〓〓 EVAとMVA 〓〓

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54名無しさん@北部同盟:01/11/07 00:41
>51
いや、自分が気になるのは投資の際の評価ではなくて事後評価の部分です。
もちろんプロジェクト単体では投資をする際の意思決定においても、
事後評価においても、願わくばキャッシュフローベースで、と思っています。
しかし、事後評価の部分はなかなかそうはいかないのは上で述べたとおりです。
このへんの傾向は、S&P500あたりのAR(Annual Report)なんか
をみるとわかります。意外や事後評価の部分は会計的利益に基づいた
評価を行っているところもあります。
結局、投資家の評価基準と債権者や経営者の評価基準は本来違うもの
ということにつきると思うのですが、長期的な視点で考える
ならキャッシュフローベースで考えるよりも会計上の利益で、という
のは基本的には同じ考え方です。ですから信頼性というのも、株主と
しての視点と債権者・経営者としての視点では違いが生じるのも
仕方ないのかもしれません。

>50
これ、売却時点からのCFではなく、資産A,Bをそれぞれ購入した時点
からのCFを考えるとどうなります?
基本的にタックスシールドを使用すると税金の現在価値分だけ企業価値が
上昇するってのはよく言われる話で、これでいくと企業価値を最大化する
資本構成は100%負債からなる企業という極端な結論になるはずです。
#ウチの会社みたいだ(汗)
まあ実際にはタックスシールド以外にも考慮しなくてはいけない点も
あるわけで、とくに50のケースのようなことばかりやってる企業は
財務的な破綻のリスクやらコスト(リスクプレミアム)を要求される
のが普通ですから、それらを加味すれば、企業価値はある点で減少する
はずです。
このへんは財務レバレッジD/E(Dept/Equity)と資本コストの軸で
最適資本構成をみるときに必ず問題となる点です。
55名無しさん@北部同盟:01/11/07 00:59
ぐえ。
54の下から2行目Dept(部門)じゃなくてDebt(負債)だった。。。鬱だ
56名無しさん@あたっかー:01/11/07 01:06
50はもちろん、資産購入時から考えると違ってくるよ。
それと、当然タックス・シールドの恩恵を受けられるのは、
タックス・シールド以上の黒字を出している会社のみだよね。
指示がないところでは、いろいろ考えられるわけで・・。
まあ、極端に簡単にしたケースという事で。原価計算の教科書的な
例題ですね。
54の後半は、伝統的な最適資本構成についての見解だよね。
これに対して、資本コストの低い負債を利用することで、平均資本コストを
低下させる(平均資本コストが低くなるってことは、企業価値の
上昇を意味する)ことができるが、負債の利用は自己資本コストを
上昇させるので、結局は平均資本コストは一定になる。って言うのは
MM理論である訳だけど、これって実際にはあんまり支持されてないの?
俺は、実務を知らんので理論だけやってもあまりピンとこないっすよ。
先輩!
57名無しさん@あたっかー:01/11/07 01:15
>>54
51です。すみません。自分の興味が投資プロジェクトの事前評価にあるもんで。
もしかしたら54さんはそういうことを専門にお仕事にされている方なのかと思って、
実際にそういうことをされている方のお話の感触としてはどんなものなのか
聞いてみたくて。

もし、投資プロジェクトの事前評価の実際などご存知でしたら教えてください
58名無しさん@北部同盟:01/11/07 02:10
>56
むー。あたしゃ経理の人間ではないのでよく知りません。
が、まあ一言だけ。

モジリアーニ・ミラー理論だと経済学的な裁定取引によって自己資本
コストと負債の金利が同じ水準になるっていってますが、このへんは
資金の調達方法やら調達した資金の使い道やらでいかようにも評価
できると個人的には思っています。

たとえば、内部資金、現預、有価証券売却益、増資といった順で
調達する方法と、初っ端からワラントや転換社債といった
エクイティファイナンスで調達する場合と大きく2つに分けてみれば、
前者で調達するタイミングと後者で調達するタイミング(自己資本
コストを引き上げるまでのタイムラグ)を上手く使えば、本来均衡
つーか一定のはずのWACCには多少なりとも幅は出ると思うんですが。。。
まあこのへんは検証したことないので正直わかりません。スマソです。

