正論:産経新聞統一スレッド

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596文責・名無しさん
【主張】過激な性教育 調査と是正指導の徹底を
 一部の学校で、性教育がますます過激になっている。十代の性犯罪や性感染症を助長しかねない
恐れがあり、放置しておけない。
 東京都議会で最近、こんな事例が報告された。町田市の小学校で、少女が父親から性的虐待を
受けるアニメーションビデオを児童に見せていた。日野市の養護学校では、男性と女性の性器の
名称を盛り込んだ「からだの歌」を児童に歌わせ、別の中学校では、性器付き人形を使って性行為を
具体的に教える授業が行われていた。石原慎太郎知事は「どれを見てもあきれ果てる。異常な信念を
もった教諭は大きな勘違いをしている」と答弁したが、多くの親も同じ思いをもったと思われる。
 これらの授業はいずれも、性的な児童虐待や性感染症などを防ぐという名目で行われていた。
だが、そのために小中学生にここまで露骨に性の知識を教える必要があるのか、疑問だ。こうした
事例は氷山の一角にすぎない。教室は一種の密室であり、親に知らされないまま広がっている
可能性が強い。都教委は都内全域で実態調査を行うことを決めたが、文部科学省も全国調査と
是正指導を行う必要がある。
 性教育は児童生徒の発達段階に応じて行われることが好ましい。小学校の学習指導要領は、四年生の
保健の授業で、思春期になると初潮があり、異性への関心が芽生えることなどを教え、五年生の理科の
授業で、人は母胎内で成長して生まれることを教えるよう求めている。中学、高校へ進むに従い、
指導内容は具体性を増すが、学校ではこの指導要領に沿って性教育を進めてほしい。過激な性教育は
特定の思想をもった教師が行っている疑いがあり、校長らの監視も必要である。
 避妊教育についても、正確な知識を教えるべきだ。コンドームは性感染症の予防と避妊に有効とされ、
ピルはコンドームよりも避妊効果があるとされる。だが、どちらも万全な避妊具や避妊薬ではない。
ピルには、副作用の報告もある。
 避妊以前に、望まない妊娠や性感染症を防ぐためには、まず、不特定多数との安易な性行為を慎む
ことだ。十代の性の乱れは性犯罪につながる。こうした性のモラルや危険性をきちんと教えることが
本来の性教育である。