302 :
Mr.名無しさん:
笑ってくれ。なの。翠星石は雛に、ちょっと臭いですぅ、と舌打ちした。
土下座したら、うにゅーとプリントととぅもえのパンティー引き換えに、雛を助けてくれると約束した。
雛は翠星石の事を馬鹿だと思った。だけど、今になってみると、雛は翠星石の思うまま。雛は、逃げれない。
とぅもえは、雛のことを血眼になって探すだろう。そして雛のことをメリケンサックで殴る。そうだったら、雛は、死ぬの。
雛は、永遠にうんこドールなの。
ローゼンメイデンの中で最も、アリスにふさわしくないうんこドールなの。
ジュン、ジュンは雛の事を半殺しに留めてくれると思う。
ううん、それも雛が、自分勝手なのかも知れないの?あうー、もういっそ、うんこドールとして生き伸びてみる。
この道を戻ればとぅもえの家が在る。巴も居る。巴は、まさか雛を家から生きて返さない。
正義、信実、愛、考えてみる間でも無く、くだらない。
ドールを壊して自分が生きる。それがローゼンメイデンのはずななの。
ああ、何もかも、ばかばかしいの。雛は、醜い汚物。どうでもいいの、勝手にすればいいの。
やんぬる哉。なの。
――四肢を投げ出して、うとうと、まどろんでしまった。
ふと耳に、潺々と、水の流れる音が聞えた。そっと頭をもたげ、息を呑んで鼻を利かせた。
ジョロジョロと音がする、頭が生温い。臭い。
よろよろ起き上って、見ると、野良犬が。犬が雛苺の頭にマーキングをしていた。
その小便に吸い込まれるように雛苺は絶叫した。両手で頭を押させ、ぐちゃぐちゃに掻き回した 。