>57
繰り返しですが、大きなプロジェクトや継続的なプロジェクトだと
事前評価ってやはり難しいです。だからテキトーに鉛筆なめなめ
エイヤになりがちです。株式の投資収益率にどう相関するかとか、
将来のCFがこうなるなんてのは、当事者であってもなかなか読めない
ものです。ですから、事後評価の部分に注目せざるを得ないわけです。
5956:01/11/07 02:25
なんと!北部同盟さんは、まだ起きていたのか!
俺は、明日休みなので思い切り2chしてたっす。
やっぱり、実務と理論は全然違いますね。
やり方次第で、いろいろ都合が良いように資本コストを変動
できるんじゃないかと、俺も直感的に思ってます。

60名無しさん@あたっかー:01/11/07 05:08
>57
APVって知ってる?
61名無しさん@あたっかー:01/11/07 14:28
>60
いえ、残念ながら知りましせん。それは投資プロジェクトの事前評価に使う
指標か何かですか?
62名無しさん@北部同盟:01/11/08 00:02
>59
仕事火吹きまくり。。。マジ鬱だ

で、検証はしてないけれど私も直感的にそう思いますね。
実際、投資家が関心の低い業種や、経営能力を正確に見極められない企業などは
山ほどあるわけで、実物資産価格(再取得価値)の急上昇に株価が追いつかない
ケースなど、資本市場における既存企業の評価が著しく低く、実物市場での再取得
価額に比べて割安な状況が生まれるからこそ、M&AやらLBOやら起きるわけ
です。いわば、実物市場と資本市場の間の価格付けの一時的な非効率性というか
タイムラグがあるからこそ、裁定の機会も生まれるわけです。ただ、これも
論理的に検証のしようがありません。いくつか事例をかき集めて演繹して論理を
敷衍してそれらしく新しい概念のように触れ回ることもできるでしょうが、
リーマンの私にはそんな御託並べるヒマも聞いてくれる殊勝な相手もいないので、
ここはひとつ、学生さんの特権で解明してくださいよ。いやマジで。
6360:01/11/08 01:32
>61
自分もその辺のことに今興味をもっていて
ボチボチと知識を取得中なのです。
事業投資判断の尺度としてDCFを使われると思いますが、
APV(Adjuted Present Value)はDCFのバージョンアップ版
みたいなもの(?)です。
スレ違いと思いますので若しよかったらスレ立ててもらえませんか。
64名無しさん@あたっかー:01/11/08 13:54
>60
そうですねぇ。僕が立ててもよいのですが、興味はあっても残念ながらそちらの方の
知識が僕にはほとんどないようなものですからROMになるしかなくなるんで、
スレ立てっぱなしみたいになると思うんですね。

できればそういうことはしたくないんで。

せっかくのご依頼、申し訳ないんですが。
65ドキュソ地底:01/11/08 23:28
おひさです。
とりあえず、卒論のために最近読んだ本と読んでる本。
「企業分析入門」東大出版
「企業評価と戦略経営」日経新聞
「EVA創造の経営」東洋経済  です。

従来のROEの分解などの会計分析と、
EVA分析の有効性を比較するのは面白そうですね。
海外だとGEが有名ですが、日本だとやはりトヨタとかがいいですか?
できればwebで手に入れたいなーなんて思う横着な自分がいます。

減価償却のとき、パーチェスでも持分プーリングでも
キャッシュベースでみるとかわらないんですよね。

APVは企業評価の本に少し説明してあったと思います。

駄レスすみません。で、当然sage
66ドキュソ地底:01/11/08 23:30
↑まちがえた。減価償却→のれんの償却 一応訂正
67名無しさん@北部同盟:01/11/08 23:32
>63、63
EVA、MVAについてはある程度の解釈が出ましたが、せっかくの良スレなので
ここいらで事業評価指標の「評価」をしてみてもいいと思いますよ。
評価といっても○×的な絶対評価ではなくて、どういう企業にどういう評価指標が
相応しいかということを、マトリクスでもなんでもいいから評価軸をつくって
みては?ということです。

