現代版 ドラクエでも書いてみるか・・・

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11 ◆MfDHJaUtZ2
勇者 Lv1  Age16 Job 高校一年生

HP 15
MP  0
属性 ノーマル童貞


2Mr.名無しさん:2007/06/20(水) 15:36:58
Jobが高校一年生なら勇者はなんなんだ?
31 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/06/20(水) 15:41:03
コンコン・・・ コンコン・・・ 扉のたたく音

「キリ君、起きて、朝だよぉ。おーぃ」

むにゃむにゃ。
「ああ、わかったいまいくよ・・・」
寝ぼけた目をこすりながら起きた。

主人公 キリ ありふれた高校生だった。
運動神経は人並みより多少優れてはいたが、
脳みそはいたって普通・・・やや劣るか。
短絡的、行動的、衝動的なところがややある。

顔をささっと洗い、服を着替えて部屋を出た。
迎えに来たのは幼馴染の女の子だった。
 
4Mr.名無しさん:2007/06/20(水) 15:41:54
すべて夢だった!








終わり!
51 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/06/20(水) 15:41:55
>>2 すまんあんまり考えなかった。
スレ立ててから気が付いたんだ。
ポジションが勇者なんだろきっと。
61 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/06/20(水) 15:42:51
ちょっと深川飯をつくらなきゃいけないことになったので、
あさりと格闘してくる。
なんかいいたいことあったら、てきとによろしく。
7Mr.名無しさん:2007/06/20(水) 15:49:55
幼馴染の名前ってなによ
8Mr.名無しさん:2007/06/20(水) 15:50:45
患者 「おい!
 女魔法使いしゃぶれよ!」

女魔法使い「はい、患者さま。こうですか」

患者「気持ちいい。。。。。!」

老賢者「おい、魔法使いそっちのだけじゃなくワシの珍個を。。。」

女魔法使い「ジジイキモーーーー!」
91 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/06/20(水) 15:55:43
場所 学校

いつものざわつく教室 けだるい授業
青い空を窓際でぼんやりながめる主人公
そして昼休み

「なぁキリ、あの噂知ってる?」

話かけてきたのは、主人公の友人 マメ
坊主頭で背の低いところからきた小学校時代から受け継ぐあだ名だ。

「あ?なんのこと?」

特に興味なさそうに答えた。
101 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/06/20(水) 16:00:44
マメが聞いた噂はありふれたものだった。

数学の教師サトウが単位と引き換えに
女子生徒とみだらな要求をしているという。
何人かの生徒が涙を飲んでいるらしい・・・

「あるわけね。」

さらりと全否定する主人公。

「俺も最初はそう思ったよ。
 だけど・・・証人がいるんだ。」

マメはけっこう真剣な顔だった。
111 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/06/20(水) 16:07:53
「おい、アミ。ちょっとこいよ。」
冒頭で主人公を起こした幼馴染のアミ。

「ん・・・なに。」
困惑した表情で答えた。
「サトウの話、お前も要求されたんだろ?」

「・・・それじゃあ、まるで私が数学できませんって
 いっているみたいじゃん。(・3・)」

キリもやや表情が固くなった。

「別にはっきり言われたわけじゃないのよ。
 ただ、あんな噂もあるわけだし・・・」

「で、なんて言われたんだ?」

キリはややこしいことが苦手だった。
だから率直に聞きたがった。


121 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/06/20(水) 16:31:51
「中間考査の補習をするから、
 放課後に数学準備室に来いって・・・」

「どこ?なにそれ?」
聞いたことない教室の名前に戸惑うキリ。
「ほら、大きな定規とか、マグネットを置いてある部屋だよ。」
マメが補足した。

「ふーん。で、それがなんで怪しいの?」

「だって・・・そこ、第二校舎の四階の1番奥の部屋なんだよ。」

「へぇー。よくわからんが、なんとなく怪しいな。」

「しかもその隣とまた隣の部屋は使用していない部屋。」

「なるほど、かくして噂になりやすいっと・・・」
「そういうこと。」

131 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/06/20(水) 16:35:34
「そんな怪しいところに呼ばれる
か弱い女子高生の身にもなって欲しいわよ。」
っと怒るアミ。

「どのへんがか弱いのだ?」
っとキリ

「とにかく怪しい。行きたくない。」
っと駄々をこねるアミ

「そんなん知らんし。」

「っというわけで、放課後、一緒にいこ?」
人の話を聞かないアミ

(中略)

そして、放課後になった。
14Mr.名無しさん:2007/06/20(水) 16:36:21
もう少し面白く書けないわけ?
15Mr.名無しさん:2007/06/20(水) 16:37:50
(・3・)←わろたw
16Mr.名無しさん:2007/06/20(水) 16:39:19
>>14 とりあえず、ドラクエっぽくなるまでは
簡潔に書いていこうかと。
長文は駄文になりがちだし、書くほうも読むほうも疲れるし。
もう少したったら、しっかり書いていく予定。
それが面白いかどうかはしらん。
もうちょいまってね。
17Mr.名無しさん:2007/06/20(水) 16:40:45
>>16
そ、そうかすまん
18Mr.名無しさん:2007/06/20(水) 16:42:25
まあ1の頑張り次第だなこのスレ
最近は根性ある1少ないから期待
191 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/06/20(水) 16:44:45
「なぁキリ。もしサトウのやつが本当にそんなことしてたらどうする?」
ちょっと不安なマメだった。

「ぶっ飛ばして、とっ捕まえて、警察につきだす!」
噂を信じてはいないが、ちょっと楽しい気分だった。
平凡な学生生活にささやかな変化。

「私はね、どっちでも嫌なのよ。」

「え?」

「補習もいやぁああああ><」

「それはしょうがない。」
っと二人は口をそろえた。

第二校舎へと進んだ。
古い校舎で、やや薄暗かった。
3人以外はとくに人気がなかった。

足音だけが響く。

201 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/06/20(水) 16:50:53
4階についた。

廊下の左手が窓、校庭が見える。
右手には教室が三つ。先ほどいったように二つは使われていない。
机とイスが重ねてあるだけだった。

「やっぱ気持ち悪い・・・」
気分の沈むアミは顔色も悪かった。

「隣の教室で待っててやるよ。」
以外とやさしいのはキリのいいところだった。

「そだね。はやく補習終わらせちゃってさ。」
マメも同意した。
いつも仲良しな3人だった。

「あのさ。もし・・・もしだよ?
 私が襲われたら助けてくれるの?」

「当たり前さ。むしろ、そんな展開を期待してるよ。」
アミとは違い、ちょっとわくわくしてきたキリだった。

「携帯をすぐかけれるように、ポケットに準備しておいたら?」
マメは細かいところによく気が付く。

「そうだね・・・うん。」
アミは素直に従った。
21Mr.名無しさん:2007/06/20(水) 16:52:09
>>17 いやいいんだ。面白くないというレスでも感謝なんだ。

>>18 そうだな。実話で進めるネタは書きづらくなったからねぇ。
そのてんこういうのは楽だと思うよ。
221 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/06/20(水) 16:55:09
数学準備室 扉前

「じゃ、隣でまってるから。」
キリはそういうと、アミを残して隣の教室にはいった。

「ふぅ・・・いやだなぁ・・・」
アミは深く息を吐き出してから、ゆっくりとノックをした。

コンコン・・・ コンコン・・・

返事がない。

コンコン・・・ コンコン・・・

「・・・あのぉ・・・先生・・・呼ばれてきたんですけど・・・」

コンコン・・・ コンコン・・・

「いないのかな?」

ちょっと困ったが、これはこれでラッキーかなっと考えた。
もっとも問題の先送りに過ぎないわけだが。

「帰ろかな・・・」

アミがそう思ったとき、扉がガチャリと開いた。
23Mr.名無しさん:2007/06/20(水) 17:20:48
ちょっと晩めしの支度してた。
241 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/06/20(水) 17:26:15
背の高い、影のあるメガネ男がアミを見下ろしていた。
数学のサトウだった。

「えっと・・・あの補習の件で伺いました・・・。」
はっきりいって苦手な相手だった。

「ああっ、君か・・・はいりたまえ。」
そういって部屋の中へはいっていた。

「失礼します。」
アミもサトウに続いて部屋に入った。

「まぁ、座りたまえ。」

数学準備室は普通の教室の半分ぐらいの広さだった。
たてに長細い部屋は物が少なく、机とイスが二つと本棚があるぐらいだった。
アミはそのうちのひとつのイスにすわった。
先生ようのグレーのイスに座るのは、少し照れくさかった。

「中間考査の補習だっけか・・・?」
つぶやくようにサトウがアミに聞いた。

「・・・はい」
自分で呼んどいてそれはないだろうとアミは思った。
251 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/06/20(水) 17:31:53
「正直ね、待ちくたびれたんですよ・・・」
ぼそぼそとサトウがつぶやく。
アミは何をいっているのかよくわからなかった。

「ほら、下っ端って大変でしょ。僕もそうなんです。」

「はぁ。」
アミは気のない返事をした。

「うーん。補習ねぇ。。。数学ねぇ。。。
 なにも役に立たないよ?社会にでてから。」
独り言なのか、会話なのか、アミにはよくわからなかった。

「ね?勉強するのだるいでしょ?どうせ忘れちゃし。」
サトウはニコリと笑ってアミを見た。
いびつな、魅力のない笑顔だった。
アミはぞっとしたが、とりあえず愛想笑いで返した。

「だからね、体でいいよ。それで卒業まで勉強しなくていいよ。」
まじめなのか、冗談なのかわからない声のトーンだった。

「はっ?」
アミは言っている意味が完全に飲み込めなかった。

261 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/06/20(水) 17:37:55
「〜ん。役得っていえばいいのか。
 毎日、毎日、ギャーギャー騒ぐ生徒に、
 役にも立たない数学なんか教えて、いやなわけですよ。
 これぐらいの役得あってもいいでしょ。ね?ね?」
サトウの顔が紅潮してきていたが、部屋が暗くアミにはわからなかった。

「あの・・・先生・・・」
アミはなんだか「やばい」ということだけがわかった。

「だから、さぁー脱いで。君、かわいいね?
 入学したときからずぅぅぅぅぅーと待ってたんだ。」
サトウがにやにやしながら、手をアミに伸ばした。

サトウの手がアミに触れた。
「きゃっ!」
アミが立ち上がり、逃げようとした。
そのとき、携帯が落ちた。

アミが携帯に目を落とし、拾うべきか、すぐに立ち去るべきか迷ったとき、
サトウはすぐに携帯を蹴った、そして机の下へと消えた。

「こんな場所だもの。誰もこないよ。
さ、脱いで。楽しもうよ。」
サトウはにやにやしながら、よだれをたらしていた。

「・・・変態。」
アミはかなり危険な状況から逃げようとした。
扉をあけようとしたが、鍵がかかっていた。
271 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/06/20(水) 17:45:08
「開かないよ・・・この鍵がないとね。中からも外からも・・・」
サトウは鍵のついたキーホルダーをぶらぶらと手でぶらさげた。

「たすけてぇ!キリ君!はやく!」
扉をどんどんと叩く。隣にいるのだから聞こえるはずだ。

「ふむふむ。キリ君ねぇ。近くにいるのですか・・・
 じゃあ、想像以上に予定通りじゃないですか!」
サトウは声を荒げていった。

そしてアミに近づいた。
首元の服をつかむと引き寄せ、羽交い絞めにする。

「あなたの勇者様がくるまで、しばし待ちましょうか・・・」
サトウはメガネをギラギラと輝かせていた。
手をアミの胸にあてると、もみ始めた。

「やめろぉ。この変態教師!」
アミがじたばたと暴れても、びくともしなかった。

「ちょっとうるさいね・・・」
サトウはハンケチをくるくるとまるめると、アミの口のなかにいれた。
それからタオルで巻き、声のだせないようにした。

28Mr.名無しさん:2007/06/20(水) 17:47:08
これはやばい
29Mr.名無しさん:2007/06/20(水) 17:50:03
うんこまんこちんこ
30Mr.名無しさん:2007/06/20(水) 17:51:43
つまんね、チラシの裏にでも書いてろ厨房
311 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/06/20(水) 17:52:07
隣の教室 (時間は少し前)

「ん?なにか聞こえなかったか?」
キリがマメにきいた。

「ああ、確かに隣からだね。いってみようか。」
マメも物音が聞こえていた。

「別に携帯はなってないけどな・・・。」
キリはそれでも胸騒ぎがしていた。

「さて、一応備えますか。」
マメも少し楽しそうだった。
ふだんはまじめだったが、なにしろキリの友人だ。
本質的なところで似ているところがあった。

掃除用具入れをあけると、中からモップを二本だした。
それから、モップ部分を踏むと、「えいっ」と柄だけを抜いた。
それをキリに向かって投げた。

「そんな大げさな・・・。」
口ではそういったが、柄を握る手に力がはいった。

キリとマメはモップの柄を装備した。
攻撃力が少しだけあがった。


32Mr.名無しさん:2007/06/20(水) 17:53:41
キリとマメはモップの柄を装備した。
攻撃力が少しだけあがった。


この感じで続けるのかよwww
33Mr.名無しさん:2007/06/20(水) 18:02:45
┏━━━┓ ┏━━━┓
┃キリ  .┃ ┃マチ  ┃
┃HP15 ┃ ┃HP15 ┃
┃MP 0 .┃ ┃MP 0 ┃
┗━━━┛ ┗━━━┛

サトウ
(・∀・)       
                              
 ┏━━━━━┓.┏━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
 ┃|>たたかう ..┃.┃ サトウがあらわれた            .┃
 ┃ さくせん ..┃.┃                         ..┃
 ┃ いれかえ .┃.┃                         ..┃
 ┃ にげる .....┃..┗━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
 ┗━━━━━┛
34Mr.名無しさん:2007/06/20(水) 18:31:32
飯食い終わった。次風呂。

>>28 >>29 >>30 sageながらどもw
>>32 うん。
>>33ありがとう
351 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/06/20(水) 18:35:36
数学準備室前

ガンガン・・・ガンガン・・・
「おい!アミ返事しろ・・・」

扉を激しく叩く、鍵がかかっていてあけることができなかった。

「なんで鍵なんてかかっていやがるんだ!ちきしょう!」
キリはあせっていた。
補習でないことだけはわかった。

「まぁ落ち着けキリ。こういうときは・・・これだろ。」
マメは落ち着いた声でいうと、ポケットからジャラジャラしたものをだした。

「なにこれ?」
「ん・・・言わば・・・盗賊の鍵だな。まぁ、見てろって・・・」

マメは扉の前にかがむと、鍵穴に細い棒を2本つっこんだ。

「これって・・・ピッキング?」
「・・・ともいう。」

ガチャリ。確かな手ごたえをマメは感じた。

扉のノブが回った。
361 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/06/20(水) 18:42:35
「ちょっと待ってキリ。」
マメが盗賊の鍵を手渡した。

「これあげるよ。これからも役立つことがあるだろうから。」

「・・・ありがとう・・・って、俺は盗みはやらないよ?」
キリが答えた。

「いいんだもらっておいてくれ。」
「わかった。」

「じゃあ、いくか。」
「うん。」

扉を勢いよくあけた。

部屋は電気が消えていた。
カーテンもしめてある。
まるで誰もいないようだった。
静まり返った部屋に、なにかもがく音がした。

キリとマメの目が慣れてきたころ、
窓際にサトウがいることがわかった。
そして、アミが羽交い絞めにされていた。

「キリ、これはちょっとやばいな・・・
 先生と警察を呼んでくるよ。」
「ああ、そうしてくれ。だけど、ゆっくりでいい。殴る時間が欲しいから。」
キリは自分でキレないように冷静になろうとしていた。

マメはうなずくと、すぐに廊下へとかけだした。
37Mr.名無しさん:2007/06/20(水) 19:51:28
風呂おわったし、がんがるか。
381 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/06/20(水) 19:59:33
「んぐぅうう・・・・」
アミはなにかを伝えようともがいていた。

「いやあ、キリ君。待ちかねたよ。」
低く、暗い声だった。

「おい先生、こんなことして大丈夫だと思うのか?」
キリはすぐにでも殴りかかりたい衝動を抑えて質問した。

「さぁね、そんなこと知らないよ。どうでもいいさ・・・
それより、その長いモップでこんな狭い部屋で戦えると思っているのかい?」
少し笑い声がまざっていた。
サトウも少しづつ高揚していた。

「うるせぇ、とにかくアミを離せ!」
キリはじりじりと間合いをつめていった。

「ふん・・・意外と冷静だね。いいでしょう離しましょう・・・・」
サトウはアミの体を開放すると、壁に向けて突っぱねた。

ガタン!

