299 :
Mr.名無しさん:
巴は、ふざけんなこのガキと思い、とりあえず雛苺をフルボッコにする事にした。
雛苺は、ごめんなさいなの。簡便してくださいなの。と更に押して頼んだ。
巴も頑強であった。なかなか攻撃の手を緩めない。
30分ほど殴り蹴りつづけて、やっと、どうにか巴は気が済み、雛苺をベランダから庭に放り投げた。
突如、窓の外からぽつりぽつり雨音し、やがて車軸を流すような大雨となった。
巴は、何か不潔なものを感じたが、それでも、お互い気持ちを引きたて、
巴は部屋で、雛苺は庭で短い時を過ごした。しばらくは、翠星石とのあの約束をさえ忘れていた。
雛苺は、生きた心地がしない、と思った。
巴と生涯暮して行きたいと願ったが、いまは、自分のからだで、自分のものでは無い。
このままでは殺される。雛苺は、わが身に鞭打ち、ついに脱走を決意した。
外は雨だ。きっと気付かれないだろう。
ちょっとウンコして、それからすぐに出発しよう、と考えた。その頃には、雨も小降りになっていよう。
少しでも早くこの家から逃げ出したかった。
雛苺ほどのクズドールにも、やはり未練の情というものは在る。
「ごめんなさいなの。雛は全身複雑骨折だから、ちょっとだけ鞄で眠りたいの。
30分経って眼が覚めたら、すぐに家を出るの。雛がいなくても、 決して寂しい事は無いの。
雛苺が嫌いなのは、巴の存在そのものと、それから、お前のゲスなドS顔なの。」
巴はキレた。雛苺は、それから、、
「仕度の無いのはお互さまなの。雛には、宝といっても、うにゅーとくれよんととぅもえのパンティーだけなの。
他には、何も無いの。全部あげるの。もう一つ、雛のミーディアムになったことを誇って欲しいの。」
雛苺は会釈した次の瞬間、巴の膝蹴りをモロに食らい、死んだように失神KOした。