>>2とは別ソースのニュース。調停申立書の内容が詳しい。
グッズ販売中止回避したのに… ひこにゃんまたトラブル
11月10日7時50分配信 産経新聞
彦根市で開催中の「国宝・彦根城築城400年祭」のマスコットキャラクター「ひこにゃん」が9日、
明暗合わせて3つの出来事に遭遇。
期限が迫っていたグッズの販売中止は回避され、「本人」も市民権を得たものの、
原作者が市などに商標使用の中止などを求めるという新たなトラブルを抱えることになった。
ひこにゃんのキャラクター使用権は25日までの「400年祭」の期間中という条件で、
申請があれば市と実行委が無料で承認してきた経緯がある。ところが市は、期限切れ後の申請を
受け入れる窓口を設けていないのに、グッズを取り扱う業者らに25日限りでの販売中止を求めていた。
業者らの困惑の中で、9日開かれた実行委は、業者らが現在受けているキャラクター使用許可を
来年1月15日まで延長。その後の窓口は、市が来年開催を予定している「日米修好通商条約締結
150周年記念イベント」の実行委に引き継ぐことを決めた。これによって、
ピンチに陥っていたグッズ販売が続けられることになった。
さらに、ひこにゃん自体も、「祭りのキャラクターとして、彦根観光に貢献した」として
住民登録が認められ、市から特別住民票を交付された。
一方、ひこにゃんの原作者である大阪市北区末広町のイラストレーター、もへろん=本名
・櫻井瑛=さん(22)がこの日、「400年祭」終了後の商標使用中止などを求める調停申立書を、
市と実行委に通知した。申立書は6日付で彦根簡裁に提出されている。
申立書は、市が出願中の商標使用の中止、みやげ物業者らに許可したキャラクター使用承認の取り消し、
相当額の金額の支払いを求めている。
これに対して市は、ひこにゃんに関する所有権・著作権など一切の権利は、公募したデザインを
平成18年1月に選定した段階で、実行委がイベント企画会社から100万円で買い取っているとして、
「原作者とは直接交渉していないのだが」と困惑。獅山向洋市長は「弁護士と相談して対応を考えたい」としている。