アミは壁に背中と頭をぶつけると、そのままうなだれるように気絶した。

「おい・・・アミ・・・・・・
 てめぇ、許さないぞ・・・!」

ダンッ!キリは大きくジャンプして、モップを振りおろした。
39Mr.名無しさん:2007/06/20(水) 20:05:47
アミは全裸ってことでいいのかな
401 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/06/20(水) 20:09:27
「忠告を無視して・・・まぁ、初速はよし。」
サトウはぶつぶつとつぶやくことをやめない。

振り下ろされたモップを左手でにぎっておさえた。

「おい、こら、離せ。」
キリはつかまれたモップを取ろうしたがびくともしない。
サトウは見た目以上に、異様な強さでにぎっていた。

「このほうが使いやすいだろう・・・」
サトウが右手を振り下ろすと、スパッとモップの柄が切れた。
長さが短くなり、先端が鋭利な刃物のようになった。

キリはモップを握り返す。
今、目の前で起こった出来事がよくわからなかった。
手でモップを切ったように見えたからだ。
モップは中が空洞とはいえ、一応金属のパイプだった。
仮に、木であっても素手では無理だろう。

「なにしたんだ・・・」
キリの顔に汗がにじばむ。

「気にしないで、かかってきたまえ。」
サトウは挑発するように、指をくいくいと動かした。



41Mr.名無しさん:2007/06/20(水) 20:10:15
>>39 うーん。制服の上からおっぱいもまれた程度にしておいて。
一応処女のままね。
421 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/06/20(水) 20:24:28
キリの攻撃をサトウはことごとくよけた。
大きな隙があったときは、手で押し出すようにキリをふっとばした。
床に転がるキリはこりずに体勢をたてなおした。

徐々にではあるが、キリの体力が消耗していた。
息が荒くなる。

「はぁはぁ・・・ふざけんなよ・・・数学の教師なんだろう・・・」
まるであたらない攻撃にいらいらしていた。

「科目は関係ないだろう。それは偏見だよ。
 それに、敵をあなどってはいけない。」
サトウはちまちまと指導をしていた。

「おい先生、覚悟しろよ・・・手を抜かないからな・・・」
キリはなにかふっきれたようだった。
第一、殴りたいだけの相手にこの武器は強力すぎた。
そこに躊躇があった。

「ははは、気にせず本気できたまえ、殺すつもりでね・・・。」
サトウは数度のキリの攻撃で才能を見つめていた。
型はめちゃくちゃだが、剣速は徐々にあがっていたからだ。

キリは、すぅーっと息を吸い込んだ。

431 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/06/20(水) 20:30:22
「うりゃあ!!」
声とともに、手持ちの武器を投げた。

「ん・・・」
サトウはその判断に驚いたものの、左手をかざしはじき返した。
が、視界から一瞬キリが消えた。

次の瞬間、視界の下からキリが現れる。
手には先ほどのモップの片割れがにぎられていた。

「せぇい!」
キリは突き上げるように、モップをサトウに突きこんだ。
サトウはバランスを崩しのけぞるようにかわすのが精一杯だった。

グサッ

確かな手ごたえをキリは感じた。
モップはサトウの右肩に深く刺さった。

「うーん・・・やるねぇ。」
ふらふらとしてから、その場にペタンと座った。

「はぁはぁ・・・、やっと当たった・・・」
キリは座り込むサトウを見下ろしていた。

そして、にじみ出る赤い血を見て、少しづつ冷静さを取り戻した。
441 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/06/20(水) 20:35:34
「・・・おい・・・大丈夫か・・・って・・・先生・・・」
キリは大怪我をさせてしまったことに戸惑いを隠せない。

「見事なもんだ。さすが竜族の血をひくものだな・・・。」
サトウはキリを見上げながらいった。

「は?何わけわかんないこといってんだ。
 今、救急車とか呼んでやるからよ。」

「いや・・・別にいい・・・これくらいなら・・・
 それよりも変化がないか?」

「変化?なんのことだ?」
キリはいまいち会話のあわないことに調子が狂う。

その時だった。

(パラララパッパー)
どこからともなくラッパの音が聞こえた気がした。

そして、自分の中で力や体力が充実していくのが感じ取れた。

「なんだ??今ラッパの音がしたぞ。」

「ふむ、詳しい説明は後でするが・・・
 レベルが上がったんだよ。」

やれやれっという感じで、サトウは起き上がった。
451 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/06/20(水) 20:42:17
サトウは左手で突き刺さったモップの柄を握ると、
無造作に抜き取った。
けっこうな勢いで血があふれ出た。

「・・・痛い・・・」
ぼそりとつぶやく。

「おい・・・なにやってんだよ。止血しないと・・・えっと・・・」

「だから、気にしなくていい。まぁ、見てなよ。」
サトウは左手を傷口にあてた。
すると、ほのかな光が手にあつまりはじめた。

「ホイミ!」

掛け声とともに、光が収束し、フラッシュのように一瞬明るくなった。
左手を離すと、血がすっかりと止まっていた。

「なにしたんだ・・・先生・・・?」

「傷を治したんだよ。君も訓練すればすぐにできるようになる。」

キリはめまぐるしく変わる状況にいまいち対応できなかった。
46Mr.名無しさん:2007/06/20(水) 20:44:36
なんだこれwww
471 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/06/20(水) 20:48:48
その時、窓の外からサイレンの音が聞こえた。
救急車やパトカーが到着したらしい。

「楽しい時間もここまでか、あと数分だけ遊ぶかな・・・」
サトウはぼそりとつぶやく。
期待以上の成果をあげた勇者の卵。
輝く才能に多少の嫉妬を交えながらも、喜びが隠せない。

「第二ラウンドといきますか・・・すぐ邪魔が入りそうですが。」

「まだ続けるのかよ・・・こっちはもういいよ。
 それにアミを保健室に連れて行ってやらないと。」
キリは興奮状態から冷め、サトウとのことはどうでもよくなっていた。

「ケンカっていうのはね・・・戦争もだけど・・・
 したくなくても、しなきゃならないときがあるんだよ・・・。」
そういうとサトウは右手でキリを持ち上げ、投げつけた。

ガツン

壁にぶつかるキリ。痛みが背中に走る。

「ううううぅぅう。物足りないんだよ。これくらいじゃ!」
サトウが吼えた。

そして次の瞬間。
481 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/06/20(水) 20:54:00
「うおおぉぉおお!!!」

雄たけびとともに、サトウの服が破れた。
黒い毛がわさわさと生え・・・

キリの前には獣のような、人のような生物がいた。

「お待たせ。今度は死ぬ気でやらないと、
 こっちが間違えて殺しちゃうからね。」
低いうなり声だった。

「な・・・なんなんだよ・・・さっきから・・・
 わけわかんねぇよ!」

「ん・・・わたくしは・・・人狼(ワーウルフ)です。
 どっかで聞いたことあるでしょう。
 もっとも満月じゃないと本領は発揮できませんが。」

「・・・いや・・・そういうことじゃなくって・・・」

バコ!

キリが言い切る前に、ワーウルフのパンチがキリをとらえていた。
そしてはでにふっとばされ、また壁に体をうちつけた。

49Mr.名無しさん:2007/06/20(水) 20:55:09
>>46 深く考えたらだめだよ
501 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/06/20(水) 21:05:53
「戦意喪失ってとこか・・・無理もない・・・
 しかしつまらないな・・・」
変身してもぼやきのくせがなおらないらしい。

「おーい勇者くーん、戦わないと・・・
 アミちゃんを犯して、食べちゃうよ?」
腰を落として、ぶっ倒れているキリと目線を合わせる。

「なに考えてんだ・・・」
キリはきしむ体を起こそうと必死だった。

ワーウルフは踵をかえすと、足音も立てずに倒れているアミに近寄った。
「はぁはぁ・・・悪くねぇなぁ・・・こういうのも。」
そういいながら、制服の上着をびりりと破いた。

「やめろってんだ・・・この犬やろう・・・」
手には先ほど投げたモップの柄を持っている。

「ふーん。少しはやる気がでた?
 そうこなくっちゃねぇ・・・だけど・・・もう時間がないみたいだ。」

ガンガン! ガンガン!

扉を叩く音がした。
511 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/06/20(水) 21:11:28
「うーん。事態の収拾に迷うね・・・
 とりあえず、キリ君は被害者になったほうがいいかな?」

そういうとワーウルフはキリの目の前にいた。
「じゃあ、またあとで・・・まずは合格かな。」
それが最後の言葉だった。
みぞおちに鋭い一撃をくらうと、キリは倒れこんだ。

かすむ目には、窓を無造作に開けて飛び降りるワーウルフがうつった。
サイレンの音や扉を叩く音を徐々に遠くに感じながら、
キリは気絶した。

521 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/06/20(水) 21:14:19
以上、プロローグ。

現時点での勇者

Lv3  Age16 Job 高校一年生

HP 22
MP  0
属性 ノーマル童貞

【装備】

右手 モップの柄
左手 なし
服  学生服
頭  なし
他  なし

【道具】

盗賊の鍵(ピッキングセット) 
53Mr.名無しさん:2007/06/20(水) 21:20:25
現代版なのにこんな展開かよw
541 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/06/20(水) 21:33:27
一応、舞台とか武器が現代なんだよ。
呪文はどうしたって変なものだから、後付的な解釈を考えてる。
うそ、うそつきました、あんまり考えてない。
551 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/06/20(水) 22:39:22
虚ろな、混濁した意識。夢をみているようだった。
背景は限りなく白。奥行きも時間も存在しないような無。
そこで目が覚めた。
頭の中に針が刺さったような違和感を感じながら、
頭痛とは違う、もっと根源的な悲痛。

ぼんやりと見つめた先には、白衣を着た人が数人。
小さなリズムを刻む機械音がかすかに聞こえた。
「い・・ きが・・・ もど・・ ・・で・・・。」
何か声も聞こえたが、聞き取ることができなかった。
それからまた深い眠りに落ちた。
手の先には冷たい液体がはいってくるのが感じられた。

もう一度目が覚めたときは、頭はとてもクリアーだった。
そこはキリが住むことになる、養護施設だった。
施設長や医師からたくさんの説明を受けた。

大きな事故にあったということ。
両親が死んでしまい、親族はいないということ。
ショックから記憶が飛んでしまっていること。
これからはこの施設で過ごすことなど・・・。

3年ほど前のことだった。
マメもアミもここで生活を送る仲間だった。
それぞれが複雑な家庭事情をもっていた。
それとは関係なしに、3人は気が合い仲がとてもよかった。

そして、あの日を迎えたわけだ。
561 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/06/20(水) 22:47:17
キリは昔のことを思い出しながら、ぼんやりと天井を見つめていた。
見覚えのあるような簡素な作りの部屋。
顔をよこにずらすと、花瓶には花が生けてあった。
ありふれたどこにでもある病室の光景。

「目が覚めた?」

若いナースが声をかけてきた。
キリはうなずいた。

「気分は悪くない?大丈夫そうなら先生を呼ぶけどいいかしら?」
また黙ってうなずいた。

ナースが部屋をでたあと、さっきのことを思い出していた。
何気ない日常から、非日常への変化。

変態教師かと思えば、獣のような化け物になり、
平和とは無縁な殺伐とした戦い。
あの時、確かに殺意が芽生えていた。
いや、もっと本質的な・・・衝動。
乾いた感情は、熱い血を求めていた。
事実、アミのことなど、ほとんど忘れていたのだ。

自分というものが怖い。なんだったのだろう。
初めて使う棒が、なじむような感触になっていた。

扉があいた。白衣の医師が数人はいってきた。
571 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/06/20(水) 22:59:22
形ばかりの診察が一通り済むと、何人かの医師はでていった。
それから黒服の静かなものごしの男が変わりにはいってきた。
特になにをするでもなく、近くのイスに腰をかけた。

「ちと怪我はしているけど問題はとくになし。」
医師がそう宣言すると、カルテを閉じた。

それから少し沈黙があった。
空調の音や、機械の音がまた耳につくようになった。
なにもないなら休ませてほしい、そう言おうと思ったときだった。

「狼男との対戦はどうだった?」

ストレートな無駄のない質問だった。
黒服の男はじっとキリを見つめていた。
それまで、あのことが本当なのか夢なのかよくわからなかった。
もし、ありのままに人に話しても信じてはくれないだろう。
だが、この黒服の男は知っているようだった。