ちなみにあたしの会社は、製造直売垂直統合型地域独占超ドメスティック企業と
揶揄される関東圏に電気をお売りしている会社なんですが、CFベースの評価が
膳膳当てはまっていないことはここ3ヶ月ぐらいの株価の推移をみていただければ
お分かりになると思います。実際、有利子負債残高9兆円、日々の利息が15億円、
年間約5000億というイカレた会社であるにも関わらず、財務的なリスクが
負債の利息はおろか株価に全く反映されていないというのは、客観的な考証の
余地があると思います。。。ワララ汗

ということで、R&D型企業、コモディティ財企業、被規制企業等々、企業形態を
いくつかタイプ分けしてみて、会計的利益に基づく指標、CFベースの指標で
それぞれ測ったときに、どれが株価収益率に最も有意に相関するかということを
分析してみるのも価値があるんじゃないかと思います。
結局のところ、企業サイドでは自分たちの都合のいい評価指標をTPOに応じて
使っているのが実態ですから、それが第3者の目で正しいかどうかを暴いてみる
のも面白いと思いますぜ(にや
68名無しさん@北部同盟:01/11/08 23:40
>65
海外の事例じゃ国際会計基準絡みでGEとトヨタ(アメリカで出すAR)は結構
出回ってます。国内ならホンダとトヨタの比較は面白いです。
同業種で資本構成の比較から始めたほうがいいのでは。。。
69名無しさん@あたっかー:01/11/09 00:28
>66
持分プーリング法だと、資産・負債を帳簿価格で引き継ぐんだから
そもそも、のれんは計上されないでしょ?
70浅知恵大学生:01/11/09 01:36
コテハン名乗ります。12=38=45=47=51=57=61


>北部同盟さん
北部同盟さんが言っているようなものとはちょっと違うかもしれませんが
評価指標のマトリックスでは
『ビジネスゼミナール 経営財務入門』井出正介・高橋文郎
の本の30ページに乗っているのは面白くて分かりやすいです。

ここで紹介できたら良いんですけど、いかんせんパソコン初心者なもんで。
71おにぎり:01/11/09 02:29
このスレ、コテハンの人が多いので、俺もここ限定でコテハンにします。
俺も財務論の基礎を勉強中なので、レスをつけるも勉強になります。
25=32=34=35=36=44=50=53=56=59=69
72浅知恵大学生:01/11/09 11:17
>おにぎりさん
おにぎりさんは学生ですよね。学部生ですか?それとも院生ですか?
いらぬ詮索をして申し訳ないんですが、32のあまりにわかり易い説明に感動して
一体どのレベルまで勉強されている方なのかすごく興味が湧いたんで。

ちなみに僕は超ドキュソ大学の4回です。
ここ何気に良スレですね
74ドキュソ駅弁:01/11/09 14:57
39さん、詳しい解説ありがとうございました。
本当に参考になりました。
一部、ゼミの発表にそのまま引用させていただきました。
参考文献に「2ちゃんねる」って書けませんがお許し下さい。

41さん、アドバイスありがとうございました。
今後、機会があれば挑戦したいと思います。

それにしても様々なレベルの書き込みが入り乱れていて、
僕には全く理解できないものもあります。
ドキュソを自称しているとはいへ、かなりショック・・・。
もっと頑張らねば!
75おにぎり:01/11/09 23:06
          / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  /■\    <おにぎりの素性は秘密でち♪
  (,,・Д・)     \_____________
〜(___ノ
76名無しさん@北部同盟:01/11/10 01:13
>浅知恵大学生殿
むはは。どうせなら参考文献『経営学板@2ch』で出してもいいんじゃないすか?
#KBSの酷領痔郎が2chをネタに論文書く時代ですから。
ところで、『日経ゼミナール経営財務入門』ですが、自分は改版前の
『企業財務入門』を持ってます。評価指標のマトリクスってのはないんですが
なんか発想が同じなのにビクーリ。皆さんの実力ならもっとブラッシュアップ
出来ると思います。

>ドキュソ駅弁殿
自分が学部のときはこんな話されても膳膳わからんかったです。
逆に学部生で気づいた分ある意味スゲーと思います。
まぢ応援してます。
77浅知恵大学生:01/11/10 02:47
>おにぎりさん
そうですか。すみません。ここではそのような詮索は野暮ですね。

