注目の経営学研究者!!

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952938:02/12/30 19:17
>>950
ありゃりゃ・・・。結構つっこんだ話できるまともな人かと思ってたんだけどな〜。だって、

>欧米のトップジャーナルといっても、思想はがちがちに凝り固まっている。
>読めばわかるが、ほとんど同じにしか見えない。革新的な論文は驚くほど
>少ないはずだ。

なんて言うんだもん。ほんとにちゃんと読んでる? 確かにまだまだ仮説検証型の
実証研究の論文の本数が多いのは確かだけど(特にMS、AMJ)、ASQやOSは
非主流派の論文も結構載せてる。特に、Steve BarleyがEditorだった頃の
ASQでは、非実証系の論文をかなり載せてる(彼自身のも含めて)。
OSだって、非主流派には広く門戸を開いてる。野中氏だってOSに載せた
"Dynamic theory..."で有名になったし、解釈主義系の論文を一番多く載せてるのもOS。
確かに、Editorによって結構思想の違いがあるのは事実だし、Editor好みの論文を
仕上げるテクも必要なんだけどね。けど、まさかそんなテクとおべっかだけで
トップジャーナルに論文通せるとは思ってないよね。藁

>それはそうかもしれないけど、英語で発表するべき研究成果が完成するまでは、
>日本人は日本語でやったほうが生産性が高かろう。

これをやるからいつまでたっても日本語でしか書けないんだと思われ。
研究半ばの成果は欧米の学会で発表したら良い。Research in progressの
セクションを設けている学会も多いし、それなら2500 wordsくらいの短い論文で出せる。
これを莫大なコストとは言わんだろ。藁
学会で発表してフィードバックもらいながら、次にジャーナルに出すというプロセスは
アメリカに限らず海外の研究者にとって極めて当たり前だと思うんだが。日本でも
経済学(近景)の人たちはやってるし。
953:02/12/30 20:41
お手軽博士のひとりとして参加します(w

国内でしか活躍しない人が多いというのは、今の日本の人事や学位審査の基準が、
国内での学術出版物を持つかどうかにあるからだと思います。
中堅クラスだと、博士号や教授審査のときに長大な著作を提出する必要があって、
短期的に海外ジャーナル何本というタイプの業績を蓄積しづらいはずです。
そういう人達に指導されて育った我々ですから、なかなかパラダイムの転換は難しいですね。
(海外ジャーナルを重視する経済学(近経)の人達は、こんなに著作に拘らないし、
むしろ軽視すらしていますよね。同じ経済学でもマル経の人の場合は、
ジャーナルが充実していない分、著作偏向ですし、分野の事情に左右されるようです。)
自分も周りからなるべく早く本をまとめるようプレッシャーを感じます。
短期的にはジャーナルを国内でもいいからもう1本ぐらい出してから、
これまでのものと合わせ、調査を分厚く行って、まとめたいな、と。
海外云々というのも重要だとは思いつつ、実際には難しいです。
954952:02/12/31 02:26
ご参考までに。

