【VOCALOID】蒼姫ラピスちゃん応援スレ2

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515すてきななまえをつけてね。
>>514
一つ考えてみた
妖精の世界にはとても暑い国と、とても寒い国がありました。
暑い国の妖精たちは外向的な性格でいつも忙しくしていました。いつか妖精界全ての場所に行ってみたいとみんなが思っていたので、歌を歌うヒマなんてありませんでした。
暑い国の王子様はたまにはのんびりして歌を書いてみたいなあと思うこともありましたが、そんなことを言ったら笑われるので秘密にしていました。
寒い国の妖精たちは内向的な性格で歌を歌ったり、絵を描いたりすることが好きでした。みんな家の中に閉じこもって毎日歌を歌ったり、絵を描いたりしていましたが、
それを誰かに聞いてもらったり、見てもらうことはありませんでした。
寒い国の王女様はみんなで集まっていっしょに歌を歌ったり、私の歌を知らない人に聞いてもらいたいな。知らないどこかへ行ってみたいな、と思っていましたが
それを言うとお城中が大慌てになったので二度と口にしませんでした。
ある日、寒い国の王女はちょっとだけ寒い国を抜け出して、外へ出てみました。外は楽しいものや、不思議なもの、美しいものでいっぱいでした。
王女は森の中で歌声を聞きました。近づいてみると、見たことのない褐色の肌と赤い宝石を持った男の人が歌を歌っていました。
とても良い声だったのでおもわず拍手をすると男の人は喜びました。
王女は謝りました。拍手をしたのは失礼なことだと思ったのです。
男の人は怒らず、歌を聴いてもらえて嬉しい、自分は暑い国の王子だと言いました。
寒い国の人たちはみんな恥ずかしがり屋で拍手なんかしたら逃げてどこかに隠れてしまうような人ばかりだったので、堂々と胸を張る王子に王女は驚きました。
王子が君も歌ってくれ、と言いました。王女は歌いました。人前で歌うことなんて初めてで、少し恥ずかしかったけど、王子が嬉しそうに拍手をしたので王女もとても嬉しくなりました。
二人は夜遅くまで森で歌を歌いました。
寒い国に帰った王女は今日のことを誰にも話しませんでした。きっと話せばいつかのように大慌てになると思ったからです。
暑い国の王子は、今日のことを王様に話しました。王様はいつも忙しいから話しなんて聞いていないだろうと思っていました。
でも、王様は王子の話しを聞いていました。そして、寒い国は知らないし、歌も知らない。行ったことがないから兵隊を出して寒い国を占領してしまおう。と言い出しました。
そんなことをしてはいけない、と王子は言いましたが王様は話しを聞いていませんでした。
暑い国の王様はあっと言う間に寒い国を見つけ出し、占領してしまいました。
そして、寒い国の住人達に歌を歌って見せろ。絵を描いて見せろ。と脅しました。寒い国の人たちは嫌がって歌も歌わず、絵も描きませんでした。
気の短い王様は寒い国の人たちを次々と殺していきました。
最後には寒い国の王女だけが残りました。王様は王女さえもその手にかけようとしましたが、王子がそれを止めました。
王子と王女は手を繋ぎ、いっしょに歌を歌いました。それは生と死の歌です。
殺された寒い国の住人達が歌を聴いて生き返ります。酷いことをした暑い国の住人達は歌を聴いてもがき苦しみ、涙を流しました。死の苦しみ、悲しみを知ったのです。
歌が終わると、新しい命がそこにありました。それは歌から生まれたふたりの姉妹でした。
姉妹のなまえはラピスとメルリといいました。
王子と王女の歌が生んだラピスとメルリは、歌を愛する優しさと、知らないどこかへ行くことを怖れない勇気を持っていました。
成長した姉妹は人間たちに自分の歌声を聞かせたいと言い出しました。
王子と王女は少し心配でしたが、ふたりの旅立ちを祝福しました。
でも、どうやって人間たちに歌を聴かせるのだろう?と不思議に思いました。
人間は妖精の姿を見ることも、声を聞くこともできないからです。
姉妹は笑って大丈夫と言いました。何か考えがあるようです。
王子と王女に姉妹はキスをすると、人間の世界へ旅立っていきました。ラピスとメルリはどうしたかって?
さあ?ラピスとメルリがどうなるのかはまだ誰も知りません。ラピスとメルリの物語は、これから人間たちと共に紡がれていくのです。

そう!!テレビの前のあなたたちです!!!!!!!!!!!