「よくわかりません・・・あれが本当のことかどうかさえも・・・」
キリはそう答えた。素直な感想だといえるだろう。

その時の状況を細部にわたるまで聞かれた。
キリは自分の話を信じてくれるこの男を信用した。
むしろ、嘘をついてもなにも解決しないということを知っていたというべきかも知れない。
すべてをできるだけ思い出して伝え終わると、黒服の男は礼をいってでていった。
詳しい説明は後日、体が回復してからしてくれる約束をしてくれた。

キリはそれからまた体が重くなって、深い眠りに落ちていった。
58Mr.名無しさん:2007/06/20(水) 23:05:10
だめだ。こういう長い文章はだめだ。
こういうのは才能あるやつが、身を削って書くべきだ。
だから、僕は書かない。もとい書けない。
もっと単純なのがいいよ。
591 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/06/20(水) 23:12:56
場所 なんかむやみに深いとこにある研究所

キリ、目が覚めて食事をとる。
間もなく案内の人がくる。
怪我はOK 体の調子がいい。

長い廊下を歩いて、エレベーターでぐーんと地下までもぐる。
質問するけど、案内の人は答えない。

それから凝ったデザインのドアが開く。
案内の人は一礼してかえる。

部屋は簡潔なつくり。
テーブルと机、その前に応接セットのようなもの。
キリはそこに座るように指示される。
対面に座ったのが昨日の黒服のおっさん
もう一人いて、白衣のおっさん

「いや、まぁそうかたくならずに。」
みたいな感じで話がはじまる。
601 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/06/20(水) 23:19:55
そんでもって打ち明け話にあう。

キリ。実は改造手術を受けている。(でもこれは嘘だが後にわかる)
その後社会適正をみるために3年間様子を観察した。
サトウという狼男は仲間で、同じく改造手術をうけている。
ちょっと暴走してごめんなさいと謝罪がはいる。

改造の目的は軍用の生体兵器実験。
人間の資質では限界があるので、他生物の能力を借りて、
飛躍的に能力を伸ばしていこうよ計画があった。
現在は中止中で、実在する生体は13体。(この数てきとー)

で、ここで本格的な訓練を受けてみないか?っと提案される。

ぽかーんとしたキリ。怒る、暴れる、断る。

ここで黒服がひたすら謝る、懇願する。
国家摩擦とか、戦争の危険性とか難しい話をする。
キリは理解できない。で、断って帰ろうとする。

が、しかし。
611 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/06/20(水) 23:25:44
「アミさんとマメくんが無事でいられると思うのかね?」
っと脅迫されてしまう。

卑怯な!っと暴れるキリを白衣の男は力で抑える。

「まだまだ未熟なんだよ君は・・・
 怒るのも無理はないがね・・・」
黒服が冷静に説得にあたる。

こうして一ヶ月間特殊な訓練を受けることになった。

「じゃあ、先生を呼ぶことにするよ・・・
君の良く知っている人だよ・・・」

ドアが開く。立っているのはメガネをはずしたサトウ。
キャラ的にもやや変わって、暗さがなく、髪の毛も茶髪。

あきれるキリ。

「かわいがってやるぜ、ぼうや。」
みたいなノリ。

実力の差がわかってるから、あんまり抵抗する気になれないのであった。
621 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/06/20(水) 23:34:07
っというわけで廊下を二人で歩く。

施設内の移動可能な場所を説明される。渡されたのはIDカード。
食堂 食事は時間に関係なくいつでも好きなだけ食べられる。
それから医務室、シャワールーム、娯楽室など

「そうそう、キリ君は童貞だよね?」
っと明るいキャラのサトウが質問する。

突然のぶっきらぼうな質問に困惑するキリ。
答えることもしなかった。

「うーん。だよね。困るんだよね。童貞は。
 ほら、うちらの任務は感情を殺すときがあるでしょ。
 敵の女スパイなんかに情を移されたらたまらないわけ。わかる?」

「ほっとけ・・・」
ぼそりとつぶやく。

「娯楽室には大人用があるから、気になるならどうぞ。」
そう、大人用娯楽室・・・この施設には何人かの魅力的な女性が働いていた。
顔が赤くなりうつむくキリ。





631 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/06/20(水) 23:36:01
「あの・・・先生、もう何も文句はいいません・・・
だけど・・・一発だけ殴らせてください。」

「ん?いいよ。」
あっさりと答えるサトウ。

ガゴンッ!

容赦のない改心の一撃がサトウの顔面を捉えた。
見事にふっとぶサトウ。

「ふぅ・・・」
ため息まじりに息を吐き出した。

その時・・・

パラララパッパァ♪ 

(ry
641 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/06/20(水) 23:38:40
【勇者ステータス】

Lv4  Age16 Job 訓練生

HP 29
MP  0
属性 コンプレックスを抱いた童貞

【装備】

右手 筋トレ用のおもり
左手 筋トレ用のおもり
服  筋トレ用のおもり入り防弾チョッキ
頭  ヘッドギア
他  なし

【道具】

盗賊の鍵
娯楽室回数券 1
65Mr.名無しさん:2007/06/20(水) 23:46:07
今日はここまで。完全にチラ裏だなぁ。
明日は、二人目のキャラを書いてみる。
66Mr.名無しさん:2007/06/20(水) 23:56:57
魔法使い Lv10  Age30 Job ニート

HP  50
MP 55
属性 真性童貞

【装備】

右手 自分の愚息
左手  ティッシュ
服  Tシャツ
頭  かつら
他  なし

【魔法】

トヘロス
67Mr.名無しさん:2007/06/21(木) 12:22:40
あーあ、ドラクエって書いてあるから開いちゃった。
損した
68Mr.名無しさん:2007/06/21(木) 17:42:37
じゃあ、スレを放棄します。
691 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/06/22(金) 01:33:05
まってくれよ。誰もいないのかお><
明日がんがるよ。
まだ見捨てないでくれ・・・orz
701 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/06/22(金) 13:31:15
アミ

【僧侶ステータス】

Lv1  Age16 Job 高校一年生

HP 17
MP  0
属性 恋する処女

【装備】

右手 なし
左手 なし
服   制服
頭  カチューシャ
他  なし
711 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/06/22(金) 13:40:04
>>38 からしばらくたって・・・

「ううぅん・・・」
体が軋む様な痛みを感じながら気がついた。

窓から入る風が、このほこりっぽい部屋に心地よく流れる。
外からの光が部屋の中を赤くてらす。
飛び散った血と、散らかった部屋・・・
少し、事態を思い出すのに時間がかかっていた。

扉を外から叩く音がやむと、ガチャガチャと壊す音が聞こえる。
アミは、ようやく先ほどの悪夢のようなことを思い出した。
立ち上がり部屋を見渡すと、倒れているキリを発見した。

「・・・キリ・・・くん・・・大丈夫・・・?」

近寄って手をふれる。呼吸も心音もあることがわかった。
顔には怪我をしたあとがあり、腫れている。
(どうして・・・こんなことになったんだろ・・・)
今日まで続いた平穏な日常・・・
想像もできなかった教師による犯行。

(まってね・・・少しだけ・・・痛みをとってあげるから・・・)

アミはゆっくりと手をキリの顔の腫れているところにあてた。
72Mr.名無しさん:2007/06/23(土) 11:04:15
現代版ってなんですか?
73Mr.名無しさん:2007/06/23(土) 11:27:54
とりあえずまとめキボン
74Mr.名無しさん:2007/06/23(土) 11:34:12
>>1
もうちょっとネタの腕を磨いてから立てたまえ
75Mr.名無しさん:2007/06/23(土) 11:45:41
勇者 Lv1  Age26 Job 派遣5年生

HP 23
MP  0
属性 友達0

装備
右手コンクリートマイク
左手チンコ
兜 女性下着
体 トランクス

特技
隣のセクロス音の録音
オクで女性が着た服を購入
761 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/06/23(土) 20:21:27
>>72 舞台が現代から出発してるだけです。
>>73 ひょんなことから怪しい世界へと足をふみいれたとこです。
>>74 輝かない原石もあるんです。
771 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/06/23(土) 20:58:50
アミが手をあてると、小さな光が灯った。
しかし、部屋の明るさから本人ですら気づかない程度だった。

その力はホイミには及ばないが、ほんの少しだけ回復を促進する力があった。
キリの顔の腫れが少しだけよくなった。

アミは自分のこの不思議な力は、気功のようなものだと思っていた。
枯れた花を少しだけ元気にしたり、怪我の痛みをとったり・・・
はっきりとした変化がないので、特に気にはしていなかった。
ただ、なんとなく、いつのころからか手をかざすくせだけはついた。

キリは気を失ったままだった。
だけど、自分を守るために、なにかに巻き込まれたのは事実だった。
アミにとっては自責の念がどうしたってあった。

「ごめんなさい・・・私のせいで・・・」

自然と零れ落ちる涙が床に落ちた。


扉が壊されて、何人かの警察や関係者がはいってきた。
78Mr.名無しさん:2007/06/23(土) 22:02:20
アミがキリに会ったのはそれが最後だった。
そのあと保健室で手当てを受け、その日は早退した。
警察からは軽く話を聞かれただけで大事にはいたらなかった。

キリのことが心配だったが、なにも知らせてはくれなかった。
施設でまっていれば戻ってくると思ったが、その日は帰らなかった。

翌日の学校で説明があるかと思ったがなにもなかった。
昨日のことが嘘のように忘れられていた。
そして、キリが急に転校になったことだけを聞かされた。

納得のいかないアミは先生や施設長や警察に話をきいたが、
どれも納得のいくようなものではなかった。
落ち込むアミに声をかけれるのはマメだけだった。

マメは事情がだいたいわかっていた・・・
だが、それをどうアミに説明すればいいのだろうか迷った。
話をするには複雑で信用してもらうには、いささか奇怪すぎる。
すべてを伝えていい立場にいなかったし、
かえってアミに危険が近づくことになることも承知していた。

それだけに、苦しむアミを見ているのが辛かった。
791 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/06/23(土) 22:03:04
>>78 ageちゃった。こっぱずかしい・・・
80Mr.名無しさん:2007/06/23(土) 22:21:20
>>1
日記なら独り言板でやろうぜ
81Mr.名無しさん:2007/06/23(土) 22:28:29
ごめんお><
82Mr.名無しさん:2007/06/23(土) 22:59:36
近代的な武装や戦闘だとFFっぽくならないか
83Mr.名無しさん:2007/06/23(土) 23:11:22
blogにでも書いてろ!

でもセックスシーンを濃厚に書いたらゆるす!
841 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/06/23(土) 23:22:22
>>83 それは短編でもいいのですか?

この話でセックスシーンがでてくるのは、3人目のキャラのときです・・・
それも淡白な予定だった・・・
一応、>>1にあるように性にはウエイトを置いていきたいのですが・・・
スレタイに18禁って入れ忘れてた。
85Mr.名無しさん:2007/06/23(土) 23:45:37
キリのアヌスに痛恨の一撃!!
861 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/06/24(日) 01:05:22
明日短編のえっちぃのでも考えてみるよ。
お題は何かある?やっぱドラクエ系かね。

DQ1  「昨夜はお楽しみでしたねww」 編 純愛系
DQ2  「犬だったんだからケツ向けろ」 編 陵辱3P
DQ3  ポタカマズと名乗った理由  編   浮気はばれないように
DQ4  「堕ちた姫君 マーニャの陰謀」 編   略奪愛
DQ5  女房を抱くほどつまらないことはない 編  倦怠期解消法

ぱっとひらめくとこんな感じ。  
87Mr.名無しさん:2007/06/24(日) 12:20:05
どうだろう?
88Mr.名無しさん:2007/06/24(日) 12:57:23
3・5はない 結婚してないからわからない
89Mr.名無しさん:2007/06/24(日) 13:05:49
エロ小説を期待した俺が馬鹿だった
ただ完結はさせて欲しいな
901 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/06/24(日) 13:29:31
短編のエロいのは書かなくていいのだな・・・
91Mr.名無しさん:2007/06/24(日) 13:38:28
VIPで死ね
921 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/06/24(日) 17:38:49
マメはアミの才能の片鱗をしっていた。
訓練すればあるいは、魔法を習得するかもしれない・・・
それが普通の人にとって幸せだろうか?
常に迷いがあった。
今の時代に魔法など必要がないからだ。

しかし、すでにアミは巻き込まれてしまったのだ。
このまま月日がたてば、普通なら忘れることもできるだろう。
アミはキリに恋をしていた。

それははっきりとした恋心よりも複雑だった。
家庭の問題からこの施設にやってきたのだ。
簡単な笑顔、当たり前の幸せがここにはない。
そういう中で出会ったキリは、アミを大きく変えた。
本来控えめで内気なアミにとって、キリは兄のように頼れる存在だった。

そのキリが突然消えてしまった。
心の支えが、当たり前をとりもどした幸せな何気ない日々が・・・
だからこそ、マメは決意することができたのだ。
アミに魔法の存在と、その方法を教えることを・・・
それが彼女にとってどのようなものになるのかは、まだわからない。
キリが戻ってくるまでの間、アミはそれを習得することで気がまぎれるだろう。

あるいは・・・運命が・・・導くかもしれないではないか。
931 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/06/24(日) 20:20:20
マメはアミと二人のときに、魔法のことを打ち明けることにした。
アミはマメの頭がおかしくなったのかと戸惑ったが、
自分には思い当たることがあったわけだし、冗談にすることはなかった。

「ほら、アミの少しだけ治すことの出来る力・・・
 遠い昔の神族に近い人間は使いこなせたんだ・・・
 その系譜はときとして、ブッタやキリストのような・・・」

マメの少し長い説明をアミは半信半疑できいていた。
自分の不思議な力を、どうしてマメはこんなにくわしく知っているのだろう。
そんなことを考えていた。

「もしかしてすでに出来るかもしれないから・・・。
 今日はまだ力を使っていないよね?」
「うん。」
アミは答えた。

マメはポケットにしまってあったカッターを取り出した。
それを何の抵抗もなく、自分の腕へと刺し、ざっくりと傷を作った。
血がにじみ出たかと思うと、だらだらとたれる。
突然のことにアミは驚いたが、マメは平静だった。

「いつもするみたいに、手をかざして集中して・・・
 傷がふさがるのをイメージしながら、光をあつめていくんだ。
 そして・・・『ホイミ』と言葉に出せばいい。
 それが古の神との契約の証なのさ・・・。」