>研究半ばの成果は欧米の学会で発表したら良い。

一昨年,去年のAOMの日本からの(日本の方のではないのですが)
発表者がサーチできます。Country=Japanで。

http://aomdb.pace.edu/aompd2001/person.asp?mode=PeopleonProgram

http://aomdb.pace.edu/aompd2002/person.asp?mode=PeopleonProgram

審査付論文発表になるとかなり減ってしまいますが,他の学会,他の
社会科学の領域では,こういう学会への参加はもっと活発なのでしょうか。


955名無しさん@あたっかー:02/12/31 12:10
在米(サバティカル)日人です。日本人による日本語で書かれた論文の中には
「こりゃ凄いわ」と思えるものが沢山あります。しかし、そういう良質の研究
を国内の小さな研究者サークルの中の議論に留めておかず、世界に発信していく
ことは日本人研究者の責務だと思います。国内で良い研究の蓄積があるにも
拘わらず国際ジャーナルに論文を載せている日本人研究者の数が少ないのには
同じ日本人として歯痒さを感じます(自戒を込めて)。
それと欧米のトップ・ジャーナルの審査プロセスは結構フェアですよ。審査は
かなりシビアですけどね。でも少なくともエディターや審査員の「好き嫌い」が
論文の採否判断に大きくかかわることはないと思います。
956すきやきっち@似非学者 ◆a2T922RdeA :02/12/31 13:24
国内には経営界で通用する学者がないとよく言われるが、
学者が経営界の最前線(=研究員や顧問などの後方ではない職)で実力を発揮させるべき場に乏しいから
当然のことじゃない?
957名無しさん@あたっかー:02/12/31 16:23
>>955
むしろ、世界に知られていないからこそ、日本の競争優位に結びつくという
見方もあります。グローバル化・メガコンペティションの時代とはいえ、
まだまだ日本の企業は、日本語で経営を行なっています。日本語の中に深く
編み込まれたノウハウは、そう簡単には他国に移転できない持続的な競争
優位性につながる可能性が高いのです。

もちろん、日本を捨て、世界人として生きるという選択肢もわたしは否定は
しません。しかし、日本の企業の成功、日本経済の発展(復活?)に真に役
立つことを真摯に考えながら研究している学者も意外と多いのだということ
をわかってほしいと思います。



958938:02/12/31 20:19
>>955
>在米(サバティカル)日人です。日本人による日本語で書かれた論文の中には
>「こりゃ凄いわ」と思えるものが沢山あります。

いやいや、まったく同感。俺なんかが偉そうに「英文ジャーナル目指せ!! 海外で
発表しろ!!」なんていってるのは、たんにそれがカッコいいとか主流だからというんでは
なく、実は本当に良い研究が日本にもたくさんあるのに,海外の人に知られていない
のがほんと悔しいんです。

たしかに日本の経営学アカデミズムは単著本重視の傾向が強いんで、
なかなかジャーナル論文に労力をさきにくいというのもあるんだけど、
その単著の中で、なかなか唸らせる内容の濃さのものが結構ある。
けど、その単著を出して教授、もしくは助教授になっちゃったら、なんかマターリと
落ち着いちゃう研究者が多いのが残念。チョコチョコ切り売りで良いから
英語にして海外に発信していってほすぃんです。
959938:02/12/31 20:31
>>957
>むしろ、世界に知られていないからこそ、日本の競争優位に結びつくという 見方もあります。

これはちょっと違うと思う。世界に知られていないのが競争優位なのではなく、
そもそも競争していないんです。競争していないのに優位もへったくれもない。
競争優位ではなく、隔離です。離れ小島なんです。そこには秘伝の文化がある
というけど、探検隊送り込まれたら遅かれ早かれバレる罠。

しかし、これが悪いこととは一概には言えない。それもまた一興ということかもしれない。
けど、それが本当の意味で「日本の企業の成功、日本経済の発展」のためには
ならないような気がする。今まで離れ小島にずっと住んで、島のなかのことだけを
考えていた原住民が、いきなり文明圏の連中に小島に乗り込まれて、根こそぎ
占領されてしまう、という歴史上多々あるシナリオのようにならなければいいんだけど。
少なくとも、経営者はともかく、経営学研究者は小島の中だけ気を配ってたら
良いなんてことは絶対にないと思う。
960:03/01/01 00:18
>>959

競争しなければならない必然性もないのでは?
海外への情報発信が出来るぐらいの実力を日本の経営学が蓄積したんだから、
それを発信しないのはもったいない。それはそうです。
しかし離島は離島で独自な思考のシステムをもっているというのも事実であって、
別にそれを否定する必要は無いでしょう。
アメリカと欧州だって、決して一枚岩的ではないわけですし。
961938:03/01/01 00:55
>>960
いやいや、俺も別に日本特有の研究制度とか全部否定してるわけじゃないよ。
上でも「一概に悪いことじゃない」って言ってるじゃん。日本にも良い研究が結構
あるもんだと指摘もしてるし。

まっ、「競争」という言葉がよくないんだな。>>957の人が「競争優位」なんて言うから
続けたまでだけど。じゃあ「競争」を使うのをやめて、「交流」にしよう。藁
「交流」は必要でしょ? いまはその「交流」さえない。

