<中露首脳、世界の金融取引で使われる通貨の拡大提唱 10月28日23時34分配信 ロイター
[モスクワ 28日 ロイター] 中国・ロシアの両首脳は28日、世界の金融取引で使用される通貨の拡大を提唱した。
ロシアのプーチン首相はモスクワで開催中の中露フォーラムで、ドルよりもルーブルと人民元による2国間取引を提案。>
ああ、プーチンさん。なんと過激な。。。
なにを根拠にそんなことをいったのでしょうか?
↓
< 「現在、ドルを基盤とする世界は深刻な問題に陥っている。世界の金融市場は依然として困難な状態だ」と指摘した。
「このような状況のなか、われわれは2国間取引の支払いシステムの改善について、
自国通貨の使用を含めて考える必要がある」と話した。>(同上)
なるほど〜。
でも、中国側がそんなこと承認しますか〜??
↓
<中国の温家宝・首相は「異なる通貨の使用を通じた安定化支援に向け、
世界の通貨システムの多様化が求められている」と語った。>
え”〜〜〜、中国も賛成なんですか?
どうですか。中国とロシアの二大国が、「ドルを使うのはもうやめましょうや」ということで合意した。
つまり、中ロにとってドルは「基軸通貨」じゃなくなったのです。
こういわれて「すっげええええ!!!」と眩暈がする人は、世界の仕組みがよくわかっている人です。
しかし、普通の人はまるで意味がわからない。新しい読者さんも多いので、一から説明します。
すでに、●「ボロボロになった覇権国家〜次を狙う列強の野望と日本の選択 (風雲舎)(→
http://tinyurl.com/dypky )
●「中国・ロシア同盟がアメリカを滅ぼす日-一極主義vs多極主義」(草思社)(→
http://tinyurl.com/yro8r7 )
●「隷属国家日本の岐路〜今度は中国の天領になるのか?」(ダイヤモンド社)(詳細は→
http://tinyurl.com/6zcszc )
を読まれて、今気絶しかかっている人は、引用部分を全部とばしてください。
ドル離れは、中国・ロシアだけではありません。全世界でドミノ現象が起こっています。
▼ドルを使わなくなると、なぜアメリカは没落するのか?
「隷属国家日本の岐路」のまえがきから引用しましょう。
もう読まれた方は、飛ばして衝撃の新事実の数々に行ってください。
【引用ここから▼】
▼ドル体制に支えられた超赤字大国アメリカ
皆さんもご存知のように、アメリカは世界最大の経常赤字・財政赤字・対外債務国。
普通の赤字国では、1、自国通貨の大幅な下落 2、ハイパーインフレというプロセスが必ず起きます。
例えば、1994年のメキシコ。94年1月、北米自由貿易協定(NAFTA)が発効しました。
結果、メキシコの対米輸入は急増し、貿易赤字が拡大していきます。貿易赤字になると、赤字国の通貨が安くなる。
しかし、当時のサリナス政権はメキシコの通貨ペソが下がらないよう、介入(買いささえ)を行っていました。
しかし、赤字が恒常的であれば、いつまでも買い支えられません。
同年12月、セディジョ新大統領は、「これ以上ペソを維持するのは無理だ!」とあきらめます。
そしてペソを15%切り下げました。これをきっかけに、資本が一斉に逃避し、外貨準備が底をつき、通貨危機に陥ったのです。
通貨危機の影響で、メキシコの国内総生産(GDP)成長率は95年、マイナス6.9%。インフレ率は52%。
これが貿易赤字の国で普通に起こることです。
メキシコはNAFTA発効後、わずか一年間の貿易赤字増加で通貨危機陥りました。
一方でアメリカは25年以上も貿易赤字をつづけています。
世界最大の赤字国・借金国の通貨ドルが、これまで比較的ゆるやかに下げてきたのには二つの理由があります。
1、 ドルは還流している。
2、 ドルは基軸通貨である。
1のドルが還流しているとはどういう意味でしょうか?
これは、一度外国に出ていったドルがアメリカに戻ってくるということ。
どうやって?