アミはじっとマメの傷をみた。
疑ってもはじまらないので、言われたとおりにした。
94Mr.名無しさん:2007/06/25(月) 20:25:17
だから現代版ってなにさー?
95Mr.名無しさん:2007/06/26(火) 16:32:24
もうそっとしといたれや
96Mr.名無しさん:2007/06/28(木) 03:27:11
コレはコレでおもしろい
97Mr.名無しさん:2007/06/28(木) 22:57:10
保守お願いします
98Mr.名無しさん:2007/06/29(金) 20:18:15
作者、痔のため休載します。
ご迷惑おかけします。
暇なら保守しておいて。
だめなら落としてw
99Mr.名無しさん:2007/07/01(日) 15:44:06
リレミト
100Mr.名無しさん:2007/07/02(月) 20:43:45
トヘロス
101Mr.名無しさん:2007/07/03(火) 19:29:50
けっこう構想は練れてるんだ。
ただ文章を書くには、けつが痛すぎるT T
1021 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/07/04(水) 21:36:35
「ホイミ!」 と、アミが唱えた。
収束した光がはじけた。

「よし、成功だ。やっぱり才能があったんだ。」
うれしそうにマメが言った。
傷口はもう完全に消えて治っている。

「うそ・・・。すごい・・・。」
アミは自分が起こした奇跡のような魔法に驚いた。
現実にマメが治っている。トリックでもなんでもない事実。

「まだ信じられないかもしれないけど・・・
 キリやアミは少しだけ、違う世界に迷い込んだみたいだ。」
マメは言葉を少しづつ選びながらしゃべった。

「今は多くのことを伝えられないけれど・・・
 キリも必死にがんばっていると思う。
 だから・・・アミ・・・どういえばいいのだろう・・・?
 君も魔法をもっと勉強してみないか・・・
 無理にとは・・・」

「する!」

アミは明るく答えた。自分だけがもつ不思議な力のことをもっと知りたかった。
それに、離れていても、キリの側にいるような気がする。
もし・・・再開したときに役立てるかも知れないと・・・

健気にそう感じたのだ。
1031 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/07/04(水) 21:48:40
その日、マメは魔法の話をした。

太古の昔、まだこの世界と別の世界の往来ができた時代。
人類の祖先は魔法の力を借りることができた。
だが、神を脅かす危険な力にもなる魔法は、
両世界を争わせることになった。人の業だろう。
そして、世界の扉は閉じ魔法の力はほぼ失われた。
受け継がれた魔方陣、儀式、呪文などだけが継承され、
時代とともに変化をもたらし、占いや呪術として残っている。

偶然や奇跡、あるいは神の意思によって選ばれた人が
その扉を少しだけ開けて、魔法を使うことができた。
それが、まったく効果を示さない古の魔法の名残を、
今日に残す力となったわけだ。

マメは知っている魔法をアミに伝えた。
魔方陣、呪文、儀式、イメージの仕方・・・。
時間がなく、基礎的なものだけだったが、マメも難しいのは知らなかった。

キアリー(解毒)キアリク(麻痺解除)ザメハ(睡眠解除)
そして、バギ(旋風)

「ゆっくりでいい、少しづつ練習してみて・・・
 僕は付き添えない。僕にもやるべきことがあるんだ。
 それから、どんなことがあっても、信じて欲しい。
 僕ら三人が友達だということを。ね?」

マメは施設をでて、アミの元から去った。彼にも使命がある。

アミは強い意志で、すべて認めた。漠然とした怖さはあったが、
彼が信頼できるのは、確かなことだと感じていた。
1041 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/07/04(水) 21:50:21
アミ

【僧侶ステータス】
Lv2  Age16 Job 高校一年生
HP 21
MP 10
属性 一途な処女

【装備】
右手 なし
左手 なし
服   制服
頭  カチューシャ
他  なし

【呪文】
ホイミ
1051 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/07/04(水) 22:07:14
第三話 〜 妖刀の剣士 〜

 ドイツ南東部に鉄鋼産業の町があり、そこから少し離れた村に一人の男がいた。
名前をシュトラウス 日系の3世で祖父は刀鍛冶を営んでいた。
父親は彼の幼い時に行方不明となり消息は不明。
元気な祖父が父親代わりとなって彼を厳しく教育した。
母は現在も健在で、勤めをしながら子育てを終えたところだ。

 シュトラウスは20歳で高校を卒業してからは、すぐに刀鍛冶を目指した。
祖父は高名な刀鍛冶で、今や美術品のようなものを扱っていた。
幼いときから手伝いをしていたせいか、熱い鉄を打つことが彼は好きだった。
刀鍛冶を手伝いながら、彼は自分の家の小さな道場で刀を振っていた。
剣術の基本を祖父から習い、また祖父の顧客や弟子にも教えてもらっていた。

 剣術のセンスはそこそこあり、まだ20だが、ときには人に教えたりもした。
だから、彼の家の道場は小さいながらに活気があった。
もっとも武士道のような堅いところはなかったのだが。

 人柄が明るく、寛容なので、友達も多かった。
彼はそのように刀を中心とした世界で産まれ育った。
そして、刀を愛し、刀からも愛されたのだ。
           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 
 20の誕生日に彼は祖父に呼ばれ二本の刀をもらった。
それは、祖父の最高傑作の一本と未完成の一本だった。
そして、その刀にまつわる話を始めてきいたときに、
彼もまた、別の世界へと足を大きく踏み入れることになった。

1061 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/07/04(水) 22:10:16
シュトラウス

【戦士ステータス】
Lv10  Age20 Job 刀鍛冶見習い
HP 52
MP  0
属性 純粋な経験数1人 

【装備】
右手 刀
左手 なし
服  武道着
頭  なし
他  なし
1071 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/07/04(水) 22:34:30
シュトラウスは祖父の部屋に呼び出された。
そこから地下の隠し部屋へといける。

そこは祖父のお気に入りの刀剣が収められていた。
電気をつけるとちょっとした美術館のような品揃えである。
商売のために売り物も作ってきたが、長い人生の間に、
売りたくない素晴らしい作品や、思い出の品などができたのである。

祖父がドイツにきたときは、先の大戦のためにたくさんの刀が作られた。
一部のドイツ将校にも日本の刀剣の愛好家がいたため、
実践で使用されたものが、めぐりめぐって祖父の元に戻ってきたりした。
人を殺めた刀や、持ち主が殺された刀には魂が宿るものがあった。
しかし、戦地から戻ってきた刀はさびていた。
そのため鍛えなおし、あるいは鉄にもどして再利用した。
そして・・・魂が凝縮したような刀が一本できそうになった。

できそう・・・というのは、仕上げることができなかったからだ。
刀身はほぼできあがっていた。だが砥がれていない。
まだ模擬刀のような状態のまま保管されていた。

祖父は鞘に納まった刀のできるまで話をすると、
ぼんやりと昔を思い出したように話をつづけた。
この妖刀にまつわる昔話を・・・
そして、切実な願いをみごとに成人した孫に託すことにしたのだ。
108Mr.名無しさん:2007/07/05(木) 09:33:19
>>1
板違い
削除依頼だせ!
109Mr.名無しさん:2007/07/10(火) 12:17:19
終了
110Mr.名無しさん:2007/07/10(火) 23:03:49
再インスコしたらコテ消えちゃった。
よし、書くのやめて、落書き帳にするお。
111Mr.名無しさん:2007/07/11(水) 19:20:22
なんかいやらしい妄想を
112Mr.名無しさん:2007/07/11(水) 21:40:02
ドラクエ1

('A`) 「助けにきたお・・・」
姫 (きもい・・・)「ありがと・・・」
('A`) 「歩ける?」
姫 「はい。」
('A`) 「じゃあ、ついてくるお。」
姫 「・・・足が動かない・・・」
('A`) 「長い間つかまっていたからね。抱いていくお。」
姫 「・・・いや・・・ちょっと・・・それは・・・」
('A`) 「ここにいたら、魔物くるお?」
姫 (つかまったままがよかった・・・)

('A`) 「・・・」
姫 「・・・」

('A`) 「さぁ、いくお。」
姫 「きゃ、いやだ・・・くさっ!」
('A`) 「・・・ごめんお、魔物の返り血のにおいだお。」
姫 「話して、歩いていくから。

('A`) 「・・・」
113Mr.名無しさん:2007/07/11(水) 21:49:28
('A`) 「洞窟でたお。」
姫 (うーん、足が痛い・・・)
('A`) 「城まで、まだまだあるお?大丈夫?」
姫 「・・・」
('A`) 「かついでいくお。」
姫 (涙)

('A`) 「マイラでお風呂にはいってくるお。」
姫 「そうして頂戴。」

宿屋 「ただいまダブルルームしか空いておりません。」
('A`) 「・・・」
姫 「無理。野宿する。」
('A`) 「もう、夜も遅いし、しょうがないお。」
姫 「でも、無理。
('A`) 「魔物に襲われちゃうお?」
姫 (涙)

('A`) 「姫はベットで寝ていいお。僕は床で寝るお。」
姫 「当然。」
('A`) 「じゃあ、先に温泉はいってくるお。」
姫 「はい。」
('A`) 「さっき町で買った布の服で我慢するお。」
姫 「ええ、しょうがないですわ・・・。」

114Mr.名無しさん:2007/07/11(水) 21:51:04
つまらんから死ね
115Mr.名無しさん:2007/07/11(水) 21:54:53


('A`) 「おやすみなさい。」
姫 「おやすみ。」

・・・

姫 「ぐー。ぐー。ぐー。」
('A`) 「いびきがうるさくて眠れないお・・・」

('A`) 「姫、はだけてるお・・・」

('A`) (足のほうから眺めてみるお。)

('A`) (見えたお。)

('A`) こするお。

・・・

宿屋 「昨夜はお楽しみでしたね。」

('A`) 「そうでもないお。」
姫 ?
116Mr.名無しさん:2007/07/12(木) 12:01:50
>>115だけ読んだらちょっと面白かった
117Mr.名無しさん:2007/07/14(土) 00:33:44
('A`) 「もう一泊するお。」
姫 「なんでよ!」
('A`) 「湯治は足の怪我にいいお?」
姫 「はやく帰りたい・・・。」
('A`) 「じゃあ、抱っこしていくお?」
姫 「・・・」

かくして、マイラの温泉にまたとまることになった。

・・・ 夜 ・・・

姫 「ぐー。ぐー。ぐー。」
('A`) (もう、寝たかな・・・)

('A`) (今日はにおいを嗅いでみるお)

('A`) くんくん・・・ (しゃぼんのにおいだお)

('A`) しこしこ・・・

・・・ 朝 ・・・

宿屋 「昨夜はお楽しみでしたね。」
('A`) 「なんとなくわかってきたお。」
姫 ?
118Mr.名無しさん:2007/07/14(土) 00:35:32
2回目はつまらん
却下
なかったことにしろ
119Mr.名無しさん:2007/07/14(土) 09:57:02
('A`) 「さらに一泊するお。」
姫 「なんでよ!」
('A`) 「湯治は足の怪我にいいお?」
姫 「はやく帰りたい・・・。」
('A`) 「じゃあ、抱っこしていくお?」
姫 「・・・」

かくして、マイラの温泉にまたとまることになった。

・・・ 夜 ・・・

姫 「ぐー。ぐー。ぐー。」
('A`) (もう、寝たかな・・・)

('A`) (今日はパンティーをさわってみるお)

('A`) つんつん・・・ (やわらかいお)

('A`) (なかなかぬれてこないお・・)

姫 「うーん。」
('A`) 「!!!  ラリホー!!!」

・・・ 朝 ・・・

宿屋 「昨夜はお楽しみでしたね。」
('A`) 「あぶなかったお。」
姫 ?
120Mr.名無しさん:2007/07/14(土) 17:30:54
3回目もつまらん
却下
なかったことにしろ
121Mr.名無しさん:2007/07/15(日) 18:40:18
setunaikomennto
122Mr.名無しさん:2007/07/15(日) 23:29:22
何か凄い気持ちな。この('A`)は
生理的嫌悪感を覚えるわ
糞だし卑劣だし
何ならこの醜悪なモンスター、俺が速攻で討伐して姫を救おうか?
123Mr.名無しさん:2007/07/16(月) 21:31:20
('A`) 「さらにもう一泊(ry

・・・ 夜 ・・・

姫 「ぐー。ぐー。ぐー。」
('A`) (もう寝たかな・・・)
('A`) (今日はパンティー脱がすお)

・・・ 1時間経過 ・・・

('A`) (1cmさがったお)

・・・ 2時間経過 ・・・

('A`) (2cmさがったお)

・・・ 3時間経過 ・・・

姫 「うーん。」(寝返りをうつ)

(´・ω・`)ショボーン

・・・ 朝 ・・・

宿屋 「昨夜はおしかったですね。」
('A`) 「まことに」
姫 「w」
124Mr.名無しさん:2007/07/17(火) 22:48:06
('A`) 「さらにもう一泊(ry
・・・夜・・・

姫 「ぐー。ぐー。ぐー。」
('A`) (もう寝たかな・・・)
('A`) (今日こそパンティー脱がすお)

・・・ 1時間経過 ・・・

('A`) (2cmさがったお!)

・・・ 2時間経過 ・・・

姫 「うーん。」(寝返りをうつ)
('A`) ()チャーンス!!)
うりゃあ!!!!