そもそも、研究者の役割っつーもんを考え直してみてよ。何のために研究するのか。
自国の中だけで自国の言葉だけで考えて文章にまとめることで満足して良いのか?
日本の研究者は輸入は得意だけど、輸出はヘタ。量的に比較したらとてつもない
インバランスがある。中長期的に見て、この状態が国内の研究活動に良い影響を
与えるとは思えない。

社会科学系の研究者の役割って、事象の解明や説明と同時に、知識の流通の
活性化もあるでしょ。知識流通の活性化の為には、情報受信だけじゃだめで、
ちゃんと発信していかないといけない。>>960のレス読むと、なんだか海外への
主体的な情報発信を否定してるように見えるんだけど。外には語る必要ないし、
するにしても国内だけでオッケーみたいな。これ、研究者として怠慢だしオナニー
じゃないかな。最後の一行も意味分かんないし。別に煽ってるわけじゃないんで、
もうちょっと詳しく話して欲しいな。
962名無しさん@あたっかー:03/01/01 10:24
>>961
そんなに海外発表、外人との交流が大切だとおっしゃるのなら、こんなところで偉そうな能書きたれてないで、それをサポートするビジネスでもやってみたら?
その方がよっぽど生産的だよ。藁

ペーパーの翻訳、海外学会の道案内および通訳、電話の取り次ぎ、なんでもあるじゃん。藁
あなたお得意の饒舌いかして悶仮称から予算でもとってこいよ。そしたら使ってやるよ。 爆



よその国でえられた研究成果を利用して、わが国の研究者が得た研究成果を
もとの国の研究に還元しようとするのはそう悪いことではないと思うよ。
964 :03/01/02 04:03
漏れは経営学専攻ではない博士課程院生だけど、全て言語で独自の世界を展開する理論構築
やっていると、とにかく少しでも言葉のニュアンスに隙があるとダメだし、ものすごく
多角的かつ精緻な立論が必要だし、なにより暗黙知が決定的に大切だから、Native同然の語学力が
ないと著作を英書で発表できないね
端的に言えば、生半可な英語力だけで知の臨界点を開拓し納得してもらうことはきつい
ペーパー程度で全容を示すことなどできないというのもあるが
でも、こういうことやっていると頭の体操そのものだから、欧米のようにコースワークが
大したことなくても、すごい勉強にはなるね
それにしても大秀才でもないかぎり次から次へと論証する問題が出てくるので
時間は掛かるけどね 万人向きの仕事ではないな


965名無しさん@あたっかー:03/01/02 04:06
>>964
>欧米のようにコースワークが大したことなくても

?????
966 964:03/01/02 05:07
欧米ほどコースワークがすごくなくてもと書いたほうが正しく伝わるようで
ちなみにコースワークは、博士論文に集中させる点からは欧米でも必ずしも
好評とは限らないようだ
>>966

ああ、そういうことね。欧米のコースワークの程度が低いって言ってるのかと思った。
読み違えスマソ。

>ちなみにコースワークは、博士論文に集中させる点からは欧米でも必ずしも
>好評とは限らないようだ

ここんとこ、もうちょっと詳しく聞かせてよ。どんな点が好評じゃないの?
968 964:03/01/02 11:32
>>965
大学院教育の比較について論じた分厚い教育学の翻訳書に、博士論文に労力を
集中させる上でコースワークは過大な負担となっているだけと書いてあった
2chの「北米海外生活」の「集まれ 経済学専攻」スレにも、そんなことが
書いてあった
969、@お:03/01/02 11:38
970名無しさん@あたっかー:03/01/03 04:00
京大末松千尋マンセー
971名無しさん@あたっかー:03/01/03 07:06
「日本の研究者にとって海外での業績発表は最重要課題かかどうか問題」について
(レス番号をいちいち指定してられなくなったので、勝手にタイトル付けさせてもらいました。気に入らなかったらスマソ。)

