朝日の基地外投稿 第41面【ネタ投稿禁止】

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238文責・名無しさん
毎日新聞・岸井成格のTVメール「強硬だけの外交は危険」(上) 

「外から見た日本はまことに情緒的で傲慢(ごうまん)、信用ならない子供に見えるに
違いない」
  暗礁に乗り上げた日朝交渉について、作家の高樹のぶ子さんが1日付本紙「時代の風」
に書いた最後の一節だ。
  作家の感性と、本質を見抜く鋭さを感じさせる一文だった。
  この日朝、TBS系のテレビ「関口宏のサンデーモーニング」でも、日朝交渉は定番のテ
ーマとなった。「打開の道はあるんでしょうか」という関口さんの問いに「コリア・レ
ポート」編集長の辺真一さんの口調は重かった。
  日本の世論への遠慮があるな、と感じた私は「一時帰国の被害者5人をいったん北朝鮮
に戻すべきです」と、一貫して主張してきた持論を繰り返した。
  同席していた評論家の大宅映子さんは「私もそう思う」と同調した。
 それが良識であり、国と国民の将来を考えた冷静な判断だろう。
  私の知る限り、政府の強硬姿勢が世論の大勢とは到底思えない。
  番組終了後も、田中秀征さん(元経企庁長官)は「政府が5人を戻さないと決めた時、
背筋にゾッとするものを感じた」と率直に語っていた。勇ましい議論と感情論に引きず
られる時の「この国」の脆弱(ぜいじゃく)さだ。

(下につづく)
239文責・名無しさん:02/12/03 12:29 ID:+IOklJ5U
(下)

  また田中さんとは、テレビ、ラジオで国会議員や識者と呼ばれる人たちが「経済危機でおカネが
 欲しい北朝鮮は、強く出れば必ず譲歩する」と語ることに「日本人はいつから、そんなことを口に
 するほど傲慢かつ下劣になったのか」と嘆き合うことになった。
  高樹さんが指摘したように「人はパンのみにて生きるにあらず」だ。
  そのことが引き起こすかもしれない深刻な事態に、思いをめぐらすこともできなくなったか。
  家族の会の方々が、北朝鮮が何を言っても信じることができない。いささかの譲歩も許さないほ
 ど政府、政治への不信感が根強いことは痛いほど理解できる。
  しかし、その気持ちや立場を踏まえることと、外交交渉が一体である必要はない。冷淡に聞こえ
 るかもしれないが、強硬論で政府の手足を縛っては外交にならない。
  政府が「拉致事件の解明、解決なくして正常化なし」との基本原則を掲げている以上、また北朝
 鮮が「国際常識の通じない国」と考えるのであればあるほど、もっと柔軟で緻密(ちみつ)な外交
 戦略・戦術が必要となるはずだ。
  それをもって〃腰砕け〃とか〃譲歩〃と短絡的にとらえてはならない。