('A`) シコシコ・・・

・・・ 朝 ・・・

宿屋 「昨夜はお楽しみしてね。。」
('A`) 「オフコース」
姫 「w」
125Mr.名無しさん:2007/07/18(水) 00:00:27
('A`) 「さらにもう一泊(ry

・・・ 夜 ・・・

姫 「ぐー。ぐー。ぐー。」
('A`) (もう寝たかな・・・)
('A`) (今日は服を全体的に脱がすお)

・・・ 1時間経過 ・・・

('A`) (1cmさがったお)

・・・ 2時間経過 ・・・

('A`) (2cmさがったお)

・・・ 3時間経過 ・・・

姫 「ちゃああああああい!!!」(抜刀後、目の前の糞モンスターを一刀両断)

('A`) 「ぐぼおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」(血液と脳漿を撒き散らしながら痙攣する)

・・・ 朝 ・・・

宿屋 「汚い死体だなぁ。処理するの面倒だから召喚魔獣に食わせるか」
('A`) 「(幼女に転生したい)」(実際は芋虫に転生)
姫 「ばーかw」
126Mr.名無しさん:2007/07/18(水) 00:47:10
一晩づつコツコツ連作を書いているのに邪魔するとは・・・

フラストレーションがたまったな・・・
127Mr.名無しさん:2007/07/18(水) 02:33:47
あほか
128Mr.名無しさん:2007/07/18(水) 22:42:03
姫 「今日も泊まっていく?」
('A`) 「足の具合はどう?」
姫 「だいぶよくなったみたい。」
('A`) 「ラダトームまでまだあるけど歩けそう?」
姫 「うん。だめだったら抱っこしてもらうから・・・。」
('A`) 「いやでそ?」
姫 「ううん。もうそんなことないよ。('A`) やさしいもん。」
('A`) 「・・・」

('A`) 「じゃあ、出発しようか。」
姫 「うん。」

こうして、マイラ温泉での養生が終わったのだった。
('A`) は目的をなしえなかったものの、満足感を覚えていた。
どの道、自分と結ばれることのない女なのだ。

('A`) 「もうすぐ城がみえてくるよ。」
姫 「ねぇ、ぜんぜん敵がおそってこないね?」
('A`) 「トヘロスかけてるから。」
姫 「ふーん。強いんだね。」
('A`) 「一応ドラゴン倒したお。」

姫 「あっ、しゃべりかたもとにもどった。」
('A`) 「・・・・」
姫 「なんでそんなにへんなしゃべりかたなの?」
('A`) 「・・・・」
姫 「やっぱりへんな人w」
('A`) 「ごめん。」
姫 「www」
129Mr.名無しさん:2007/07/19(木) 16:56:52
姫のあそこにぐちゅぐちゅとねじ込むようなのを
130Mr.名無しさん:2007/07/19(木) 19:16:03
>>129 

姫 「あん・・・いやだ・・・ぬれちゃう・・・」
('A`) 「うわっ。すげぇ・・・ぐちゅぐちゅ・・・」
姫 「いやらぁ、見へないで、なんとふぁしなさいよ。」
('A`) 「そんなこといわれたって・・・」
姫 「おねがい・・・」

('A`) 「僕で本当にいいの?」
姫 「あんたいがい、だれもいないじゃないの・・・」

('A`)はズボンをごそごそと・・・

('A`) 「これ、ねじこむけど・・・」
姫 「・・・そんなに大きいの・・・?」
('A`) 「ゆっくりいれるから。」
姫 「うん・・・やさしくしてね。」
('A`) 「いくよ・・・」
姫 「ああああっ」

('A`)はゆっくりと丸めたティッシュを姫の鼻の中へつっこんだ。
131Mr.名無しさん:2007/07/19(木) 20:49:52
姫 「あん・・・いやだ・・・ぬれちゃう・・・」
('A`) 「うわっ。すげぇ・・・ぐちゅぐちゅ・・・」
姫 「いやらぁ、見へないで、なんとふぁしなさいよ。」
('A`) 「そんなこといわれたって・・・」
姫 「おねがい・・・」

('A`) 「僕で本当にいいの?」
姫 「あんたいがい、だれもいないじゃないの・・・」

('A`)はズボンをごそごそと・・・

('A`) 「これ、ねじこむけど・・・」
姫 「・・・そんなに大きいの・・・?」
('A`) 「ゆっくりいれるから。」
姫 「うん・・・やさしくしてね。」
('A`) 「いくよ・・・」
姫 「ああああっ」

('A`)はゆっくりと勃起したチンコを姫の鼻の中へつっこんだ
132Mr.名無しさん:2007/07/20(金) 00:21:00
姫 「ベギラゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!」
('A`) 「ふぃぎゅあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
姫 「お前なんか死ね!必要の無い子なんだ!!お前はこの世界に必要の無い存在なのよおお!!!」
('A`) 「ぐぉおおおおお・・・・・」
姫 「今すぐ死ねええ!」

('A`)「嫌だ!死にたくない!もっと生きたい!人生を楽しみたいんだ!」
姫 「それは無理。叶わない願い。死なねばならないの!!!!」


('A`) 「・・・」
133Mr.名無しさん:2007/07/20(金) 09:58:53
板違い
削除依頼だせ!
134Mr.名無しさん:2007/07/20(金) 15:07:41
>>132

つ Ca
135(゚ τ ゚)旗振りアーム ◆QcnzOtlzRM :2007/07/20(金) 15:20:00
ドラクエというより
女神転生だな
あと幻魔大戦
136Mr.名無しさん:2007/07/20(金) 15:49:05
女神大戦と幻魔転生か
137Mr.名無しさん:2007/07/20(金) 20:37:20
つづきなんてかかないんだから!
138Mr.名無しさん:2007/07/21(土) 12:16:59
ロトの鎧隠してるのだれだっけ。
ユキノ・・・
139Mr.名無しさん:2007/07/21(土) 18:05:47
現代ドラクエの続きが読みたいです。
140Mr.名無しさん:2007/07/21(土) 18:25:34
>>139
(・∀・)サンセー
141Mr.名無しさん:2007/07/22(日) 13:37:43
じゃあ、今晩からまた書くよ・・・
142ムーンペタを治めるゼブラ様:2007/07/22(日) 16:11:10
ここの雑音どもへ。「御名前」を各々の自分や恋人(居る奴は僅少だろうが)の名前に変換して楽しんで呉れや。
俺は現代ドラクエのファンなんじゃ。壱さん、雑音には俺がプレゼンするんで本編をどうぞよろしくおねがいもうしあげます。

【萌畑】@御名前を貴女の実名カタカナ表記に差し替えて保存等して遊びましょう。

三日酔いヌメリの蕎麦や麺とかの具が多いゲロ。卵焼き系の臭さが特徴的な糞。
8時間の肉体鍛錬の後に酒と加工食品をしこたま食ったカメーンズの尿。 それらを御名前が、クチ枷の強制力によって完食する。
「う”えええぇぇ・・・御名前どこー」「こっちや、ここや、御名前おるぞ」ドタドタと足音を立てて、そして、 かがんだヌメリが
御名前の口をエチケット箱と同様に使用する!
またはおもむろにグレー色の作業員ズボンをずりさげたヌケリが。
ぶば ぶちぶちぶち ばふっ 「はー」ケツを拭くと糞で汚れた藁クズを御名前の柔肌に貼る。
赤黒い系の色彩も混じってる尿でグズグズになった糞便が、一筋分ほどこぼれてムネの谷間を垂れていく・・・。最下等食糞女・御名前。
143ムーンペタを治めるゼブラ様:2007/07/22(日) 16:12:26
サモト「水道トラブル5千円♪」
ヌメリ「>>337のトラブル

【中略】

修羅一同「暮らーし安心くらっしあん♪」
144ムーンペタを治めるゼブラ様:2007/07/22(日) 16:13:53
>>337→雑音

店番修羅「本日入荷した奴隷【雑音】、ヌメリ様がお買い上げ(^▽^)!」「裏手に搬送しろ」「ハイ!!」
店番修羅「ヌメリ様、伝説の一升飯にチャレンジ(^▽^)!」
ボロ「ヌメリ様、先々日入荷の豚一頭食い切り!しかも脂と豚骨を御下賜いただきありがとうございます」。
店番修羅「ヌメリ様、未加工ヤギミルク1リットルにチャレンジ(^▽^)!」

酒酔い修羅たち「「「ダイキリって普通、ライムは飾りじゃないだろ」」」。「「あうぇあうぇあうぇあうぇうぇうぇうぇ」」。
文民修羅「吐寫物は酸が危ないからっ、飲酒者全員の公共便所使用停止を言い渡すアル!!」
ボロ「すぐに【雑音の番号】にクチ枷を付けますんで!」

善良修羅「待て!!!!!!」
マスクボロ「酸性トイレクリーナーは食用ではない。拭け。(チャプ・・・・・・)この雑巾を使え」。

再設置途中の便器「【何やらこれに合う文句をつけた雑音】」。
化学調味料臭の屁をこく修羅「そんなに再設置が待ち遠しいかウヒヒッアヒャヒャヒャヒャヒャ」。
145ムーンペタを治めるゼブラ様:2007/07/22(日) 16:21:17
隼源史

【武闘家ステータス】
Lv30  Age54 Job 武仙(ホームページ開いてる)、元プロレスラー
HP 406
MP   0
属性 弟子の姐ちゃんを始め、多人数 

【装備】
両手 鎖鎌 
服  稽古着
頭  鉢巻
他  武道のものらしい帯
146ムーンペタを治めるゼブラ様:2007/07/22(日) 16:23:18
手の空いてる方、藤岡弘とか有望なヤツをきぼんぬ。
現代世界ならではの、有名人シリーズをつくろう。
特に藤岡なんかは、仮面ライダーの怪人とドラクエのモンスターの商業的サブカル史的系譜に詳しそう。
そして、ドラクエというゲームにキリ達が出会ってスクエニを訪れると、有名人の存在は輝く。
それとも、馬車や飛空挺みたいなのはサトウらが用意するんだろうか。
ローラの愛と同じ効力も、GPS携帯電話があれば得られるし、現代ドラクエは意外に奥が深いぞ。
147Mr.名無しさん:2007/07/22(日) 17:08:11
何言ってんだコイツ
気持ち悪い
148Mr.名無しさん:2007/07/23(月) 11:31:37
___________________________________









                 しおり









____________________________________
149 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/07/23(月) 21:59:06
 前回までの あ ら す じ

@ 主人公キリとアミ、マメの仲良し3人組み(16歳)が
ひょんなことから事件に巻き込まれる。
サトウという教師は人狼でキリは戦闘を自然とこなして才能を開花させていく。

サトウが所属している国の研究所にキリは拉致される。
そこでキリが改造人間(嘘)だと宣告され、協力を依頼される。
アミとマメの命を脅され、しかたなくサトウの下で訓練に参加することになる。

A アミは事件のあと真相を知らされることはなく、風化しようしていた。
彼女には不思議な力が宿っていて、マメはそれが僧侶の魔法だと教える。
そして、ホイミを習得することができた。
マメは正体が別にあり、アミの元を離れていく。

B シュトラウスという剣士の話。
 
150 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/07/23(月) 22:01:05
>>105 >>106 >>107 から続き。

祖父は2本の刀を持ち、シュトラウスを連れて道場へと向かった。
最初の一本。さきほどの妖刀について・・・

この刀ができたとき、見事な刃の文様ができていた。
それが独特でまるで語りかけてくるように感じたという。
できあがったとき、シュトラウスの父親も祖父も感激したという。
まだ刃を研いでいない状態で、このできばえ・・・
屈指の名剣になることがわかっていた。

だが、そのとき・・・二人は突然飛ばされたのだ。
「異世界」へと・・・

そこは空のない薄暗い森に囲まれた平原だった。
何が起きたのか二人にはわからなかった。
平原の広さは競技場位の小さなもので、中央には石の建物があった。
その建物に向かおうと歩いていくと、何者かが襲ってきた。
逃げながら二人は建物の中へと入った。
ひんやりとした静かな部屋の中央には、直径2bほどのくぼみがあった。
祖父はその中央にはいり、あたりを調べた。
父は建物の入り口で周りを観察していたという。

くぼみの中心に亀裂のような穴があいていた。
祖父は自分の感じるままに、そこに刀を挿したという。
するとそこに水が溢れ出し、すぐにひざまでつかるぐらいになると、
また空間が歪み・・・元の世界へと戻ってきた。

151 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/07/23(月) 22:02:57

手には刀を持っており、しっかりと鞘に収まっていた。
しばらくは、父の帰りを待っていたが戻ってくることはなかった。
心配になり、もう一度だけ刀を抜こうとしたが、そうすることができなかった。
まるで祖父を拒むように、刀は閉じていた。

この一連の事件を警察に届けるべきか迷ったという。
まず、誰も信じてはくれないだろう。
第二に証拠物件として、この刀が没収されたり、破壊されても困るのだ。
だから、この刀のことは隠して自分なりに調査をしたという。
警察の捜索はもちろんそのようなことを想像できるわけもなく、
簡単な捜査だけで打ち切られたのだ。

父は「異世界」へ取り残されたまま・・・。

シュトラウスは信じられなかったが、祖父の様子は真剣そのものだった。
冗談をいうような性格でないことは知っていた。バカがつくほど実直な人だ。
祖父は2本目の刀を渡し、その後の祖父のしてきたこと話をつづけた。
もう1本は対になるようにイメージして作られたという。
元の金属は教会や寺院に祭られているものを集めたという。
その中で上質なものになりそうな鉄を鍛えた。
最初の刀ほどの力は秘めていなかったが、祖父の魂の宿った刀は、
神聖な趣で静かな迫力をもっていた。
152 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/07/23(月) 22:03:40

妖刀と聖剣。だが、どちらも未完成だという。
妖刀は刃がついていない。実戦ではまず使えない代物だった。
聖剣は刀としては完成しているが、精霊がまだ宿っていないという。

シュトラウスは受け取った2本の刀を身に着けた。
「もし・・・話を信じてくれるなら・・・信じてくれると思うが・・・
父を探してきてほしい、無力なこの愚か者に代わって・・・
無理をせずに少しづつでいい。戻ってこれるはずだから・・・」

シュトラウスは大きくうなずいた。
だが、はたして自分にこの刀を抜くことができるだろうか・・・
そして、祖父のいうように「異世界」へと飛べるのか・・・

シュトラウスは息を整えると、妖刀の柄に手をかけた。
静かに刀を持ち上げると、鞘から抜くことができた。
そこから黒い空間が漏れ出して・・・彼を包み込んだ。
彼は視界を奪われて、足場を失い、宙を落下するような感覚をえた。

そして、次の瞬間。彼は祖父の聞いたとおりの場所に立っていた。
小さな平原と静かに佇む石の建物・・・
空はなく薄暗い、そして風がまったくないために、恐ろしいくらい静寂だった。

シュトラウスは「異世界」にきたのだ。

___________________________________
153 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/07/23(月) 22:04:30
次4人目ね。

なんつーかだらだらとな。
154Mr.名無しさん:2007/07/24(火) 20:00:30
書いたら書いたで放置なのwwwwwwwwww
155Mr.名無しさん:2007/07/25(水) 11:57:40
りれみと
156Mr.名無しさん:2007/07/25(水) 15:41:57
スライムならぬ露出狂がでた
157 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/07/26(木) 19:41:30
___________________________________

ソフィー

【魔法使いステータス】
Lv1  Age15 Job 魔法使い見習い
HP 10
MP  0
属性 うぶな処女 

【装備】
右手 
左手 なし
服  布の服
頭  布の帽子
他  なし

___________________________________
158 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/07/26(木) 19:42:03

 カスピ海周辺の小国に魔導師の血をひく少女がいた。
彼女はソフィーという名前の少女で、美しい金色の髪が自慢だった。
瞳の色は漆黒に近く、東欧の血とアジアの血が混ざっていることがわかる。
小柄な体格のわりに活発で元気がよかった。
魔導師の血を引いていることは幼いころから聞かされていて知ってはいたが、
御伽噺のようなもんだと年頃になると信じることはなかった。