・高金利
いうでもなくお金は低金利の国から高金利の国に流れます。
日本がゼロ金利でアメリカが5%なら、お金は当然アメリカに向かいます。
・米国債
日本や中国を筆頭に、世界の国々が、覇権国でもっとも信用のある(あった?)アメリカの国債を買っています。
・株
IT革命が起こった90年代半ばから後半にかけて、アメリカ株はもっとも有望な投資先でした。
結果ニューヨーク・ダウは95年の3900ドルから、2000年1月の11900ドルまで5年間で300%の上昇。
世界の人がアメリカの株を買うということは、要はドルを買う、あるいはドルを還流させるということ。
・為替介入
ドルの暴落を防ぐのは、日本の使命です。
例えば、03〜04年3月までに、日本政府は35兆円を投入し、ドルを買い支えました。
もう一つの理由は、ドルが基軸通貨(国際通貨・世界通貨)であること。
アメリカは世界通貨の発行権を持っているので、いくら借金しても輪転機をまわすだけでいい。
これが、どうも日本人にはわかってもらえないのです。
普通貿易赤字国の通貨はどんどん下がっていくものですが、
世界最大の貿易赤字国アメリカのドルはなかなか下がりませんでした。
これはドルが基軸通貨だから。
基軸通貨というのは、国際間の資本・貿易取引において、民間・公的部門を問わず幅広く使用されている決済通貨のこと。
通貨の上がり下がりは商品と同じで需要と供給で決まります。
普通貿易赤字の国では、自国通貨の需要が外貨需要よりいつも少なく、どんどん下がっていきます。
ところが、世界通貨ドルの需要は世界中であるので、なかなか下がりにくいのです。
どういう需要があるのでしょうか?
・アメリカと他国の貿易決済通貨として
例えばアメリカとロシア、アメリカと中国が貿易をするとき、
理論的にはルーブルや人民元で取引をしてもいいはずですね。ところがそんな話は聞きません。
・他国と他国の貿易決済通貨として
例えば、日本が中東から石油を買う。アメリカはまったく関係ありません。ところが、どういうわけか日本の会社はまずドルを買い、それで石油を買う。
例えば、ロシアと中国が貿易をしている。理論的にはルーブルか人民元で払えばいい。ところがどういうわけかドルで取引が行われている。
・外貨準備として
世界の国々の中央銀行が、ドルを外貨保有している。
・世界中の民間人がドルを保有している
これって、なかなか日本人にはわかりにくいですね。
しかし、例えば自国通貨ルーブルを信用できなかったロシア人にとってはあたり前のことです。
例えば、シベリアの奥地に住む80代のおばあちゃん。貯金はドルでタンスにが常識でした。(ここ数年変わってきた)
なぜかというと、ルーブルの価値はインフレでどんどん減っていく。なぜタンスかというと、ロシアでは数年に一度金融危機が起こり、銀行が大量倒産していたから。
このようにドルは世界通貨なので、膨大な貿易赤字があっても、非常に緩やかに下げてきました。
1971年まで1ドルは360円の固定相場。
この年8月15日、ニクソンは金とドルの兌換停止を宣言します(ニクソン・ショック)。
1973年2月から変動相場制に移行。80年代の半ばまでに1ドル250円まで下がってしまいました。
それでも、しんどくなり、85年9月のプラザ合意。
円はこの後120円まで上がり、その後上下しながら95年には80円まで上がっています。
その後は、クリントンのドル高・株高政策により資金がアメリカに集中。
上下しながら、今は1ドル100〜110円付近をウロウロしています。
このようにドルは1971年から1995年の25年間で、対円で約4分の1以下になった。
まとめると、
・長期的には、膨大な貿易赤字により、ドルは下がりつづけている。
基軸通貨といえども、ドルを世界中にばらまきつづければ価値が下がっていく。
しかし、基軸通貨ゆえに、その下落過程は緩やかなのです。
・中短期的には、ドル還流の効果により上下するとなります。
「ドルが基軸通貨であるかぎり、赤字や借金は問題にならない」ことについて、大前研一先生はこう書いています。
「この種の「債務」がアメリカの害になることはない。アメリカはブラジルとは違う。
ブラジルの場合には、国際的に通用する通貨で、対外決済を行なう必要がある。
それができないと、どこからかドルを借りてこなければならない。
それに対してアメリカは、自国通貨のドルで決済することができる。
ブラジルにとって問題なのは、現在同国で起こっているように、自国通貨の価値が下がれば、
借りようとするドルが相対的に高くなることである。
このような「債務の悪循環」は、国際決済通貨であるドルを国内経済でも使っているアメリカの場合には起こらない」
(「ボーダレスワールド」大前研一)
では、どうすればアメリカを滅ぼすことができるのでしょうか?