>北部同盟さん
本当に
参考文献 2ch経営学部板
って書いたらどうなるんでしょうかね?
また、どれくらいの反応があるんだろう。

評価指標のマトリックスのことなんですけど
縦軸に外部指標と内部指標
横軸に発生主義会計ベースとキャッシュフロー
をっとって中心にEVAとMVAがあるというものです。といってもこれでは
分かりにくいですよね。

なんとかワードでその表を書いたんですけど、ここに貼り付けたらちゃんと
貼り付けられなかったのでやめました。
うーん、残念
78浅知恵大学生:01/11/10 04:10
          発生主義会計ベース ←――――───────――→キャッシュフロー・ベース
                       
外部評価
(株価評価指標)                                債権評価モデル
  ↑    EPS                           DDM 
  │     ROE                           (配当割引モデル)
  │      PER                       トービンのq
  │       EBITDA                 OCF(営業キャッシュフロー)
  │        (金利前税引前償却前利益)         FCF
  │         NOPAT             
  │                            CFROI
  │                           TSR−TBR
  │                        MVA  
  │                        EVA               
  │                           製品市場ポートフォリオ戦略:
  │        ROE                 OCF(営業キャッシュフロー)
  │       EPS                    設備投資決定基準:NPV
  │      会計利益率・資金                         IRR
  │      回収期間分析                     在庫評価基準:
  │    会計的財務比率分析                         全部原価計算から
  │    (デュポン・システム)                        直接原価計算へ      
  │
内部評価
(経営管理指標)

うまくかけてるかわからないですけどこんな感じです。
   
79名無しさん@北部同盟:01/11/10 10:35
>浅知恵大学生殿
おはようございます+ウプサンクスです。MSPゴシックだといい感じで見えます。
やっぱこの軸だとそれぞれの評価指標のもつ制約条件のキツさが反映
されてないっツーか、極端な言い方すれば制約条件にあわせてどの指標
がどこまで使えてどれが使えないかってのがごった煮になってる気はします。
>別に著者の悪口言ってるんじゃありません

参考ですが、マツツタ電器は独自の経営管理手法CCMってのを開発して
使っています。

CCM=事業利益−投下資産コスト
   =(営業利益+受取配当)−(総資産−金融資産)×投下資産コスト率

つー内訳だったかな?
けっこうEVAに近い考え方で、確か2000年3月期あたりから、14の分社
ごとに算出して事業評価に使っています。
一方で「もの作りが本分の会社が本業でなんぼ稼いどんじゃ?あ?ゴルア!」
っていう株主様にもわかりやすい内訳なので、そうした意味では内向け
と外向けをうまく組み合わせている感じがします。
そうするとCCMはどこに位置付けされるんだろう?縦軸で2極に分かれる
のか?それともEVA、MVAの隣あたり?

まあ、これらの指標は業種業態やら資本構成やらで縦軸方向はいかよう
にもなるんじゃないかというのが個人的な考えです。
80名無しさん@北部同盟:01/11/10 10:56
あと、こんなんあったのを思い出しました。関西電力のPCA。
ttp://www.kepco.co.jp/pressre/2000/0404-2_3j.htm

ここはウチの会社じゃないですが、業態は全く同じ、資本構成も同じ
ってことで参考までに。。。
松下のCCMもそうだけどインフラベースで食っている会社は資本・負債
コストで考えるより資産コストのほうが馴染むってのはあるかも。
>事故駄レススマソ
81浅知恵大学生:01/11/10 16:17
>北部同盟さん
松下電器のCCMはEVAの類似指標として扱われています。僕もそう考えています。
でもマトリックスもどこにくるかという話になるとぼくには少し判断しかねます。
しかしEVA、MVAからあまり離れていないのではないかと思います。

北部同盟さんがおっしゃる通り縦方向の判断はいかようにでもなるというのは
賛成です。実際にマトリックスの中にROEがあるのが2つあるのが証拠です。

ただEVAにつきましては現在の状況では株式の投資指標として使うのは疑問に
思っています。


EVAはスターン・スチュワート社の登録商標なんですが、これは他のコンサルティング
会社がEVAを商品として扱うことができないっていうことですよね。
じゃ、企業が勝手にEVAを取り入れて使うって言うことはどうなんでしょうかね?