彼の父親は軍人で、ロシアやウクライナをはじめとする周辺諸国の関係で、
現在は多忙を極めて、家にはほとんど帰ることはなかった。
母はソフィーと同じように金色の綺麗な長い髪を持ち、性格はおとなしかった。
魔導師は母方の血統だった。
同居しているのは他に、ソフィーの祖父がいた。
彼が魔導師としてのソフィーの資質を見抜き、ゆっくりと育てていた。

これが実に微妙なもので、彼女の父親が軍の関係者だけに、
その才能を悪用されることをおそれ、けっして具体的な方法は教えなかった。
ソフィーが14才になり、ことの善悪の判断、
あるいは自我がはっきりとしてきたことを知ると、
父親のいないときに、内緒で魔術の指導を行いはじめた。
159Mr.名無しさん:2007/07/27(金) 00:34:31
イスラエルのキブツで暮らす西アジア人の魔法使い女と、ナイロビで暮らす怠惰でアホで多重債務者の遊び人男はどうよ?
現代ドラクエなら改造ワゴン車だけど、異世界ならロバや牛の車がいいな。
遊び人は、土地を企業に売って都会で悠々自適してる40歳代の部族長ということにして、皆が畜車に慣れるまで御者要員にするのも良さげ。
異世界に、ジャングルや砂漠の塵に強いAK74とか、ボウガンや塩素ガスとか微妙に原始的な武器、気球とか帆船の建造方法、
コルトテキサスとか低い文明レベルで密造模造の可能な銃の作り方を記した文書、非常食のノルウェー軍寒冷地用レーション、
こういったものを持ち込むのも良さそうだな。医薬品や無線機も重宝。
旅の扉やルーラ刀があれば、往復も可能だし。やばいと思えば、予防注射をプスプス打ちに戻ってくるとか、いろいろできるわけだ。
他にも北欧の農家のオッサン(勇者もどき)とか、中国の拳法家兼地方官吏で粛清されかけてて亡命先に飢えてる22歳ぐらいの奴(武闘家)とか、
明治時代から旅の扉を使って異世界に来て小屋に住んでる邦人(商人)とか、色々考え付いたけど壱さんに任せる。

っと、もう魔法使い女は決まってたのね。
160Mr.名無しさん:2007/07/27(金) 00:38:42
無責任な設定だけされてもなぁ…
161Mr.名無しさん:2007/07/27(金) 19:15:22
参考にするけど、ドラクエの世界観を別に現代にあてはめようってわけじゃないんだ。。。
162Mr.名無しさん:2007/07/27(金) 19:34:11
ドイツと南シベリアか西アジアかわからんどこか、日本ねぇ。語学とか意思疎通が大変そうだな。
学校英語で日常の事は何とかなっても、戦いとか作戦についてはきついだろうな。
概念的なことになると途端に難しくなるから、魔法とか神話の話もきついっぽい。
反面、即物的な内容なら意外にいけるぞ。お前らでも、身の回りの物や現象だけなら英単語で言い表せるはずだし、
街での買い物とかオンゲーのチャットで必要な会話ぐらいなら読み書き会話が可能なはずだ。
それでも、カタコト同然の意思疎通しかできないわけだが。
163Mr.名無しさん:2007/07/27(金) 19:35:59
SFの世界じゃ言語は統一。
164Mr.名無しさん:2007/07/27(金) 20:10:42
言語について。作者見解。
全員日本語って無理がなくね?ってことは考えた。
別に外人でなくってもいいんだけど、グローバルな時代だからねぇ。

ドイツは日本となじみが深く、日系人も多い。
シュトラウスがそういう設定になっているのは言語的なもの。
どうしても作品上、優生学を無視できないのでドイツ人にした。
サトウなどのキメラの解釈を後につけるが、
この作品の基本的な主題である。

ソフィーがカスピ海周辺の小国とした理由は、
そのへんの言語の発音が日本語に近い地域があるからです。
日本語に堪能な外人は多数いますが、どうしても訛りがでますね。
われわれが学んでも、ジャパニーズイングリッシュなどといわれたりします。
そういう訛りがほとんど起きない地域があるんです。
これは僕の実体験によりますが・・・。
こういう地域では、お互いに語学を学びやすいようです。
日本人だとフランス語は発音しにくいが、イタリア語だと発音しやすいでしょ?
もちろん彼女も日本語ペラペラです。

ドワーフやエルフなんかも平然と日本語しゃべってますよね。
しょうがないと思いますよ・・・
通訳をつける場合もあるみたいですが・・・

僕がかなり頭悪いので、あんまり細かいことでいじめないで(><)
165 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/07/27(金) 23:22:40
>>158 つづき

それはソフィーにとって、ばかげたことに最初は思えた。
だからといって、彼女には祖父がみせた火の玉のトリックが
まったくわからなかった。

「メラ」の声とともに、業火の塊が数十メートルも飛んでいくのは、
どのような方法があるのか想像もつかなかったのだ。
それだけに、その方法を見抜こうとすることから、習う姿勢へとかわり、
火の精霊の存在を少なからず信じていくようになった。

祖父から渡された「魔導師の杖」は、魔法力がなくても、
火の精霊との契約により、「メラ」を発動することができるという。
杖の先端についた宝玉には、火の精霊が住み、
術者の影響のない程度に魔法力を拝借することが契約の内容だという。
平和な時代には、このような方法が人間にも精霊にもちょうどいいのだ。
先祖の代から受け継がれたこの杖の精霊も世代交代が進み、
現在は新しい精霊が宿っているという。

そんな子供の喜びそうな話を祖父はまじめに話し、ソフィーには、
まずそのことを信じて、火の精霊を見れるようになる練習をさせた。
それは静かな瞑想と精霊との信頼によるものらしい。
166 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/07/27(金) 23:23:54
彼女と杖との生活が始まり、学校やでかけるとき以外は側に持っていた。
部屋が暗くなる夜に、精霊と会話をするように瞑想をすると、
杖の先端が暖かい光で輝くことがあった。
はっきりと火の精霊を見ることはなかなかできなかったが、
不思議な体験を通して、ますます精霊の存在を信じていくようになった。

ときには外で祖父がするように、「メラ」と唱えて杖をかざした。
だが、そこには当たり前の静寂しかなく、杖はなんの反応も見せなかった。
イライラしたり、やきもきしながら、数ヶ月の月日をすごした。
167名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 20:01:46
キラーピアスで2連発強要
168 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/07/29(日) 20:53:28
彼女が精霊をはっきりとみるようになったのは、風邪をひいたときである。
うつろな状態でありながら、暇をもてあまし、杖を手放すことはなかった。
幼い子供が自分で人形との会話ができるように、ソフィーもまた、
精霊との会話を自分でしていた。
その声が彼女の考えているもの違い、はっきりと耳に届くように感じると、
彼女は驚いて杖を見つめた。
杖の先はいつもよりも明るく輝き、
宝玉の上に生意気そうな小さな精霊が足を組んで座っていた。
人間の形をした赤い体をした精霊はやや透き通っていた。

「こんにちは、精霊さん。私はソフィー。」
「そんなことは知っているよ。」

生意気なガキのような口調で、ソフィーを見下ろしていた。
それからソフィーの退屈しのぎに付き合うように会話をした。
彼なりに彼女とコンタクトをとろうとやきもきしていたそうだ。
それと同時に、彼女の体が冷えるのが心配になり、
ベットと毛布を暖めるのに一役かっていた。
169 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/07/29(日) 20:56:16
精霊の名前は、「フォボス」といい、種族はイフリート。
自称ではけっこうな名門だが、本当のところはわからない。
魔導師の杖の持ち主が変わるころに交代しながら成長するそうだ。
年はソフィーより一つ上で、人間界と精霊界を往復しながらすごしてきた。
彼女が杖の持ち主になってから、ずっと側にいたという。

本当のことは知るよしもないが、ソフィーは素直に信じていた。
疑う理由もないし、大事な信頼すべきパートナーだからだ。
なによりもこの暖かい感じに安らぎを覚えていた。

病が治り元気になると、精霊が夢だったのか確かめたくて、
朝一番に杖に声をかけた。精霊も寝るようでねぼけたまま答えた。
ソフィーはこの不思議な体験に大喜びで、そのまま祖父へと報告した。
祖父を連れ立って表へでると、彼女はうれしそうに杖を掲げて・・・

「メラ!」っと唱えた。

祖父には劣るが、小さな火の玉が確かに飛んでいった。

___________________________________
170Mr.名無しさん:2007/07/29(日) 23:44:34 0
お前さ、ドラクエの世界とか全然理解して無いだろ・・・
それじゃFFじゃん
171Mr.名無しさん:2007/07/30(月) 14:24:54
魔道士の杖で、メラを覚えるわけだろ。わかるぞ俺には。言語のことと併せてよくわかりました。
杖を使えば普通のメラの効果が出るようになって初段〜杖なしでメラできるようになって魔法の基礎は免許皆伝。
現代人は、初段をとることから始めなければならないが、魔法が身近な世界ではないゆえにそれは仕方が無い。
幸か不幸か、魔法アイテムの効果が特別な人間にしか利用できない世界となっている点も味わい深い。
印字打ちとか火吹き竹に近いものが有る。逆に、ドラクエ世界の住人が銃や通信機を使おうと思ったら、訓練が別途必要になるだろう。
精霊とかも、ドラクエ世界と現代の両方の知識体系を持ってるヤツからすれば、魔法使いが何かを投影してるに過ぎないってことがわかるかもしれない。
それらの謎や世界の構造を遊ぶのが、非SS職人の遊び方。
172Mr.名無しさん:2007/07/30(月) 14:31:33
今のソフィーは無級から初級になったという段階かな。
大道塾でいえば白帯が色帯になった段階。
柔術でいえばスパーリングに参加できるようになった段階。
レベル1というか、まだ魔法使いになっていない「すっぴん」がソフィーなわけだが・・・・・・。
異世界に行ったら、精霊の存在なんか現代世界の二等兵が小銃に名前をつける程度の存在に
過ぎなかったことを知る、心の拠り所からの巣立ち、更にそこで大きくなるというのにも期待。
もしくは、呪われていない魔法のアイテムにはルビス系の小物が宿っているとしてもOK。がんがれ壱さん。
173Mr.名無しさん:2007/07/30(月) 19:50:22
長くて読めない

ドラクエにイフリートなんか出てきたっけ?
オレ空気読めてない?
174Mr.名無しさん:2007/07/30(月) 23:32:03
まぁ、誰かが変わり解説してくれたから、おいらはスルーさせてもらうw
175Mr.名無しさん:2007/07/31(火) 17:14:33
170 :町民その1:2007/07/29(日) 23:44:34 0
お前さ、この世界とか全然理解して無いだろ・・・
それじゃありふれた伝承の世界じゃん

>>174
スルーなんかしないでー。なにやら、俺の長文はわかりにくいみたいだし。
176Mr.名無しさん:2007/07/31(火) 17:55:03
ドクオ HP10
小学校編
怖い担任、3のダメージ
だるく苦痛でしかない運動会の練習、2のダメージ
苦しいマラソン、1のダメージ
中学校編
クラスの人気男子に気を使う 10のダメージ
進路で悩む 2のダメージ
女フラグに期待するも結局何も無し 1のダメージ
高校編
クラスに溶け込まない神経質キャラで神経すり減らす 10のダメージ
自分勝手な教師の対応 1のダメージ
苦手教科の柔道、マラソン 1のダメージ
女フラグ期待するも結局何も無し 2のダメージ
大学編
友達できず、だが人目を気にしすぎ神経質に 10のダメージ
大学のレポート、提出物に苦しむ 3のダメージ
女フラグ期待するも結局何も無し 1のダメージ
ニート編(現在)
毎日パソコン、ネットでも気を使う、ネットの他人にストレス 10のダメージ
感情がよく変わる怖い親との生活 4のダメージ
◇ドクオ HP10−61=−51
それでも生きてるバランスブレイカー
パソコンをやめて休憩しますか?
 はい
→いいえ
ドクオ「パソコン慣性でやっちまう・・・、なんとなく体に悪そうとか
時間もったいないとは思うんだけど」
(今ここ)
シナリオ分岐
1パソコンを続ける.2バイトとか他のことをする
177Mr.名無しさん:2007/07/31(火) 22:35:45
適当に書いてるから細かいことなんか気にしてない。
矛盾が起きればしてきされるだろうから、
書き直すときに再構成するぐらい。
イフリートでてきてドラクエじゃないなんていうなら、
読まなきゃいいじゃん。こんな長文で駄文なんだからw
178Mr.名無しさん:2007/07/31(火) 22:46:49
>>176
1
179Mr.名無しさん:2007/08/01(水) 18:37:31
>>1
一昔前の魔法少女モノの黄金パターン、
「魔法の国から王女様がやって来る」
と言う設定が導入部として使えそう。
本来このパターンだと王女様はこっちの
世界に修行の名目で遊びに来てるもの
なんだが、ここでは「魔法の国では
魔法使いと妖魔が戦争をしていて、妖魔
を率いる魔王と王宮軍の激しい魔法戦の
中で空間に裂け目が生じ、王女と魔王が
そこに落ちて、こちらの世界に来る」と
言う設定に。落ちて来た王女に初めて会う
のは国立精神科学研究所でもトップクラス
の超能力少年。言葉は通じないがテレパシー
で王女の思考を読み取って会話し、事情を
知って力を貸す事に。彼が主人公の勇者。
180 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/08/01(水) 21:09:53
_________________________

D

キリとサトウの訓練が激しく続いていた。
実戦を想定された屋内演習場で、武器を使用していた。
治療技術が高度に進歩した施設において、
即死でないかぎり助かることが可能だった。
そのためサトウの攻撃には容赦がなかった。
キリは死線に足を踏み入れながら急速に成長をつづけた。

訓練の様子を黒服の男がモニターを通して見ていた。
近くではいくつかの計器が動き、キリの状態を記録していた。
男はときどきプリントされたデータに目を通しては、
満足そうにうなずいていた。

部屋の自動ドアが開き、軍服を着た一人の女性が入ってきた。
優雅な容姿と足取りで施設には似つかわしくなかった。
「竜の子の状態はどうですか?」
興味深そうにモニターを覗き込む。
そこには高速で攻防している二人の様子があった。
181 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/08/01(水) 21:10:33

