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601文責・名無しさん
日本経済新聞 平成15年8月22日

理想の女性、いつか目の前に 結婚妨げる"お姫様"願望
受身で消極的 付き合い方も知らず

いつかすてきな女性が現れて退屈な日常から僕を救ってくれる。"こんな″お姫様願望”を抱く若い男性が目立ってきた。
結婚するつもりはあるが、あくまで受け身で、現実と理想のギャップが大きいのが特徴だ。現在三十代の三人に一人が独身だが、
彼らのこうした願望が結婚を遠ざける要因にもなっているようだ。

 神奈川県に住む会社員の中島伸一さん(仮名)は今年で三十四歳。彼女いない歴は十年になる。決して女性に持てないタイプではない。
学生時代はデートの相手にこと欠かなかった。ただシステムエンジニアとして就職してから環境が変わった。職場も取引先も男性だらけ。
自然と女性と付き合う機会が減った。

 平日は深夜に真っ暗な賃貸マンションに帰宅。休日も最近は外出が面倒になり、家でレンタルビデオやDVDを見て過ごす。
そんな一週間を何年も繰り返している。一人暮らしに満足していないし、結婚願望はある。「結婚すれば生活も変わる」と思っている。
とはいえ、誰かに紹介を頼むわけでもなく、はやりのお見合いパーティーに参加するでもない。出会いをただ待っているだけ。
それでも中島さんは「大丈夫。いずれ理想的な女性が必ず現れますよ」と固く信じている。
 ロ ■ ロ
 日本青年館(東京)結婚相談所には結婚相手を求める男女が次々にやってくる。登録会員は千人強。所長の板本洋子さんは
「相手に希望する条件を面談で聞くが、現実離れした条件を並ペる男性がこのところ目立ち、閉口してしまう」と明かす。
 彼らが求めるのは、若くて外見がかわいい女性だ。しかも、多くの男性が求める理想として、まさにお姫様のように従順でおしとやかな
性格、夫を立てて家庭と子どもを守ってくれるという点も見逃せないようだ。こういった女性は皆無ではないが、最近はなかなか見かける
ことはない。
 板本さんは「こちらで合いそうな女性を薦めても『希望にそわない』と頑として嫌がる。困り果てて『一体、そんな女性がどこにいるの?』
と尋ねても、『どこかにいるはずです』とむっとして答える」と嘆く。
602文責・名無しさん:03/08/25 14:34 ID:cemLzoP2
 「結婚したくてもできない男 結婚できてもしない女」 (サンマーク出版)の著者で男女の結婚観に詳しい白河桃子さんは、こうした現象を
「男性のお姫様願望」と名付けている。「夢のような理想像を措いている半面、本人は受け身で行動も消極的。出会う努力も自分を磨くこともせず、
『いずれすてきな女性が僕の前に現れる』と乙女チックな幻想を本気で持っている男性が少なくない」とあきれる。

 なぜそんなことが起こるのか。

 自立心に乏しく、結婚相手の男性に人生の幸せを委ねようとする女性心理を指す「シンデレラ・コンプレックス」が日本に紹介されたのは
八〇年代前半のことだ。こうした心理が育つのは、男性も女性も幼いときから童話や映画などを通じて、男らしさや女らしさといった
固定観念が潜在的に植え付けられた結果だといわれていた。
 「お姫様とジェンダー」(筑摩撃居)の著者で川村学園女子大学教授の若桑みどりさんは「女性のシンデレラ・コンプレックスは急速に
失われている。女性の方が就職時など自分の将来を真剣に考える機会が多いので、現実に気づきやすい。今もシンデレラ・コンプレックス
に侵されているのはむしろ男性だ」と指摘する。
 一昔前の経済状況ならば男性に自分の将来を委ねて幸せに暮らすこともできただろうし、それを願う女性もいた。でも今やどんな立派な
勤務先でもいつ倒産し、失業するかも分からない。若桑さんは「男性に額って生きるよりも自立して生きた方が安全だと若い女性たちは
思い始めている。だけど男性はまだ古い価値徹にとらおれている」と主張する。
603文責・名無しさん:03/08/25 14:35 ID:cemLzoP2
 お姫様願望を持つ男性に共通するのは女性との付き合いの少なさだ。これも理想と現実のギャップが大きくなる原因の一つだ。
白河さんは「場数に加えて付き合い方の質も問題。最近の若い男性は『傷つきたくない』と平気で口にし、上辺だけの人間関係を好む。
これでは現実の女性を知ることはできない。その結果、現実の女性の魅力が分からなくなり、付き合いは遠のく。こうした悪循環に
若い独身男性は陥っている」と説明する。

 白河さんは「とにかく固定観念にとらわれないことが重要。例えば三十代の男性も『かわいい人がいい』と年下の女性を望む。
だが現実には自分と同世代の女性でもかわいい女性がいることに気付かない。『かわいい人は年下のはず』と一方的にハードルを設けて、
選択肢を狭めている」と指摘する。

相手に出会えない現実も
 結婚はしたいけどできない−。国立社会保障・人口問題研究所の二〇〇二年の出生動向基本調査(独身者調査)からは、
こんな現代の男性像が浮かび上がる。

 同調査は五年に一度の実施。将来の結婚意思について「いずれ結婚するつもり」と回答する独身男女はこのところずっと減少していたが、
男性は前回調査(一九九七年)の八五・九%から八七%へと増加に転じた。一方、女性は前回八九・一%から今回八八・三%へと
相変わらず減少が続く(注)。同研究所総合企画部の金子隆一さんは「結婚離れ現象に男性だけ歯止めがかかった」と指摘する。

 なぜ男性(二十五−三十四歳)は結婚していないのか。その理由は「適当な相手が見つからない」(四四%)がトップ。
その後に「必要性を感じない」(三四%)、「自由や気楽さを失いたくない」(二九%)が続く。

 このほか、調査では交際相手のいない男性が前回調査より三ポイント増え、過半数の五三・八%に上った。女性(四〇・三%)に比ペると
高い。こうしたことから金子さんは「結婚はしたいが、相手に出会えない現実がうかがえる」と説明する。〉


(注)第12回出生動向基本調査 結婚と出産に関する全国調査 独身者調査の結果概要
http://www.ipss.go.jp/Japanese/doukou12_s/single12.pdf
表U-1-1 参照