スターン・スチュワート社にコンサルティングを受けていない企業がEVAを
経営管理指標にとりいれたって言う話は聞かないですよね。それってやっぱりできないから
自社でEVAの類似指標を開発して使っているんでしょうかね?

誰かご存じないですか?

EVAは使いたいけどコンサルティング料を払いたくないから登録商標に引っかからない
ために類似指標を無理やり開発しているように見えるのは僕だけですか?
82ドキュソ地底:01/11/12 15:47
キリンもKVMとかつかってるみたいだけど、
これってEVAのパクリだと思う。

卒論は確かに同業種の方がやりやすいと思います。
>北部同盟さん ヒントありがとうございました。
ビール業界も面白そうなんておもってます。

公開されている財務諸表からNOPATと資本コストの
スプレッドを求めるのが一番ネックになるかと・・・

あと、ついでにMVAをもとめるとき、よく金利10パーセントと
仮定してますけど、何か根拠はあるのでしょうか?
83名無しさん@北部同盟:01/11/12 22:51
>81
経理屋さんが事業の事後評価に使うのであればEVAで十分です。
しかし実際には、上記で書いたように、投資家の視点で作られた指標、
つまりバランスシートの右側しか見ていない指標では、現場ではイメージが沸いて
こないのです。

「資本コストがこれだけなんだから、オマエらこれだけ稼げよ!」

とケツ叩くよりも、

「なるたけ設備投資を減らして設備を効率的に使え!」

としたほうが判りやすいわけです。
まあ商標登録の問題つーか、何かと最近流行の英語3文字言葉にすれば
内外のパブリシティ効果があるっていうメリットも見逃せませんが。

>82
ビール業界全体ではないですがキリンとアサヒの比較をやったことがあります。
アサヒのスーパードライが出る前後5年間ぐらいの比較はけっこう面白いですぜ。
WACCの求め方がネックになるということですが、日経ニーズあたりのデータを
使ってパソコンでしこしこやれば大丈夫です。
あと10%の根拠ですが、自分もエライ現実離れした金利なんである会計本書いた人に
聞いてみたら、著者の気まぐれと複利計算を手計算しやすくするため(桁数が気持ち少なくなる)
の配慮ってのが理由みたいですね。
84名無しさん@北部同盟:01/11/12 23:00
事故レスです。
>経理屋さんが事業の事後評価に使うのであればEVAで十分です。

つーのは正しくないですね。今自分が考えているのは
リスク調整後資本(資産)コストの概念をどういう形で事業評価指標
(これは事前評価)に取り入れるかということもあるので(詳細は別途)、
十分条件というには乱暴ですな。
このへんは誤解があるといけないので訂正しときます。
85名無しさん@北部同盟:01/11/12 23:10
ぐえ。事後評価に使うのであればって自分で書いてるぢゃん。。。鬱だ

まあ、このへんの資産ボラティリティや収益ボラティリティがどう影響を
及ぼしたかをみるために、キャッシュフローで結果オーライのEVAではなく、
事前評価だけではなく、事後評価にも使ったほうがええんでないの?って
いうこってす。

再事故レス大変スマソ
86ドキュソ地底:01/11/13 16:03
>北部同盟さん いつもお世話になります。

10%の根拠は意外でした。(ちょっと面白かったです。)
ビール業界はキリン、アサヒ、サッポロまではwebで財務諸表が
手に入るのですが、なんせ非公開のサントリーとかあるし、
最悪上位二社の比較になるかもしれないです。