基軸通貨とは、国際間の資本・貿易取引において、民間・公的部門を問わず幅広く使用されている決済通貨のことでした。
ということは、ドルの使用量を減らせば、ドルは基軸通貨の地位から転げ落ち、ローカル通貨になる。
すると、アメリカは普通の借金大国となり、没落するという結論になります。
このことについて、サチューセツ工科大学レスター・サロー教授はいいます。
「もしドルが基軸通貨でなくなればアメリカはこんなに巨額の貿易赤字を抱えてはおれない。基軸通貨は貿易決済に使われる。
他の国なら赤字分はドルを借りて支払わなければならないがアメリカは必要なだけドル紙幣を印刷すればよかった。
しかし基軸通貨でなくなればそうはいかない」
▼崩壊するドル体制
とはいえ、90年代「ドル体制が崩壊する」などと考えた人は、ほとんどいなかったでしょう。当時の状況を振り返れば当然です。
91年12月、ソ連が崩壊し冷戦は終結しました。アメリカ一極時代の到来です。
世界を二分して争ったソ連は、15の国に分裂してしまった。経済のライバル日本は、バブルが崩壊し暗黒の10年に突入。
欧州では、豊かな西欧が貧しい東欧を抱え込んで苦しい。中国は、いまだ小国で眼中になし。
唯一アメリカだけは、ITバブルによる空前の好況を謳歌していたのです。
しかし、世紀末に一つの大事件が起こりました。1999年、ユーロが導入された。
なぜこれがアメリカの脅威なのか、もうおわかりでしょう。さて、ドルに挑戦し、アメリカに処刑された男がいます。
イラクの独裁者サダム・フセイン。彼は2000年9月、「イラク原油の決済通貨をドルからユーロにかえる!」と宣言しました。
そして同年11月から実際にかえてしまった。これにはアメリカのトップもびっくり仰天。
そこで、「フセインは大量破壊兵器をもっている!」「アルカイダを支援している」
等々、ウソの理由をでっちあげ、フセインを血祭りにあげることにした。
そして、原油の決済通貨をこっそりユーロからドルに戻しました。
<イラクの旧フセイン政権は00年11月に石油取引をドルからユーロに転換した。
国連の人道支援「石油と食料の交換」計画もユーロで実施された。
米国は03年のイラク戦争後、石油取引をドルに戻した経過がある。> (毎日新聞06年 4月17日)
さて、これで「ドル体制は磐石、アメリカの覇権は永遠」ということになったのでしょうか?
