I have a dream.
2005/11/25 No.998
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10秒で読む日経!視点が変わると仕事と投資のネタになる
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今日のNews
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●大手銀行6グループの2005年9月中間決算が出そろった。不良債権処理が
進んだうえ、手数料収入など本業のもうけも増え、6グループは
そろって連結最終黒字を確保。合計の連結最終利益は約1兆7300億円と
前年同期の21倍に急増した。06年3月期の最終利益も前年実績の2.5倍と
なる約2兆6000億円と過去最高に達する見通しだ。
日本経済新聞11月25日
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佐々木の視点・考え方
★不良債権処理という1つの時代が終わった事を示す出来事として、
印象深い今日の銀行決算のニュースだ。
銀行システムに投入されたあなたの税金はいくらかご記憶だろうか?
破たん金融機関の預金者に贈与された額が18.6兆円。
実体の無い不良債権の買取額が 11 兆円。
経営健全化のための資本注入が 12.4兆円。
合計すると、 42 兆円。
銀行の経営が回復したため、一番最後の資本注入額を、売却益を出して
回収することが出来るだろうが、その額もせいぜい20兆円くらい。
残りの20兆円は税金からのプレゼントとなった。
これだけの負担を強いられた「銀行システム」なのだから、
今後は役に立つように頑張って欲しいものだ。
だからといって安泰と言うわけではない。
1980年代前半に言われていたディスインターミディェーション
(金融の間接仲介機能不要化)が古くて新しい課題として未だに
残っている。
今日の決算内容を見ても、貸出しが増えないだけでなく、預金と貸付の
利鞘も縮小しており、本業は厳しい現実を表している。
日本の銀行は、世界のライバルたちの動きを良く見て、新しい
サービスを提供することで、収益力を高めないと、また同じ苦境に
逆戻りすることになる。
徒然でも海外の2つの銀行を紹介しているが、2行とも他に無い
サービスを提供することで、収益力を高めている。
今の見かけだけは良い決算に満足しないでほしい。
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