15ー20年前、私が本格的に経営学を学び始めたころ、「日本的経営」論について似たような議論が巻き起こったような記憶があります。
たしか、U.プーチック氏だと思いますが、日本的経営論は欧米人にもわかるような方法で(つまり仮説検証型で)やるべき、
と論じたところ、日本人研究者から、日本の経営は日本独自の枠組みを作り、欧米との交流はその後になされるべき、
という反論が轟々と巻き起こり、プーチック氏の論は欧米(というかアメリカ)至上主義として、つるしあげのような形になった記憶があります。
で、いまから振り返ってみて、その後、日本企業研究は欧米の学者によって仮説検証も盛んになされるようになり、
逆に「日本独自の理論」なるものはついに生まれませんでした。

誤解を恐れずにいいますが、やっぱ研究業績というものは、読んでもらってなんぼ、わかってもらってなんぼのもんじゃあないでしょうか?
いま、多くの人に自分の業績を読んでもらいたければ、やはり、AMR,AMJ,SMJ,ASQなどに載せることではないですか?
アメリカだけではなく、ヨーロッパ、アジア、その他の地域、そして日本の研究者達も読んでいますからね。
そのために、仮説検証による研究が必要なら、やってもいいのではないですか?

それが気に入らないなら、日本で日本語で発表してももちろんいいのですが、その場合、あいつは井の中の蛙なんていう中傷は馬耳東風にふせる事です。
一番だめだと思うのは、毎号これらのメジャーなジャーナルを読んでいながら、
これらは俺のやっているような研究を載せないからだめだなんて
ぶちぶち不満を持ち続けるという中途半端な態度だと思うのですが。

おまけ:スレが進み始めたので、そろそろ次スレのことを考えた方がいいと思うのですが、スレタイは今のままでいいのでしょうか?
972:03/01/03 11:43
RBVとか知識創造とかって、とても日本的な理論だと思うんですけど、どうでしょうか?
973名無しさん@あたっかー:03/01/03 13:21
>>959 日本の経営学はバブル崩壊前の日本の都市銀行と同じ。大手都市銀行は、
1980年代の終わりくらいまでの政府の規制で外資との競争が制限されていた時期
は凄そうに見えたけれど、競争がグローバル化してきたとたんに化けの皮が
剥がれてしまった。日本の研究者(とくに経営学者)もこれからは世界に研究を
発信していく努力を怠ると淘汰されてしまう時代が来るかもしれないね。
974すきやきっち@似非学者 ◆a2T922RdeA :03/01/03 13:26
>>971 「中途半端な態度」
・世界に自論を発表する→自論が否定されるかも→ガクガクブルブル・・・
・愚痴を言わずに日本の経営学会に引きこもる
 →色の中の蛙確定→ガクガクブルブル・・・

やっぱ今の「立ち位置」が最適ですよね?! せ ん せ い !
975971:03/01/04 14:04
>>972、「み」さん。

知識創造はともかくとして、RBVが日本的だというのは面白い見解ですね。
なぜ、そう思われるのか、もう少し詳しく聞かせてもらえませんか?
976名無しさん@あたっかー:03/01/04 16:17
ガタガタ言ってるな。
議論ばかりしている態度がすでに日本的なんだ。
何先生がどうしたの、こうしたのなんて詰まらんこと議論してるな。
ジャーナル読んで世界を知ったような議論してるな。
世界を相手に自分の問を語れ、モデルを提案しろ。
日本でしか通用しない先生と同じことをしていてもダメ。
それも日本の学会の中だけで通用する先生と同じことするのもっとダメ。
やってみろよ。それからだ。状況は展開するぞ。
977938:03/01/04 19:58
み氏ではないですけど、横レススマソ。

>>972 >>975
いろんな人がそう言ってる。けど、表立ってはあまりまだ語られてないかも。

メンバー間の何気ない普段の交流が、いつのまにか目に見えない
組織の紐帯をつくりだして、それが他の組織にはない独特の
資源となって蓄えられていく・・・。ワイガヤ、ノミニケーション、
社員旅行、社内勉強会・・・。日本人にとっては極めて当たり前の
感覚で行われていることが、欧米人には「おっ、これは新しい!!」みたいに
映ってる部分が大きいと思う。最近出始めた社会資本(social capital)の
議論もしかり。日本人的感覚ではなんにも新しいこと言ってるような気が
しないけど、欧米人にはとっては新しく感じる。なぜなら、それが今まで
あまり意識されてなかったから。

