♂闘え!童貞戦隊チェリーマン!♂

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24Mr.名無しさん
第7話 夕日のもとに 前編

 レッドとブルーは精神的ショックで参っていた。イエローに
裏切られたことがその大きな要因であったが、初めてのラブホ
テルだったというのに男同士だったという事実、ブルーが女装
している事実、結局オナニーしてただけでラブホテル代金を払
わさせられることになった事実、これらも二人の精神を確実に
蝕んでいた。もちろん、抜き過ぎたことによる体力的消耗も大
きかったのだが。
 その頃、イエローも同じく精神的世界を抜け出せず、悪夢の
中にいた。二人を裏切ってしまったことも彼を苦しめていたが、
自分の浅はかさ、オナホールの感触、非道帝國皇帝・光敏の2
枚目ぶりと自分との落差、全てが走馬灯のように甦り、セカン
ド・レイプの様相を呈していた。
 非道帝國の陰謀により、もろくも崩れ去りそうになっていた
チェリー戦隊の面々。しかし、三人が同時に
「ゐやぁ、ゐやぁ。(ドウテイのまま)死ぬのはゐやぁ!!!」
と心の中で叫んだとき、奇跡が起きた。

 チェリー戦隊必須アイテム、チェリー・ベル(単なるポケベ
ル)にチェリー戦隊の指令官・ヒキコモリの祐次から連絡が入
ったのだ。
[07246]
[オナニーしろ]、だった。ヒキコモリの祐次は暇な時、いつも
このメッセージを送る。ただ、最近は送り過ぎてチェリー戦隊
の面々に嫌がられていた節があったので控えていたのだ。
 イエローがそのメッセージを読んだとき、懐かしい感覚がし
た。理由はないが、二人が許してくれそうな気がした。イエロ
ーは無性に二人に会いたくなっていつもの場所に走った。
25Mr.名無しさん:2001/04/17(火) 08:31
第8話 夕日のもとに 後編

 いつもの場所というのは3人がよく覗きをやるO公園のこと
である。春ごろになるとアベック(3人はこう呼んでいる)が
よくここで痴態をさらすのである。そして、3人はそれを鑑賞
しながらここでよく一緒にオナニーをしていた。
 いつもの場所にイエローが着くと、そこにはいつものように
覗きをやっているレッドとブルーがいた。レッドとブルーはイ
エローに気づいたがすぐ目を逸らし、アベックの方に目を戻し
た。イエローはそれを見て少しひるんだが、それでも頑張って
二人に近づいていった。

 イエローを無視し続けるレッドとブルーの二人だったが、イ
エローはその二人の目に輝く涙を見つけた。涙をこらえていた
イエローだったが、もう我慢ができなくなり、大粒の涙が一粒、
二粒と頬を伝っていく。感極まってイエローは言った。
「レッド、ブルー、ごめん。俺、まだチェリーだったんだ…」
 その一言を聞いた二人は無意識のうちにイエローの元に駆け
寄って、イエローを抱きしめていた。
「レッド、ブルー、お前たちを裏切った俺のこと、許してくれ
るのか?」
「当たり前、だろォ?俺たち、チェリー戦隊は永遠(とわ)に
不滅だぜェ!」
3人は一緒になって泣いた。3人のはるか彼方には大きく、そ
して優しい夕日があった。
「雨降って、地固まる、だなッ!」
 ブルーがそう茶目っ気たっぷりに言うと、3人は一緒になっ
て笑って、泣いた。

つづく