「ねえ、ジュン〜おきてなの〜ヒナ、床でなんてねむれないの〜」
うとうととしかけていたところを雛に体を揺すられ目を覚ますジュン。
(このガキ・・やっと寝れると思ったらまた騒ぎやがった)
「ねえ〜せめてジュンのベッドで寝かせてほしいの〜」 ベッドの上に登りジュンに泣きつく雛。
「うるさいな!」 イラついたジュンは雛をベッドから突き落とす。
「あっ!」床に尻餅をつく雛
「うう〜おしりいたいの〜」 雛は痛そうにお尻をさすっている。
「雛苺、どうしても鞄でないと駄目か?」
「いやなのいやなの!ヒナのかばんがいいの〜!ぐすっ・・ひっく・・」
「まったくしょうがない、僕がお前の鞄を開けてやるよ」
「ほんとなの?うわ〜い、やっぱりジュンやさしいの〜」
鞄を開けてもらえるという言葉にピタリと泣き止む雛。
「ちょっと待ってろ」
ジュンはそう言うと一階に降りて金属バットを取ってくる。
「うゆ?それでヒナのかばんを開けるの?」
バットを不思議そうな顔で見る雛。
「ああ、こうやってな!」
ジュンはそういうと両手でバットを握り締め雛の鞄のど真ん中めがけて振り下ろす。
バキッ! 鈍い音と共に鞄に大きなヒビが入る。
「ああ〜!ヒナのかばんがー!」
「何言ってんだよ?こうでもしなきゃ開かないだろ?」
バキッ!バキッ!ゴスッ!ドキャ!バキャッ!
ジュンは笑いながら何度も何度もバットを振り下ろし雛の鞄を砕いていく
バットを振り下ろすたびに木片が飛び散り変形していく雛の鞄。
「やなの〜もうやめてなの〜」 自分の鞄が破壊される様を見かね、雛苺はジュンを止めに入ろうとする。
「おい、危ないぞ」
そこへジュンのバッドがちょうど振り下ろされ雛苺の後頭部に命中。
ゴッ!
「ちゃ・・・あああ・・・」ドサッ
雛苺は倒れこみそのままピクピク体を痙攣させたまま動かなくなった、気絶したようだ。
「ふん、これでやっと静かになったな、今度こそ寝るか」
その夜はもう寝ることにした。