野中氏がいつぞやの学会で発表してたとき、「日本では仕事が終わってから
みんなでご飯にいってカラオケにいく。特にカラオケっていうのは組織内の
知識創造・知識共有に極めて役立つんです」みたいなことを言ったら、
欧米人は「お〜、なるほど〜」みたいな感じでメモとりまくり。そりゃ、
仕事終わったらすぐバラバラに家帰っちまうような連中からしたら、カラオケが
組織の結束を高めるってことが新鮮なのかも知れないけど・・・。ハァ

つまるところ、RBV=既にいろいろ語られていることを言い換えてるだけ。
ちょっと言いすぎ? けど、「RBVなんて全然新しくもなんともね〜よ」っていう批判
なんて日本人がやれば一番効果あるのに(もちろん英語で)、ほとんど誰もやってない。
ごく少人数のひとがRBVを日本に輸入してるだけ。「じゃ、おめ〜がやれよ!!」って?
スマン、この分野は俺の専門ではないんじゃ。藁

つか、スレ違い・・・。
978:03/01/05 19:45
RBVとか知識創造の根本は「ずっと繰り返しやっていないとできないこと」を競争優位の源泉として考えることでしょう?

アングロサクソン型の経営は、ざっくり言ってしまえば確率計算だと思います。
だいたいの利益率を目標として決めて、それに併せてbettingをする。
少数の天才が確率的に出現してくれさえすれば、それで良いわけですね。
個別企業の対応としては、いったん儲けが発生したら、
あとはどれだけの期間その独占利潤を維持し続けられるかが鍵になる。
また確率的に天才が出現してくれるのであれば、
試行数を増やせば当たりに到達する可能性も高まる。
マクロレベルでも、例えばベンチャーをどんどん作らせる制度的枠組みが整っていれば、
1%ぐらいの確率で当たりが出る。
つまり一握りの天才をどうやって効率的に出現させていけるか、
いったん出現した天才からどうやって実りを収穫し続けられるか、
そこが重要になるんだと思います。

ただ日本の場合、そういった考え方はこれまではしてこなかった。
繰り返し繰り返し修練を積まないと身につかないような、
例えばモノヅクリの精神とかノウハウとかそういうものを競争優位の源泉にしてきた。
天才の出現が偶発的だとすれば、精神やノウハウは過去の経験的蓄積の必然の結果なんですね。

979:03/01/05 19:46
そう考えると、日本のこれまでのやり方と、アングロサクソン的やり方とでは、
時間に対する考え方がまるで違うことになると思います。
確率計算でやっていく限り、時間の流れには意味がないわけです。
だって、確率というのは常に一定なのであって、それを人為的に制御するという発想とは無縁。
だから、過去の経緯とか未来への構想といったことよりかは、今どうするかを考えるのが自然。
しかし経験的蓄積ということを考え始めると、どうしても、
「これまでどうだったか」「これからどうするか」が重要になる。
時間概念が極めて重要になるはずなのです。

リソースという考え方は、ペンローズが企業成長のロジックを考える上で適用したのだけれども、
リソースを作り出すには思ったより時間がかかるんだ、ということを明示的に取り入れたのがRBVだと思います。
これは日本の経営スタイルを見た日本の経営学者だからこそ取り入れることのできた考え方だと思っています。

どうよ?
>>978-979

1. もちっと話うまくまとめてください。
2. つか、それ以前にスレ違いです。
981名無しさん@あたっかー:03/01/06 18:49
>>978-979

やっぱお手軽博士って漢字だな(w
982名無しさん@あたっかー:03/01/06 19:14
>>977 「あたりまえ」のことをきちんと言葉で理論的に説明できるかどうか
が重要なわけですよ。伊丹さん、野中さん、その他のRBVの研究者が偉いのは
見えざる経営資源や暗黙知というものが重要だということを誰もが理解できる
文章で論理的に表現したところにあるんですよ。

