いやー、眠れなくて、第二話。
「スイカってさ、こーやって食うもんじゃんか。」
シャリ、シャリと、スイカをスプーンですくって食べている彼女を見ながら、
半ば苛つきながら、もりもりと食べる俺。
「あのね、スイカの種は盲腸に入ると病気になるんだから、食べちゃダメって言われなかった?」
ここと言わんばかりに、盲腸のあたりを指しながら説明する。
「今時盲腸って怖くないの」と、聞く耳を持たない俺。
「後で、お腹が痛くなっても知らないからね。」と、彼女がちょっと怒る。
「べーつーにー、救急車呼ぶし。」年下に、諭された事もあって、俺は反撃に。
「そっちこそ、スイカジュースって売ってるくらいなのに、汁が皿いっぱいになってんじゃん。」
「あー、そのジュース飲んだ。激まずだよねー。」と、話が不味いジュース話に変わった。
その晩
「う、痛い。」激痛で目覚める俺。
「どこ痛い?お腹?」と、はっきりした彼女の声がしたあと、すぐに電気がついた。
脂汗をたらす俺は、「そうかも・・」としか言えなかった。
「ベッドに横になって、ちょっと痛いけど、押してみるから。」と、
看護婦らしく医者の診察っぽく言う。
「ちょっと、トイレに行ってから。」と俺。
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「ごめん。あの後ビール飲んだから、みずっぱらになってたみたい。」と、
元気になった俺が軽口を叩く。
「心配して損した。もう寝るから。眠たいんだから起こしたら、こうね。」と言って、
グーを見せる彼女。
「もしかして、寝てないの?」と、冗談で聞くと、
「あなたが、体に悪いことするから。」と言って、さっさと寝てしまった。
そ、それは、ずっと起きていてくれたのか?そう信じて良いのか?
頭の中で?がくるくる回る俺。
こんな彼女が今もいてくれたら、タバコ、酒(発泡酒含む)、塩分取りすぎ
全て、あなたの言うとおりに止めますでございます。
お願い、離婚して帰ってきて。
はー、惨めや。書いていて、やさしかったのがえらいクローズアップされる。
(ちょっと脚色あり・こんなに幸せじゃなかったし)