日経ニーズに関してこれから調べてみます。

EVAには簡単なバージョンと難しいバージョン(株価を考慮)
があるのですね。

で難しい方だと株主資本コストの計算にCAPMを使うのが
一般的みたいなのですが、勉強せねばならない範囲が
ますます広がってます。

今日は、MM理論まで振り返ってしまいました。
87浅知恵大学生:01/11/14 01:20
>>北部同盟さん
「わかりやすい」ということは、別にEVAを塚手も良いけど、EVAの使いにくいところ理解しにくいところを
自社に合うようにカスタマイズしているということですか?
88名無しさん@北部同盟:01/11/15 01:50
>87
自社に合うようにという意味を、社内の人間が使いやすいように、と捉えるなら、
EVAを資産コストベースでカスタマイズするケースは主に内向け(経営者、従業員)
がほとんどだと思います。#多少の憶測あり
ただ、これも内向きの指標しか使われないと断言はできません。
例を挙げると、先日米エンロンという会社が資金調達に苦しみ、ダイナジーという
会社と合併するという記事が出てましたが、エンロンはもともと売上1000億ドル、
収益ベースではけっこういい数字の全米有数のエネルギーデリバティブ企業で、
PERが60倍を超えた時期があったんですが、B/Sや資産コストベースの指標を一切
外部に出さなかったために、市場がCFそのものよりも資産リスクの大きさに
過剰に反応して、株価がとめどなく下がってしまったというケースです。
こういう事例はアメリカといえど結構あります。
89ドキュソ地底:01/11/23 00:30
最近あがってませんね。
今現在実際に財務諸表からEVAを求める段階で苦労してます。

まず、株主資本コストですが、
無リスクのほうは長期国債でOKとして、

ベータが調べられないのです。
東証のHPでベータの集計したのを売ってるのですが、
2000円は痛い・

と、市場リスクプレミアムがわからないです。
アメリカのS&Pのケースでは6%を使ってますが、
国によって違うらしいので日本の場合どれくらいなのでしょうか?
分かるのはおそらく6%よりは低いだろうというくらいです。

北部同盟さんをはじめ諸先輩方お願いします。
>ドキュソ地底さん
おひさです。つーか、自分のオナカキコでageまくるのも気がひけておりました。

ときにベータ値のはじき方ですが、十回忌分析とかはやりました?
ベータ値は過去3〜5年間の週次データあたりではじくのが一般的ですんで、
まあ、PCにExcel(+簡単な統計ソフト)がないと実際に計算するのは極めてタリーですよね。
たしかアサヒは日経平均500で-0.04ぐらい、キリンは0.41という記憶があります。
なにぶんPCで計算したファイルがどっかいっちゃったもんで(汗汗
ちなみにウチみたいな電力の株はディフェンシブ銘柄といって機関投資家が
ハイテク銘柄の値落ちをヘッジしたり確定売りするためのアンパイとして
購入することが多いので、日経平均とは反対の値動きを示すことが多く、
ベータ値はほぼマイナスが多いです。

あと市場プレミアムですが、何を基準とするかによっていろんな数字が
ありますが、正直国内の企業ならTOPIXを基準にCAPMではじけばいいと思いますよ。
そうするとまあ5%ぐらいかなあと。ドタ勘スマソ
#厳密にはAPTとかの概念もありますがそこまでつっこむ場合は修士に逝って下さい。
91ドキュソ地底:01/11/23 11:47
>北部同盟様

超即レス感謝です。
麒麟の社債格付けがAA+(R&I)までは調べたのですが、
その金利がわからなったのです。

CAPMとかはあんまり深くやると大筋から外れてしまいそうで・・・
むしろ、株主資本コスト、負債コスト、NOPATを財務諸表から
できる限りきちんと出してみみようと考えてます。

NOPATも会計利益を色々と操作せねばならないので大変です。
(LIFOとか、営業権とか)

とりあえず、今回は(も)ホント助かりました。
ありがとうございます。
92”管理”会計丸:01/11/30 02:47
北部同盟様
始めまして!途中参加で大変恐縮です。
私も教えていただきたいことがあります。もしよろしければよろしくお願いします。

EVAを分権化組織(事業部、カンパニー)の業績評価指標として用いる場合の資本コストの
設定について、お尋ねしたく思います。それぞれの事業部にたいして同一の資本コストを設定すべき
であるのか、各事業部の期待収益率に対して個別に設定すべきであるのかどうなんでしょうか?
93ドキュソ地底:01/11/30 22:17
やっと、今日麒麟のEVAがでました。
27000百万円です。
どこかにEVAが公表されていれば答えあわせができるのですが、
ま、卒論はこれを導く過程のほうが重要なのでいいかな・