残念ながら、そうはいきませんでした。フセインの後につづく国々が、ドンドン現れてきたのです。
例えばイランは、原油の決済通貨をドルからユーロ・円にシフトさせています。
<イラン、原油のドル建て決済を中止=通信社07年12月10日9時31分配信 ロイター
[テヘラン 8日 ロイター] イラン学生通信(ISNA)は8日、ノザリ石油相の話として、
同国が原油のドル建て決済を完全に中止した、と伝えた。
ISNAはノザリ石油相からの直接の引用を掲載していない。
ある石油関連の当局者は先月、イランの原油の代金決済の「ほぼすべて」はドル以外の通貨で行われていると語っていた。>
どうしてアメリカは核兵器保有を宣言した北朝鮮にやさしく、核兵器をもたないイランに冷たいのか、おわかりでしょう。
「イランがアメリカから逃げ切ることができれば、自分たちも決済通貨をかえちゃおう」と考えているのが、
サウジアラビア・クウェート・アラブ首長国連邦など中東産油大国がつくる、湾岸協力会議(GCC)。
<GCC首脳会議声明、2010年の通貨統合目標維持へ=事務局長 07年12月4日18時29分配信 ロイター
[ドーハ 4日 ロイター] 湾岸協力会議(GCC)首脳会議の声明では、
2010年までに通貨統合を達成することへのコミットメントが維持される見通し。
アブドルラハマン・ビン・ハマド・アティーヤ事務局長が4日明らかにした。
同事務局長は、声明の最終案には2010年の目標時期が盛り込まれているか、とのロイターの質問に対し「そうだ」と答えた。>
さらに原油価格高騰によるオイルマネーで潤うロシアは、自国通貨ルーブルを「世界通貨」(基軸通貨)にしようと企んでいます。
<米露“破顔一笑”「ルーブルを世界通貨に」プーチン大統領ますます強気 07年6月12日8時0分配信 産経新聞
【サンクトペテルブルク=内藤泰朗】ロシアのプーチン大統領は10日、
出身地サンクトペテルブルクで開かれた国際経済フォーラムで、同国の通貨ルーブルを世界的な基軸通貨とすることなどを提唱した。
同国など急成長する新興国の利益を反映した経済の世界新秩序が必要であるとの考えを示した形だ。
世界的な原油価格高騰を追い風に強気のロシアは、米国主導の世界経済に対抗し、欧米諸国に挑戦する姿勢を強めるものとみられる。>
さらにこの国は、ドルではなくルーブルによる石油取引もはじめています。
<ルーブル建て原油取引開始 ロシア、影響力強化狙う
【モスクワ9日共同】モスクワの取引所、ロシア取引システム(RTS)で8日、初のルーブル建てロシア原油の先物取引が始まった。
サウジアラビアに次ぐ世界第2位の産油国であるロシアは、自国通貨建ての自国産原油市場を創設することで、
国際原油市場での影響力強化を図る狙いだ。> 共同通信06年6月9日)
ここまで、ドル離れを示す証拠を挙げてきました。ユーロは既に、ドルに並ぶ基軸通貨になったといえるでしょう。
現在、ユーロの流通量はドルを超えています。
<<ユーロ>現金流通から5年 米ドルを超えた模様 06年12月30日19時46分配信 毎日新聞
【ロンドン藤好陽太郎】欧州単一通貨ユーロの市中での紙幣流通量が今月初めて米ドルを超えた模様だ。
ロシアや中東地域などユーロ圏外でも保有する動きが広がっているほか、ユーロ高でドル換算した額が膨らんだ。
旧ユーゴスラビア連邦のスロベニアも来月1日から新たにユーロに加盟し、ユーロ圏は今後も拡大が予想される。
通貨として誕生してから丸8年、現金流通開始から5年。ユーロは国際通貨としての存在感を強めつつある。>
この他、南米共同体や東アフリカ共同体が共通通貨導入を目指しています。
世界的ドル離れの動きは、もはや止めることができない段階にきているのです。
それで、国際的投資家ジョージ・ソロスは08年1月23日、ダボス会議で歴史的発言をしました。
「現在の危機は、ドルを国際通貨とする時代の終えんを意味する」
これらの事実を見ると、「アメリカの没落はもはや不可避である」という結論にならざるをえません。
【引用ここまで▲】
基礎がばっちりわかったところで、今何が起こっているかみてみましょう。
▼世界でドル離れのドミノ現象が・・・
さて、新刊を出して2か月ですが、このわずかな期間にもさまざまな出来事が起こっています。
●タイとイラン、米と石油のバーター取引へ
ロイターによると、タイとイランは、米と石油のバーター取引を始めようとしています。(ドルの使用をやめて)
両国の代表が11月にテヘランで会談し、取引の詳細を決めます。
なぜ両国はこんな変なことを考えているのでしょうか?
