一般に、ブルベア型は長期保有には不向きとされている。
「先物を用いてブルベア型と同じ運用をしても長期的には損をする」と言い換えてもよい。
よく言われるのが、「1日目にインデックスが上がって2日目に元に戻ると、
ブルベア型は元の基準価額に戻らず、むしろ下がる」ということだ。
どうしてこうなるのかというと、1日目のポジションと2日目のポジションの大きさが違うからだ。
儲かった時のポジションより、損した時のポジションのほうが大きいのだ。
ブルベア型の長期保有は、順張りを延々と繰り返すトレーダーと同じ結末をむかえる。
では、ブルベア型と反対の運用をすればどうなるか? 延々と逆張りを繰り返す運用はどうなるか?
ブルベア型が長期的に価格ゼロに収束するならば、ブルベア型の空売りはうまみがあるように見えるかもしれない。
しかし、ここに落とし穴がある。ブルベア型の空売りはたしかに儲かるが、資金効率がよくないのだ。
長期的に価格ゼロに収束する商品を空売りしても、最後までそのポジションを保有できるとは限らない。
どれだけの証拠金を用意すればその運用を維持できるのかは、事前にはわからない。
一方で、ブルベア型を保有する投資家は、その運用を維持するのに必要な金額は初期投資額に限定されている。
同じことは、VIX-ETFやオプションにも言える。買いは資金効率がいいが、長期的には損する。
売りは長期的には儲かるが、資金効率を追求した売りは、長期的には破産する。
There are old pilots, and there are bold pilots,
but there are no old, bold pilots.
年老いたパイロットはいる。勇敢なパイロットはいる。
年老いた勇敢なパイロットはいない。
勇敢な投資家に祝福あれ
保有し続けると長期的には値下がりして損
空売りすると値下がりするのに時間がかかるため信用金利を払い続ける分だけ損
ということか