事業アプローチと財務アプローチで誤差が出てしまったのが
痛かった。ほとんど近い数字だったので間のきりのいい
数値をつかってしまいました。

ここは移動平均法を使っていたので調整項目が一つ減って
ホントたすかってました。

皆様、特に北部同盟様大変お世話になりました。
>”管理”会計丸さん

おばんです+はじめましてです。サルベージageに相応しい質問ですね。
とはいえ亀れすスマソです。

で、財務屋でも会計屋でもない私自身の考えだと、評価する主体で2つぐらいに
場合分けできるんじゃないかなあと。
まず、株主サイドからみれば、一元的な資本調達を行う限りは同一の資本コストを
用いてもさしたる齟齬は生じません。もともと株主の立場を考えれば、ITで稼ごう
が、デリバティブで稼ごうがなんでもいいから、総じて企業全体のNOPATが期待収
益率を上回ってくれさえすればいいわけです。が、これからトラッキングストック
やスピンオフして子会社化するといった資金調達が一般化してくれば、そう呑気な、
十把一絡げな判断はしていられないでしょうが。
一方で、社内的な業績評価、つーか事業ポートフォリオの組換えに使う場合には、
各事業の期待収益率はCAPMから市場リスク=ベータ値の一次関数になることが
判っていますから、各事業のWACCは各事業の市場リスクに応じた必要収益率を
用いることになります。とはいえ、実際には、厳密に各事業の資本構成が明らかに
なっているケースは少ないので多くはなんとなくドタ勘ですが。
要はハイリスク・ハイリターン事業とローリスク・ローリターン事業を比較する
ときに企業全体の期待収益率じゃ判断できないわけです。ヤパーリそれぞれの事業
のリスクが市場リスクと比べてどうか見極めることが必要になるわけです。
以上つたないレスでスマソです。
>ドキュソ地底さん

おばんです。なんか役に立ったんだかわからんですが恐縮してますです。
キリンのEVA出ましたですか。だいたい270億ぐらいというのは
いいセンいってますよ。自分のときは200億ぐらいでした。
ときに、ここでの評価は移動平均法による低価法ですが、たとえば
棚卸資産の場合、デッドストックになっている商品も評価減しないで
そのまま計上していれば、売上原価が小さくなって利益が増えるん
ですよね。こういうトリックもあるので気をつけたほうがエエです。
なんかエンロンのネタが今どきって感じででてるので、他の擦れ出張ってきます。
つーても経営板でなくて便茶板ね。隊長が書いてたみたいだし。
98”管理”会計丸:01/12/01 06:26
北部同盟様>
即れすありごとうございます
適切な回答ですごくわかりやすかったです。指摘されましたように
各事業の資本構成が明らかにされていないわけですね。
やっぱり、現実には個別で資本コストを設定するといっても、
実際にはトップマネジメントでエイッヤアッで決めてしまうことも多いんでしょうかね・・・
筑波の小倉先生も同じような指摘をされていると思うんですが合理的な方法はあるんでしょうか
>”管理”会計丸さん

ここは複雑な問題ですよね。
事業部なりカンパニーごとにP/L、B/Sをもたせる意味を考えると、資本コスト構成
が明確でないというのは是正すべきポイントでしょうが、総じて資本調達する主体
が一つ(ホールディングカンパニーとか)だと、各事業部の資本構成はなかなか
ディスクロージャーされない、つーかできないのが実状です。これはやはり集めた
お金を一度ひとつの財布につっこんでから配賦するという仕組みがあるためで、
解決のキーはトラッキングストックあたりと思いますが、これももともと資本調達
の主体は一つですから、あるカンパニーの業績との連動をどのように担保するかとか、
個々の事業リスクを明確にすることで全体最適ではなく部分最適が進むんじゃないか
といった企業側の懸念つーか抵抗感が強くて、急速な普及はしないでしょうね。
まあ、合理的な方法はありますが、それなりに手間ヒマかかるわけで、ソニーあたり
はシステム面、制度面でかなりお金と手間をかけていると思います。
100”管理”会計丸:01/12/02 02:29
北部同盟様
レスありがとうございました。本当にその辺の書籍よりわかりやすい説明ですねありがとうございます。
たしかにそうですね。 ソニーコミュニケーションネットワーク(株)がトラッキングストックの発行を予定していますね。
101名無しさん@あたっかー:01/12/21 00:18
アゲール
102名無しさん@あたっかー:01/12/30 20:06
age
103名無しさん@あたっかー
保全あげ