130 :
文責:名無しさん:
読売新聞(朝刊1020万部、夕刊410万部)
戦後、傘下のプロ野球巨人軍の人気を借りて、やくざまがいの強引な販売手法で、
急速に勢いを伸ばした新聞。「白紙の紙面でも、数百万部を売り捌く自信がある」
と、かっての社長である務台光雄が豪語した通り、紙面が好きで読売を取っている
のは、読者の1/5もいない、というのは定説になっている。元来、大衆紙で社会
面とスポーツ面に強く、まさに景品の巨人戦のプラチナチケットを武器に、新聞など
景品さえ良ければどれでもいいといった読者層に浸透、その激烈な販売戦争の中でも
、中日新聞との対決は、下手なやくざ映画もどきの内容であった。朝日新聞との兼ね
合い上、保守、右寄りと目されがちだが、実際は無思想の新聞で、近年、そのコンプ
レックスから、憲法改正私案を一面トップに掲載したり、殊更に保守カラーを鮮明に
して提言報道を心がけたり、老舗だが何のうまみもない赤字で倒産寸前だった中央公
論社を買収したりなど、社のブランドイメージや紙面を売りにしようという努力を続
けている。他の全国紙に比べて、販売の力が圧倒的に強く、現在は朝日との販売戦争
で勝利を収めつつある。現在の再販制によって読売1000万部が維持されている事は十
分に自覚しており、産経の夕刊廃止などの既存の新聞販売システムを壊す動きには殊
更に敏感になったり、巨人人気の低迷への危機感などからTVCMなどでも、紙面を
売りにしたアピールをするなど、試行錯誤も続けている。また、昔から時の保守政権
とは懇意な関係を持つ正力松太郎、渡辺恒雄などのワンマン社長を輩出し、社風は完
全なトップダウンな事でも有名。こうした事も背景にあり、全国紙の中ではスター記
者の輩出が最も少ない。記者は完全な体育会系のノリで、社内では、全国紙の中でも
突出した競争社会を構成している。記事への縛りも強く、記者の自由な意見が認めら
れない点では、毎日新聞の対極に存在する。