まず、タイはドルが不足している。
イランは、引用の中にもあるように現在、ドルではなくユーロ・円で原油を輸出しています。
しかしいずれにしても、原油価格はニューヨークで決まるので、価格の上下が激しくうんざりしているのです。
●アルゼンチンとブラジルは?
アルゼンチンとブラジルは、両国間貿易でドルを使わないことで合意。
実際に貿易はペソとレアルで行われるようになってきている。
●ロシアとベトナム、ドルはずしで合意
ロシアのメドベージェフ大統領は10月27日、ベトナムのグエン・ミン・チエット国家主席と会談しました。
メドベージェフさんは、こんなことをいいました。
「各国にとって、貿易を自国通貨で行うことは有益だろう。私が言いたいのは、ルーブルとドンで貿易を行うということだ」
もちろん、ベトナムの国家主席も大賛成。スローガンだけで終わらないでしょう。
しかし、なんといっても歴史的大事件はこれ。
↓
●中国とロシア、貿易でドルを使わないことで合意。
<中露首脳、世界の金融取引で使われる通貨の拡大提唱 10月28日23時34分配信 ロイター
[モスクワ 28日 ロイター] 中国・ロシアの両首脳は28日、世界の金融取引で使用される通貨の拡大を提唱した。
ロシアのプーチン首相はモスクワで開催中の中露フォーラムで、ドルよりもルーブルと人民元による2国間取引を提案。
「現在、ドルを基盤とする世界は深刻な問題に陥っている。世界の金融市場は依然として困難な状態だ」と指摘した。
「このような状況のなか、われわれは2国間取引の支払いシステムの改善について、自国通貨の使用を含めて考える必要がある」と話した。
中国の温家宝・首相は「異なる通貨の使用を通じた安定化支援に向け、世界の通貨システムの多様化が求められている」と語った。>
引用の中にも出てきましたが、中国とロシアの貿易はこれまで、ドルでおこなわれてきました。
人民元・ルーブルなんて、信用できる通貨ではなかった。
しかし、ドルの方がもっと信用できないので、「これからは人民元・ルーブルで取引しましょう」と合意したのです。
まあ、ロシアはわかりますよ。米ロ新冷戦の最中なのでね。しかし、中国がこれに同意するとは。。。
なぜかというと、中国は外貨準備世界一・米国債保有世界2位。ドルが下がると一番損するのは、中国と日本なのです。
それでも中国がドル体制崩壊に動くのは、「アメリカの覇権を終わらせよう」という明確な意志があるからでしょう。
アメリカがソ連のようになれば、中国は自動的に次の覇権国家です。
いやいや、覇権国家どうのを抜きにしても、アメリカがソ連のようになれば、世界から中国の脅威はなくなる。
これはロシアも同じ。
NATO拡大も東欧MD構想も、全部アメリカが主導している。
アメリカが没落すれば、石油・ガスをロシアに依存している欧州が「NATO拡大」に動くとは思えません。
中ロがドルを使わなくなると、どのくらい影響があるのでしょうか?
両国の貿易額は現在年間500億ドル(約5兆円)程度。世界経済全体で見れば、そんなに大きな額とはいえません。
しかし、問題はドル離れが二国だけで終わらないことです。
たとえば、フセインのイラクが、原油の決済通貨をドルからユーロにかえた。すると、今度はイランもマネした。
さらに、中東産油国が湾岸共通通貨導入を検討しはじめた。
つまり、中ロの動きにより、ドミノ現象が起これば???わかりますね。
1、ドルは大暴落し、基軸通貨でなくなる
2、アメリカは普通の国となる
3、アメリカは普通の「世界一の借金大国」となり国家破産
4、アメリカ、ハイパーインフレ
5、世界恐慌
もっとも重要なのは、中国とロシアは1〜5の結末を見越して、ドルを攻撃しているということ。
別の言葉でいえば、中ロは、「アメリカが没落しても、おれらはサバイバルできるだろう」と計算しているということなのです。