>>978-979 確率は母集団レベルの話、資源は企業レベルの話。レベルの異なる
話をアングロ型対日本型のような並列的な経営比較の議論に持ち込むのには
無理がある。
983:03/01/07 03:24
>>982
「あたりまえ」がなぜ海外の人間にはあたりまえじゃなかったのかが今のお題なので、そこのところのご意見を。

あと、個別企業の経営判断の論理的前提の話だから、分析レベルの違いは今は関係ないと思いますよ。
984名無しさん@あたっかー:03/01/07 13:04
>970

彼を首にした者ですが、なにか?
    −−末期ンゼー パートナー
985あの〜:03/01/07 18:14
RBVって、経営学者でも一流どころにはほとんど相手にされてないんじゃ・・・
競争優位の厳選たる資源を持っている企業が、競争優位を獲得する・・・
たんなるトートロジーちゃいます?
986名無しさん@あたっかー:03/01/07 21:50
>>985
藤本隆宏さんの「組織の問題解決能力」理論は、RBVをベースにしている。
結構、日本の経営学者でもRBVはいるよ。
987971:03/01/07 22:13
「み」さん、及びその他、意見を述べてくださった方、どうもありがとう。
私は実は在米の日本人研究者で、AMRやAMJに載る様な業績を出すことを至上課題として日々を送っておるものです。
>>971の書き込みは、日本人研究者の日本及びアメリカでの行動を観察しながらたまったイライラがちょっと煽りっぽい形で出たものです。

私の思うに日本人の研究者の多くは、アメリカで主流というか流行りになっている理論を単なる常識の言い換えじゃんとかいうようにバカにしつつも(ポーターのフレームワークを貧相な理論と言いきった院生に何人会ったことか!)、
じゃあその自分の「高度」な理論をアメリカで業績として問うこともしない(というか出来ない ? 英語の問題だけではなく)。じゃあ、AOMを別世界として無視し続けるかというとそれも出来ずに、トップジャーナルには目を通す、
そして、野中氏のように日本人でAOMのスター(AOMで日本人研究者の周りに人垣が出来たのを始めて見ました)がでてくると大喜びで、知識創造理論がいつのまにか「野中氏の理論」ではなく、「日本の理論」になってしまう。
なんだか、野茂がただひとりだけメジャーで活躍し始めた時に「投手だけなら日本のほうが上」なんていうことをテレビで言っていた解説者を髣髴させられます。

ここ数年AOMでも日本からいらしたと思われる日本人の姿をよく見受けます。でも、その割りに日本人の発表者はほとんどがPh.Dの学生か、アメリカの大学の所属。日本人の方はというと、
会場の廊下でお互いを「先生、先生」と呼び合う例の日本の学会のノリをそのまんまやっています。こんなんじゃあ日本からアメリカで主流となる理論なんて当分出てこないんだろうなあ。(続く)


988971:03/01/07 22:17
考えてみれば、ここ20年程度、一部の日本の研究者がアメリカで注目を浴びているのは、あくまで「日本企業の語り部」としてではないでしょうか?
野中氏にしてもそうです。あの理論がアメリカで注目を浴びたのは日本企業の行動の説明になっていたからで、それがアメリカ人にもわかる言葉と思考経路で書かれていたから受け入れられたのだと思います。
(まあ、野中理論に頭痛を起こすアメリカ人も多くいますが。)その意味でどなたかが書かれていたように、日本の経営学界は現在バブル期であって、
日本の企業を語っているがゆえに注目されているのを自分の実力だと勘違いしていると、つけが回ってくるように思うのですが。

てなことを思っていたところへ(ここまでがなが〜い前置き)「み」さんが、現在最も流行であるRBVが日本的だというようなことをおっしゃるものだから、
「それだったらなんで誰か日本人がさっさとアメリカで発表しないんだ!」と思うと同時に、えぇ!?と思ってしまいました。
私はRBVは極めて西洋的な理論だと思っていますので。そこで>>975の質問を相成ったわけです。

