■朝日と読売比較スレッド■その10

このエントリーをはてなブックマークに追加
153都合のいい「北朝鮮拉致報道」検証
北朝鮮の問題は非常にセンシティブな問題です。社民党は北朝鮮問題での対応を誤ったため、離党者
を出し、支持率を落とし消滅寸前まで追い込まれています。北朝鮮を地上の楽園として煽っていた朝日
としては、社民党と同じように北朝鮮と心中するわけにはいきません。朝日からみて北朝鮮は所詮は販
促の材料でしかなかったのです。北朝鮮への読者の反感が高まった今、軸足を半島から日本に移す
必要があります。拉致家族が朝日新聞を名指しで非難していますが、そのこともごまかさなければなり
ません。そのために、拉致以降北朝鮮への強硬な社説を書いてきましたが、年末にその総括記事が載
りました。

■朝日(12月27日朝刊12版、12面13面見開き全面)
●検証「北朝鮮拉致報道」 四半世紀の家族の思い 朝日新聞はどう報道したか
●77〜86年 工作船で北朝鮮へ密出国 疑惑を初報道、全容迫れず
●87〜96年 大韓航空機事件で急展開も 国家対立の狭間に埋没
●97〜02年 亡命工作員が新証言 裏付けとれず抑制的に
●社説の立場から 拉致追求が基本姿勢
●時代とともに報道も変化 静岡県立大教授 伊豆見元

自社に都合のいい内容ばかりを引き出しているこの「検証」を細かく追求することにあまり意味はないで
しょう。「事件の掲載は朝日が一番」、「確証がでないため報道は慎重だった」ともっともらしい言い訳の
オンパレード。誰が読んでも、「朝日はそれなりにがんばってたんだ」と言わせるような材料が集められ
ています。検証するべきは朝日の集めた材料ではなく、朝日がここで読者に示すことができなかった材
料でしょう。
154つづき:02/12/30 19:44 ID:H8tHTl8B
たとえば昨年3月に明らかになったよど号元妻による有本さん拉致証言。この際朝日と読売には報道
姿勢に明確な差異がありました。読売はよど号元妻の証言の詳細を掲載していましたが、朝日は掲載
していません。朝日はこの事件での北朝鮮副領事の積極的関与と、金日成直接の指示がなされたとい
う証言を隠蔽し、読者に一切伝えなかったのです。朝日の記事で明確に隠蔽されたのは有本さん拉致
に関する北朝鮮の組織的関与を確認できる証言すべてです。そして、社会面によど号を弁護する、極
左暴力集団中核派御用達弁護士の言葉を下記のように引用し、証言の信憑性を落とすよう努力をした
のです。

「『拉致とは言えぬ』 赤城被告弁護団側」
「『救援連絡センター』の中山幸男事務局長は『肝心な点を宮田幹部の指示として逃げている。証言の
内容は以前フリーライターが書いた本の内容と同じで、信用できない』と話している。」

有本さん拉致証言の報道をみてわかるとおり、朝日の報道は「抑制的」なのではなく、「証言の隠蔽」で
した。もちろん、読者はそのようなことを思い出すことはありません。27日の朝刊を読んで「さすが朝日
は立派だ」と思いこんでくれる程度に読者とは受動的で頭が悪いのです。
155つづき:02/12/30 19:44 ID:H8tHTl8B
■朝日(12月28日朝刊14版、2面総合面最下段小さく)
●おことわり
「『「朝鮮民主主義人民共和国』の国名については、中国、韓国のように関係者が納得する適切な略称
がないなどの理由から、『朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)』と表記してきました。しかし、北朝鮮とい
う呼び名が定着したうえ、記事簡略化も図れることから、今後、外交記事などでは引き続き従来通りの
表記を使う場合もありますが、その他の記事では『北朝鮮』という呼称を使います。」

そして28日、ついに朝日も「朝鮮民主主義人民共和国」から「民主主義」をはずして、「北朝鮮」と呼ぶ
ことになりました。朝日の社説的表現を使うと、「なせ、今なのか?」という疑問がわいてきます。今にな
って「北朝鮮」が定着し、これまでは定着していなかったのでしょうか?もちろん、そんなことはありませ
ん。朝日自身も北朝鮮は多用していました。「北朝鮮人民民主主義共和国」は朝日の北朝鮮や総連関
係者への気遣いだったのです。1971年に「チュチェの国 北朝鮮」で金日成主席の偉業をたたえ、北
朝鮮に渡った9万人もの在日の幸せな生活ぶりを、北朝鮮の宣伝通りに垂れ流してきました。しかし、
朝日の北朝鮮への忠誠もここにきて途絶えてしまうのでしょうか。

一見反省っぽい検証をしていながら、実は我田引水の言い訳記事。陰に隠れてこっそり呼称を「北朝
鮮」に変更。営利企業として常に売り上げを落とさないための大衆迎合路線。北朝鮮を切り捨てても、
朝日はこれからも安泰です。