★★疑惑のチマチョゴリ報道★★
朝日新聞は94年5月下旬から朝鮮学校の生徒への「いじめ」について
大々的なキャンペーンを行った。6月10日付では「チマチョゴリ切り
裂く暗い刃」と社会面トップの扱い。そのほかコラム欄などが総出でこ
の問題を話題にし、読者欄には連日、朝鮮学校へのいじめを非難する投
書が掲載された。
たしかに日本人の差別意識、排他性、少女への陰湿な嫌がらせに憤るの
は当然であろう。しかし、朝日新聞はいったいどこからこの事件を知っ
たのだろうか。女学生のチョゴリ切り裂きという事件が警察に通報され
そこから新聞社が情報を得たわけではない。朝日の記事の内容は総連が
発表した一方的な情報でしかなく、唯一の物証であるチョゴリの写真と
やらも、総連提供のものだった。
張明秀「徐勝・英雄にされた北朝鮮のスパイ」(宝島社)
<大五章 北朝鮮労働党の広報紙・朝日新聞>より抜粋
著者・張明秀(チャン・ミョンス)
53年から総連活動家として在日帰国事業に携わり、77年から
総連新潟本部副委員長を務めるが、88年、総連を批判し、すべ
ての役職から離れる。