「悪くない。順調に成長をつづけている。」
「パワー型の戦士ですか?」
「どうだろう、現在は攻守にバランスがいい。キレもある。
 コーチがサトウだからな、格闘の技術はすでにプロを超えているだろう。」
「武器の訓練も進んでいますね。」
「ああ、興味がある分野はよく伸びている。近代兵器は並だが、
 剣術や槍術はすばらしい成績だ。」
「やはり血のせいですかね。」
「ああ・・・そうかもしれないな。」
「魔法は0のようですが。」
「マジックポイントは高い数値が記録されているのだが、
 いかんせん本人がほとんど信じていない。」
「時間をかければ、勝手に開花していくでしょう。」
「そうだといいが・・・。」

男はまたモニターに目を落とした。
サトウの一撃で片腕をつぶされたキリが血の海に倒れている。
すでにサイレンがなり、救護班がかけつけていた。
「キリに直接あってみるかね?」
「いえ、まだ遠慮しておきます。そろそろ実戦の準備を。」
「わかった。」

______________________________
182Mr.名無しさん:2007/08/01(水) 23:04:48
まったりと進行
183Mr.名無しさん:2007/08/02(木) 08:51:23
男「なああんた勇者だろ?」
勇者「いいえ、私はトムです」
男「それ勇者の印じゃねぇんか?」
勇者「いいえ、それはトムです」
男「んだけどよぉ、剣も持ってるし、魔王倒してくれねぇべかや」
勇者「いいえ、それもトムです」
男「でもさぁ、魔王が死んだら平和になるべや〜」
勇者「トム!」
男「だめか〜、ならオラもこのクワもって旅に出るべかな〜」
勇者「トーーーム!」
男「よっしゃ、ちょっとおっかないけど、オラ行くべや〜」

その後男は旅に出た、
だが勇者が魔王を倒し、それを少し遅れて男は知り、
家に帰っていった。
そして平和な日々をのんびり過ごした。
終了
184 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/08/02(木) 20:39:03
______________________________

「ぜぇぜぇ・・・容赦ねぇな・・・」
キリが激痛に耐えながら見下ろすサトウを睨んでいた。
「手を抜けば油断するくせになるからな、かわいい教え子ゆえだ。」
まったく同情していなかった。

かけつけた救護班に魔法を使える人がいた。
小柄な女で白衣がよく似合うかわいい子だった。
頭はバランスのわりに大きなナースキャップをしていた。
「ベホイミ!」
静寂のあと、真っ白な光がフラッシュのようにあたりを照らした。
キリの腕が急速に復元されていく。
「大丈夫、キリくん?」
「ふぅ・・・おかげさまで、まだ痛みますが。」
「うん。じゃあ医務室にいこうか。」
タンカの上にキリの体がのせられた。
185 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/08/02(木) 20:39:34

「やれやれ、今日はこのへんで終わりかい?」
サトウが挑発するようにキリにたずねる。
「先生、医療を担うものとして忠告します。やりすぎです。」
顔に似合わないするどいまなざしでサトウを睨らでいた。
「はいはい。じゃあ、今日はここまでお疲れ様。」
サトウは肩をすくめると、もの惜しそうに部屋からでていった。

「ありがとうございます・・・。アルネさん。」
キリのほぼ専属看護婦状態になっているのは、アルネという名前だった。
彼女も13人の改造人間の一人で、モチーフはうさぎ。
言われてみればそんな気がする程度の普通の人間にキリには見えた。
回復を中心とする魔法を中級レベルまで習得していた。
だから先ほど述べたように、即死でない限りほぼ助かる。
幸か不幸か・・・それゆえにサトウの訓練に容赦がないのだ。

「キリくんも大変だよね。助けるたびに傷つけられて・・・」
アルネは見た目を裏切らない優しい性格だった。
自分自身も「人間でない」ということに憂慮と葛藤をもっていた。
「自分で望んだことですから、それにこうして生きていますし。」
キリは最初は強制された訓練だったが、徐々に楽しくなってきていた。
自分の成長が実感できたし、戦闘に集中するときは気持ちがよかった。
「でも、あまり無理をしないで、助けられるとわかっていても不安なんだから。」
「ごめんなさい。ほんと、いつもありがとう。」
キリは素直に感謝した。

_________________________________
186Mr.名無しさん:2007/08/03(金) 09:22:53
ハッカーや背任犯が無線LANで駆るキラーマシーンとの戦いとかにワクテカ
187Mr.名無しさん:2007/08/03(金) 13:03:16
面白くなってきた?
188Mr.名無しさん:2007/08/03(金) 18:05:48
189Mr.名無しさん:2007/08/03(金) 23:45:38
>>187
うん。
190 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/08/04(土) 20:49:44
_________________________________

E 凶暴な3人

13人のうち、施設で働くもの、社会になじみ偵察をかねているもの、
そして、戦場で実戦をつづけるものがいた。
ブルータスと呼ばれた3人は、現在は中東で暴れていた。
武装は国家のわからないありふれたものを使用したが、
ほぼ素手で問題なく戦うことが可能だった。
戦争をしているどちらの国にも加担することなく、
適当な戦力のところを殲滅することをただ楽しみとしていた。

「そろそろア○公の軍がくるんじゃねーか?」
岩に隠れながら双眼鏡をのぞいる男が言った。
「ああ。輸送部隊が到着するころだな。」
退屈そうに影で寝ている男。
「どうして、こう・・・ちまちまと戦うかね・・・
 大部隊に突っ込んでいきたいもんだ。」
双眼鏡をはずしながら言った。
「万が一でもわれわれがつかまったり、正体がばれないためさ。」
冷静な男がさらに一人。
この3人の構成は戦士が2人、賢者が1人だった。
191Mr.名無しさん:2007/08/05(日) 00:49:45
賢者「範馬さーん。起きてくださーい」。
戦士「ステゴロくーん。メシを取りにいくぞ。USAの糧食だぞ糧食」。
192 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/08/07(火) 23:12:20
大柄でみるからにタフでひげを生やした男は、
さきほどから双眼鏡をのぞいていては、敵が来るのを待っていた。
レグルスは獅子をモチーフにしていて、そのイメージ通りの強さを誇った。
現在の13人では最強の1人で攻撃に特化されていた。
銃弾などはほぼ彼の皮膚を貫くことがない守備力を誇り、
素手で鉄を引き裂く爪を擁していた。
一方で高い戦術性身につけ、力におごることのないスタイルを好んだ。

日陰で寝そべっている男の名はテグミン、レグルスとコンビを組むのに最適だった。
レグルスほどの攻撃力はなかったが、それでも十分に化け物だった。
守備力は大きく上回り、戦車の砲弾すらはじくことができた。
硬質化された皮膚はもはや生命が作り出す硬さを超えていた。
身長はやや高いがスレンダーな体型だった。
彼のモチーフは蟹だった。
彼も攻撃が好きだったが、主にレグルスの戦闘力を最大限に発揮させるように
戦うことにしていた。

レグルスとテグミンの2人の監視役が3番目の男で名前はバルチウスといった。
男にしては美しい容姿で、どこか貴公子を思わせた。
彼のモチーフはユニコーンで空想上の動物だった。
両者に比べて戦闘力はそれほど高くはなかったが、知能が秀でていた。
誕生した初期から高い魔法力を発揮し、攻防の魔法を中級レベルまで使うことが
現在では可能だった。
どこか猪突猛進になりがちな2人をなだめつつも、自分自身を抑えていた。
彼もまた、嗜虐性に富む2人と同じようなところがあるからだった。
193 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/08/07(火) 23:12:51
・・・

「きたぞ、ヘリだ。」
レグルスはやっときたかと、わくわくしはじめた。
やれやれっとテグミンが起き上がって体を伸ばしはじめた。
「ヘリが一機に、戦車が前に2両 輸送車5台 後ろに2両。」
「けっこうな部隊じゃないか。」
バルチウスは情報を聞きながら各種の記録装置のスイッチをいれていく。
実戦とはいえ、可能な限り自分たちのデータを集めることが重要だった。

「空は手の出しようがないからな、バルくんに任せた。」
「ああ。一機なら問題ないさ。そろそろ準備はいいか?」
「OK。」
バルチウスは岩の上に立つと敵の進路から予想される地域をマークし始めた。
敵はまだこちらに気づいていないようだった。
両手の印を結び、精神を集中させていく。

「マヌーサ。」
幻影を映し出す呪文だが時空に多少のゆがみがでることがわかっていた。
そのためにレーダーや目視による確認も困難にさせた。
また衛星から解析されないためにも必要な処置だった。
あたりがやや暗くなると、敵の車両がストップした。
兵士がしきりに双眼鏡でのぞいて状況の確認を急いでいた。
194 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/08/07(火) 23:13:31
「よし成功だ。あまり無理するなよ・・・。」
バルチウスの支持を待つまでもなく、レグルスとテグミンが走りだした。
距離は1キロほど、ほぼ何もない見通しのきく砂漠の道だった。
戦車の砲台が旋回して、駆け寄ってくる2人に気づいたことがわかった。
2人が到達する前に砲弾が発射され、輸送者からは兵士が展開しはじめた。
キーンっという高音が耳もとをすぎた。
テグミンの左手の盾が砲弾の角度をずらしたからだった。
そのまま速度を落とさずに敵に走りよっていく。
195 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/08/07(火) 23:14:16

バルチウスは先ほどの岩場から様子をみている。
ヘリがこちらの方角に向かってきていたからだった。
「通信もなく混乱しているだろうに、逃げないとは・・・」
仕方がないと、両手で再び印を結び始めた。
詠唱する呪文がさきほどのマヌーサよりも長かった。
(一撃でしとめてやるさ・・・)
ヘリを正面に捉えた。またヘリもこちらに気づいたようだった。
ミサイルが岩に向けて発射された。
(一歩遅いね。残念。)
バルチウスはニヤリと笑った。
両手を合わせてヘリに手のひらを向ける。
「メラミ!!」
手の中心に周りの空間が大きく歪んだ。
一瞬、空が暗くなったと思うと太陽の光に似た輝きがともった。
それと同時に巨大な火の玉がまっすぐと飛んでいった。
半径10メートルをこす業火が軌道上のミサイルを蒸発させると、
そのままヘリを飲み込んだ。
ヘリの爆発はほとんど火の塊に吸収され無音だった。
敵を捕捉、蒸発させると火の塊は中心に収縮して消えた。
「何度見ても悪くないね、この輝きと破壊力は・・・」
バルチウスは岩から飛び降りると2人の方向へと歩いて向かった。
196Mr.名無しさん:2007/08/08(水) 00:25:19
この分だと、中盤モンスターの石つぶてでも対物機銃を単発で撃つぐらいの威力あるな。
>>194の輸送者というか、ゴーレムとザクがどっち強いかもわからんようになってきた。
197Mr.名無しさん:2007/08/08(水) 10:24:47
また読みたいと思ってるスレを思い出したが、
壱さんの世界観のスライムには俺ら逆立ちしても勝てないんだろうな。
堀井がドラクエ1のドラキーで、素手なら米国海兵隊ぐらい強くなきゃ斃せないとか
言ってたぐらいだし。
198一般サラリーマン:2007/08/08(水) 10:55:40
俺は、ハサミと盾は鍋のフタなんだが仲間に加えてくれ。
199Mr.名無しさん:2007/08/09(木) 22:49:32
 
200 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/08/10(金) 21:39:57
レグルスとテグミンはマシンガンの弾をはじきながら進んだ。
兵士たちの恐怖で動揺している様子がわかった。
戦車は旋回し、2人を包むように4台が並んでいた。
砲弾が発射される前に大きく跳ぶと、戦車の上に着地した。
そのまま無造作に蓋をこじ開けると、うれしそうにレグルスは中を覗き込んだ。
人を殺すときは握りつぶすように、ゆっくり切り刻むように、
血を流させ恐怖と苦痛を味合わせることが好きだった。
戦車ごと叩き潰し爆破させるのは面白みにかけると感じていた。

テグミンは彼の悪趣味に付き合うことなく、兵士たちと戦っていた。
戦力差は大きく、敵は完全に戦意を喪失していた。
走って逃げ出すものも多少はいたが、何事もないように背後から切り裂いていった。
防弾チョッキは抵抗が多少あったがそれでも彼の攻撃の殺傷力を弱めなかった。
バラバラと昆虫を引きちぎるように、人間を解体していた。
倒れている人や無抵抗で手をあげる人間にも容赦はなかった。
どの道、逃がすわけにはいかないのだから。
ほとんどの兵士の殺戮が終わると、輸送車などを一つ一つ調べて、
隠れている人間を突き刺して殺していった。
201 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/08/10(金) 21:40:45
レグルスが戦車を全滅させ、テグミンが掃討が終わるころには、
ゆっくりと歩いてきたバルチウスが到着したころだった。
「お疲れ。」
バルチウスが声をかけた。目の前には血で染まった2人がいた。
「少しはすっきりしたかい?」
「ああ。歯ごたえが相変わらずないけどな。」
「いやいや、これはこれで楽しいよ。無力な人間を殺すのもね。」
バルチウスが無残な死体と壊れた車両を見ていた。

「試したいことがあるのだが・・・」
「ん?なんだ。」
「ちょっと新しい呪文を使ってみたいんだ。
 規模としてはこれくらいでちょうどいい掃除になると思う。」
「好きにしてよ。俺らは岩場に戻っているから。」
レグルスとテグミンは用事がすむと無関心に歩いていった。
バルチウスはあたりをもう一度眺めて、場所を確認した。
落ちていた棒で地面に線を描いていく。
魔方陣が散らばった戦場の跡に浮き上がると、
バルチウスは精神を集中させていった。
詠唱する呪文が長く、額には汗が流れていた。
疲労度が増し、徐々に体力が削られていく。

(まだ早いか・・・)
202 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/08/10(金) 21:41:16
「ふぅ・・・」
息を大きく吐き出すと、手をかざした。
「イオ!」

ちゅどーん!!