結論からいいますと、私は「み」さんの見解には同意できません。
私は、RBVが日本的であるというより、あなたのRBVの捕らえ方が極めて日本的なのだと思います。というのもあなたは、RBVを資源の内部創出ということを中心に語っておられるからです。
RBVというのはご存知の方も多いと思いますが、理論的な枠組みが未熟なトピックです。ですからこれをどう捕らえるかには個人差があって当然なのですが、
その中でひとつ言えるのは、焦点となる行動が資源の所有ということです。(その意味で「所有」の概念を基盤とする西洋的な考えなのですね。)RBVのいちグループをなしているのが、
バーニーなどを祖とする資源所有による競争優位の獲得の問題ですが、それにしてもほとんどの研究は資源をどこか外で見つけて自分のものにする(外部調達)とか、
戦略的提携でその所有者を見方に引き入れるという方向で、資源を内部で時間を掛けて作るという発想は出てきません。RBVの分派であるKBVが生まれたのは、知識が唯一内部創生しやすい資源だからとも言えそうですが、
そのKBVでさえ、多数派の研究は作り出された知識の移植の問題に向かっています。(続く)
989971:03/01/07 22:19
もしかしたら、RBVの考えのどこかに日本的なものがあり、日本の研究者達はRBVなど常識だったのかもしれません。
しかし、そうした人達がRBVをアメリカ人及び他の西洋人に理解できる形で発表するようなことは絶対なかったであろうと断言できます。
なぜなら、RBVの裏には今述べたような、「所有」の概念が根深く存在しており、そうした社会的なコンテキストを理解すること無しに、語っても上滑りになるばかりで彼らを納得させることは出来ないからです。
だから、アメリカで特にAMR等にに理論的な研究を載せるには、英語なんかよりももっと大きな壁が存在しているのですよ。
研究人生人それぞれで、アメリカで認められなきゃダメなんてことは言いたくないです。ただし、あんな常識をちょっとひねったみたいな理論なら、
英語さえ出来ればオレにだって発表できるワイなんて陰口だけはいただけないですね。

あぁ、長くなってすみません。

最後に>>985さん、RBVはトートロジーという見解、ちょっと前のAMRで詳しく検討していましたね。
ごらんになりましたか?もしそうなら、どう思われますか?

最後までお付き合いくださった方、ありがとうございます。
990:03/01/07 23:11
>>989
うーむ、なるほど。確かにぜんぜん違いますね、理解が。
メールでちゃんと議論したいところですが(またスレ違いとか言われるので)、
どうしたもんか?
>>990
戦略論の板建ててよ。
992名無しさん@あたっかー:03/01/08 00:28
>>990、991
別に、このスレで議論しても構わないと思いますが。
せっかく990番代まで来たのですから、1000まで行きましょうよ。
このスレは、「全国院生給湯室スレ→教員が学生に関する愚痴を吐露するスレ
→海外トップ・ジャーナル投稿問題スレ」と創発的に進化してきたようで、
当初の「注目の経営学者について語り合いましょう」という意図的戦略は、
未実現戦略に終わってしまったようですね<w。
993名無しさん@あたっかー:03/01/08 00:39
すごいスレ違いなんですが、マクロ経済政策のインフレターゲット
って、経営専門の人からみると、意味ある政策ですか?
994名無しさん@あたっかー:03/01/08 00:47
>>993
何故、経営学版の中でもこのスレに書き込んだんですか?
それも何故、マクロ経済学についての質問を経営専攻者に
投じる意義とは何ですか?
ミクロについてならともかく。
995994:03/01/08 00:49
2行目
×それも何故→○そもそも
996名無しさん@あたっかー:03/01/08 00:56
いや、マクロの政策が、ミクロの企業経営にどのように
影響をあたえるのかな、と。マクロ経済といっても、究極
ミクロの取引の集積(インフレターゲットならば、マクロの
金融環境が変わった場合、ミクロの個別企業・消費者がどう行動をか
えるかの集積)なんですが、マクロ環境がインフレ基調になった
とき、個別企業がどのように経営を変えるか、経営学を専門に
やっている人はどう考えているのかな、と思い質問させて
いただきました。
997 :03/01/08 01:00
1000取っていい?
998名無しさん@あたっかー:03/01/08 01:02
だめ!

999 :03/01/08 01:02
まいっちょ1000!
1000 :03/01/08 01:02
1000!
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