◆奥様sien隊【株人109】◆『出直り相場に逆うな』

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日足チャートで読む東京電力(9501)株の緊急診断=北浜流一郎(サーチナ) - Yahoo!ニュース
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日足チャートで読む東京電力(9501)株の緊急診断=北浜流一郎
5月21日11時48分配信 サーチナ

 市場人気は非常に高いのに、株が期待にこたえてくれない。こんな銘柄がいくつかありますが、そ
の筆頭か、もしくはそれに近いのが東京電力 <9501> 株です。東京電力に限らず、電力株は安定配
当を理由に、決算期前などに「高利回り銘柄」として勧められがちです。
 高利回りでも株価が下げてしまえばまったく意味がないのに、そんなことなど無視して投資関連の
雑誌やテレビの掲載番組などでさも有望であるかのように取り上げられる傾向があります。しかし高
利回りは株価が下げているという証拠のようなものでもあり、それが上向く可能性がなければ、少し
ぐらい高利回りだろうが、ほとんど効果がないどころか、逆に損してしまいます。
 現在のところそんな状態が続いているのが東京電力をはじめ、関西電力 <9503> 、東北電力
<9506> 各社株です。多くの主力株が4月以降、軒並み上向いているのに対し、これらの銘柄群は完
全に取り残されてしまっているのです。
 日足チャートによってそれを診断してみると、どんなことになるのか。まず誰でも分かるのは今年の
1月以降、下落トレンドが続きいまもそれが止まっていないことです。それは25日移動平均線を見れ
ば分かること。配当取りを狙った買いが増えた3月中旬から下旬にかけてもトレンドは上向きません
でした。
 この種の銘柄の復活は非常に難しいのが実際で、株価が下げた場合、少しは戻るのですが、25
日移動平均線までは何とか戻ることもあるのですが、そこで力尽きる。こうなりがちで、まさに東京電
力株もそのパターンに当てはまってしまいました。
 その結果、実にこの株が底を打ったのはつい先だっての4月30日。株価は2300円でした。ここで大
事なのは、他の多くの銘柄は今年は3月10日に底を打っているのに、東京電力株はそれから相当遅
れての底打ちになっています。
 厳しい見方をするなら、もしかしたらまだ底を打ってはいないかも知れないのです。経営危機に陥
っているような企業株がそんな状態にあるのなら、それは理解できます。しかし天下の東京電力で
す。ファン投資家も実に多いのです。そして電力も問題なく日々供給されています。
 それなのに短期のトレンドを示す25日移動平均線は下降を続けています。なぜこんなことになって
いるのか。景気の急減速により電力需要が落ちているからか。もちろんそれもあります。てももっと
大きな負担材料があります。原油価格が次第に上向き続けている。これがあります。
 原油価格は08年7月に1バレル145ドルの高値をつけたあと下落に転じ、昨年12月末に33ドル台で
止まりました。その後は次第に回復、最近では60ドル台に乗ったりしています。日足チャートを厳密
に検証してみると分かるのですが、この株の今年の高値は1月5日の大発会。3070円でした。それは
原油先物価格がゆっくりとながら浮上を開始した時とほぼ一致しています。
 つまり東京電力株は、企業として様々な経営努力を重ね、それとの関わりで様々な材料はあるも
のの、株価はそれらをほとんど無視、原油先物価格の動向次第の動きをしている。こう見てよいでし
ょう。少なくとも日足チャートで診断する限り、こんな結果になっています。
 となると、今後はどうなるのか。引続き原油価格次第の動き。こうなり、東京電力株の値動きだけ
見ていても、この株の行方は読めないことになります。ここは、ぜひ東京電力株と原油先物価格。両
睨みでウォッチングしたいものです。東京電力の経営陣も原油価格の動向から片時も目を離さない
ようにしているはずですので。
(執筆者:北浜流一郎 株式アドバイザー)