轟音とともに強烈な爆風が歩いている2人の背後を襲った。
不意打ちをくらった2人は吹き飛ばされて、何が起こったのかわからなかった。
爆風のした方向を見つめると、きのこ雲が空に向かっていた。
「おいおい、核兵器でも運んでいたのか・・・?」
「いや、そこまで規模は大きくない、だが・・・バルチウスが心配だ。」
2人は慌てて駆け戻った。
煙の中から何事もなかったかのようにバルチウスが現れた。
「おいおい、大丈夫か?」
レグルスは聞いた。
「ああ、おかげさまで。魔法は成功したよ。」
バルチウスはひどく疲れた様子で答えた。
「何をしでかしたんだ・・・?」
テグミンが不思議そうにつぶやく。
「別に、呪文のことは興味がないのだろう?」
バルチウスは自己満足していた。
攻撃呪文の中で最高峰のイオ系に成功したからだった。

___________________________________
203Mr.名無しさん:2007/08/10(金) 21:45:57
作者補注

呪文の攻撃能力の解釈は変えてあります。

初歩 メラ

弱 ギラ ヒャド バギ 

中 ベギラマ メラミ ヒャダルゴ バギマ イオ

強 ベギラゴン メラゾーマ マヒャド バギクロス イオラ ライディン 

最強 イオナズン ギガデイン

都合により、また解釈が変わるかもしれません。
呪文の科学的アプローチはまた後ほどでてくる・・・(かもしれません)

204Mr.名無しさん:2007/08/11(土) 09:15:19
205Mr.名無しさん:2007/08/12(日) 00:03:35
眠い。
>>196 ゴーレムを強さに基準するあたりは、1からのドラクエファンですね^^
>>197 スライムそんなに強いんだ・・・知らなかった。

206Mr.名無しさん:2007/08/12(日) 00:26:03
ちゅどーん!!

ワロタ
スレイヤーズとかの影響受けまくりだな
207Mr.名無しさん:2007/08/12(日) 00:46:37
ちゅどーん
208Mr.名無しさん:2007/08/12(日) 17:53:38
ごめん。スレイヤーズって何w知らない。
209Mr.名無しさん:2007/08/12(日) 17:56:44
俺、エスカレイヤーしか知らない
210Mr.名無しさん:2007/08/12(日) 18:13:06
超昂戦士ですか?
211Mr.名無しさん:2007/08/12(日) 21:41:17
>>208
ちゅどーん!!
どっかーーん!!

精神薄弱児のように擬音を多用する、まるでお前のような作家(?)の書いた本
212Mr.名無しさん:2007/08/13(月) 12:20:55
スレイヤーズなんて知らないが、
タイムボカンだろそういう表現を使うのは。常識的に考えて。
213Mr.名無しさん:2007/08/13(月) 13:59:03
嘘つくなよ…
スレイヤーズのキャラ全て熟知してるくせに
214Mr.名無しさん:2007/08/13(月) 21:05:26
>戦車の上に着地した。
>そのまま無造作に蓋をこじ開けると、
戦車の蓋?
215 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/08/13(月) 21:29:35
F シュトラウス 2

 異世界のやや重い空気に身をおきながら、
シュトラウスは落ち着いてあたりを見渡し観察していた。
祖父のいう魔物はいなかったし、生物の気配はなかった。
足元には虫を1匹見つけることもできず、草がただ生えていた。
それから空をもう一度良く見てみた。
青空を望むことができなかったが、だからといって曇りであるわけではない。
夜のように暗いわけでもなく、どんよりと暗いがかすかに光を放っていた。
そのため地上は闇ではなく、うっそうとした森の中のようであった。
彼ははじっと、その暗さに目がなれるのを待っていた。
祖父の話にでてきた建物が遠くに見えた。
この円形状の平野部分がこの世界のどこに存在しているのかは見当がつかなかった。

黙ったまましばらく考え込み、それから自分をよく観察した。
まず服装が違っていた。理由は彼にはさっぱりわからなかった。
サイズは問題ないがこの世界に来る前に着ていたものとは大きく違っていた。
簡単なデザインの白い布の服であった。
軽快な動きは可能だが、布のズボンにやや丈の長い上着であった。
この暖かくも寒くない気候にはちょうどよく快適であった。
靴も簡単なデザインの柔らかい皮の靴になっていた。

216 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/08/13(月) 21:30:09

(この世界の服装なんだろうか・・・)

シュトラウスが予測するには、あまりにも情報が少なかった。
もっとも、このように明らかにおかしい変化があったからこそ、
ここが異世界であると信じることができたのだった。
彼の腰にはそのまま2本の刀があることを確認した。
これらはどうやらこの世界に持ち込むことが可能だったらしい。
ただ、抜いたはずの妖刀がまた鞘に収まっていた。

彼は柄に手をかけると妖刀を抜こうとしたが、びくともしなかった。
それは抜かれることを拒み、鞘と一体化しているようだった。
抜くことをあきらめて、もう1本に手をかけた。
祖父の魂を込めた名刀は抜くことができた。
その刀身は美しく、やや青い光を放つさまはまさに聖剣だった。
彼はその場で刀を振り、刀の重さや歪みを確認した。
刃はするどく研ぎ澄まされ、空気を切ることを感じさせなかった。
217 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/08/13(月) 21:30:44
石の建物まで200メートルくらいあった。
シュトラウスはあたりを警戒しながら一歩踏み出した。
土の感触を確かめ、足元も気にしながらゆっくりと歩き出した。
ときどき振り向きながら、慎重に進んだ。
祖父たちを襲った魔物が突然襲い掛かってくるかもしれないからだ。
彼はいつでも刀を抜けるように身構えていた。
静寂な世界では音もよく聞こえるはずだった。
もし魔物が襲ってくるとしても、この小さな平原を囲う森からのはずだった。
だが、「それ」は彼の予想と違って、本当に突然襲ってきた。

ぼごんっ という鈍い音を感じて吹っ飛ばされた。
何かが不意に彼の背中にぶつかってきた。
大きなゴムボールをぶつけられた時のような衝撃だった。
彼は地面の土をなめたがすぐに気を取り直して振り返った。
そこには滑稽なほど笑顔をしている青い塊がいた。
目玉は大きく、こちらをまっすぐに見つめている。
体は透き通っているようで、向こう側が少し見えた。
青い体液と気泡が内部で動いている様子がみてとれた。
その不可思議な生物が大きな体をゆらしていた。
218Mr.名無しさん:2007/08/13(月) 21:32:08
>>214 通じない?通じないならそれはまたそれでよし。
219Mr.名無しさん:2007/08/13(月) 23:48:56
よくねーよw
普通はハッチなり搭乗口なり表現するだろ
蓋って・・・小学生の日記じゃないんだからさ
220Mr.名無しさん:2007/08/14(火) 00:24:57
わかってるならよくね?w
221Mr.名無しさん:2007/08/14(火) 00:25:43
ああ、ハッチか。
なるほど、確かに蓋だな…

あとケチつけついでだが、兵隊さんが着てるのは防弾チョッキじゃなくてアーマーベストな。
防弾チョッキを剣で切り裂くのは誰でも出来る。
突撃と斬撃の違い。
222Mr.名無しさん:2007/08/14(火) 00:27:59
環境汚染が進む中国にスライムが現れる
223Mr.名無しさん:2007/08/14(火) 00:33:24
>>220
>>221はわかってなかったようだぞ
あと、わからないならわからなくてもいい、なんてのは文章作法の上で一番言ってはいけないこと
それ言った時点で自分の文章を否定しているのと同じ
224Mr.名無しさん:2007/08/14(火) 00:48:16
225Mr.名無しさん:2007/08/14(火) 00:48:48
226Mr.名無しさん:2007/08/14(火) 11:16:56
>>205
古参ファンです。
キラーマシーンも公式にはアメリカのロゴが入ってるんですよ。
アルファベットの大文字で。
異世界のモンスターの異世界の文様という扱いでしたが。
終盤のモンスターが工業で創造できるという点もまた面白いです。
地球とドラクエ世界が断絶していないという点もw
227Mr.名無しさん:2007/08/14(火) 19:24:28
へー
228Mr.名無しさん:2007/08/15(水) 13:00:23
キラーマシーンは、燃費という点で現代戦でも大活躍でしょうね。
無補給で高い攻撃力。
剣と洋弓で戦車や戦闘機と闘えそうですよね。
229Mr.名無しさん:2007/08/15(水) 19:49:52
キラーマシンの仲間の名前教えて、
もっと強いやついたよね?
230Mr.名無しさん:2007/08/17(金) 20:51:22
キラーマシンは近代技術+精霊みたいなもんだと解釈していた。
さまようよろいが歩けるぐらいだからな。
あれって中の人はいないのだろう?
231Mr.名無しさん:2007/08/18(土) 02:42:09
居たら強敵だと思う。
身軽な状態で、剣や洋弓でかかってこられたら・・・
232Mr.名無しさん:2007/08/18(土) 17:38:44
キラーマシン改とか2とかいたっけ?
233Mr.名無しさん:2007/08/19(日) 12:08:29
リレミト
234 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/08/19(日) 21:00:45
______________

「・・・こいつか・・・」

シュトラウスは刀を抜き身構えた。
体長は彼の半分ほどで1メートルに満たなかった。
動きもそんなに俊敏ではなさそうだった。
それなのに不意にぶつかってきたのだった。
彼は少し考えたが、それにはやはり情報が少なすぎた。
何よりもまず、この目の前の魔物をなんとかしなければならなかった。

青い魔物が体を縮めたかと思うと、どんっ!と勢いよく突進してきた。
彼は半ば反射的に横に飛び、これをかわした。
そして、刀を横に一閃させた。
青い魔物の目と口の間から真っ二つに切れた。
感触はどろりと重く、水よりもずっと粘着力があった。
体勢を立て直し、地面に溶けていく魔物を見下ろしていた。
まだ何をしてくるかわからなかったからだ。
魔物は死んだようで元には戻らなかった。
青い液体が地面に吸い込まれていくようだったが、
少したつと瞬間的に気化していった。
煙のようになくなると、そこには金色の粒が残った。
235 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/08/19(日) 21:01:51

シュトラウスは戦闘に勝利したことを理解した。
その金色の粒が何なのかはわからなかった。
金に近い金属のように感じた。
拾い上げると少し冷たく、そして固かった。
彼はそれをポケットにしまった。
それがゲームと同じように、何か価値のあるものだと思ったからだった。

彼はあたりを見回し、やはり何もいないことを確かめた。
石の建物までゆっくりと歩いていった。
なぜ突然襲われたのか彼にはわからなかったが、
また襲われることだけはわかっていた。
だから戦闘への準備を怠らず、刀をいつでも抜けるようにしていた。
さきほどの戦闘でやや体がきしんでいたことが気になっていた。
236 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/08/19(日) 21:02:22

石の建物に近づき、もうすぐ入れると思ったところで、
敵がまた現れた。彼が後ろを警戒し振り返り、また正面を見たら、
それはそこにいたのだった。
さきほどの青い魔物のように突然には襲ってこなかったが、
巨大なこうもりのようなたたずまいと、光った目が敵意を示していた。

彼は刀を身構え、敵の様子を観察していた。
ゆっくりと舞うように上下にひらひらと漂っていたが、
急速に上昇すると、くるりととんぼ返りをして急降下してきた。
真上からの攻撃に彼はよけることができずに、バランスを崩した。
しりもちをついたときには左肩に痛みを感じた。
見ると布の服ごと引き裂かれて血を流していた。
幸い重症ではないが、はやくこの場を切り抜けなければならなかった。

彼は立ち上がり身構えると、大きなこうもりような魔物に刀を振り下ろした。
閃光のようなするどい一撃だったが、当たることはなかった。
視界から魔物を見失うと、今度は背中から引き裂かれた。
彼は痛みを感じたが、冷静になるように努めた。
(もし、こうもりと同じような性質なら・・・)
刀の軌道を先読みされて当たることはないだろう。
空気を伝わる音が重要な情報になってしまうからだった。
だとしたら、この魔物の速度を超えて、そのよける先を狙えばよかった。
刀の速度には自信があった。あとは軌道の読みあいだった。
237 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/08/19(日) 21:02:53
シュトラウスは自分の作戦を確認するように攻撃していった。
刀を振り下ろすと左右へ逃げ、横に払えば上に逃げていった。
敵の速度になれてくると視界から見失うこともなく、
攻撃に備えることができた。
鋭い爪やむき出しの歯を刀身で防げるようになり、
一進一退の攻防の中、徐々に形勢は有利になっていった。
まず敵の動きは速度こそあるが単調であった。
それさえ見抜ければもう怖くはなかった。

彼はおとりの軌道で刀を振り下ろし、そのままV字に軌道を変えた。
不意な変化に魔物は対応できずに、羽を切り裂くことに成功した。
片方の羽を失うと魔物は空を飛ぶことができずに地面でもがいていた。
彼はそれに容赦なくとどめの刀を突き刺した。
ぐしゅりと刀が貫く感触は生物のそれに近かった。
そして青い魔物と同じように、気化するように消えていった。
地面には金色の粒のほかに、小さな袋が落ちていた。
その白い袋はひもで結ばれていた。

(つづく)
238Mr.名無しさん:2007/08/20(月) 17:45:49
スライムとドラキー
239Mr.名無しさん:2007/08/21(火) 20:53:37
毒ガスをふせぐマスクって毒マスク?
240Mr.名無しさん:2007/08/24(金) 00:59:16
otosuka
241 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/08/25(土) 11:50:10
シュトラウスはその紐をほどいて、小さな袋を覗き込んだ。
そこには緑色の粉が入っていて、草のような香りがした。
すると粉が袋から舞い上がって、彼を包み込んだ。
はじめは驚き、罠にかかってしまったかと慌てたが、
その香りが心地よく、優しく包まれるような気がした。
気がつくと傷口が小さく光っていて、粉が集まっていた。
暖かさを感じると彼の傷はふさがれていた。
また青い魔物に体当たりをくらったときの痛みも消えた。
気がつくと袋もなくなっていた。

彼は起き上がり、異常がないか体を動かした。
体は軽く痛みはまったくなくなっていた。
失った血の分だけ、疲れが残っていたが問題はなかった。
彼は不思議な体験が続いていたので、
そういうものなんだと受け入れることにした。

少なくともなにかを解釈していくには、経験が少なかった。
彼はゆっくりとこの世界を調べてみたいと思った。
しかし、どのような魔物がいるのか見当もつかなかったし、
たまたま2種類の魔物には勝利を収めることができたが、
連戦がつづけば厳しいことがわかっていた。
242 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/08/25(土) 11:50:42
シュトラウスは無理をせずに、まず石の建物の中にはいった。
そこが外側の世界とまた異質であることに気がついた。
石がもっている独特の冷たさが空気の対流をおこしていた。
そして苔のようなものも生えていた。
もし最初からここにいたなら、別の世界だとは思わなかっただろう。
それからもう一つ驚いたことがあった。(もっとも驚きっぱなしだが)
石の建物から外を見ると、そこは明るかった。
さきほどの薄暗い草原がどういうわけか明るい日差しに照らせれていた。
見上げると高くて濃い夏のような空が広がっていた。
草木の香りが漂い、風の音が聞こえ、小さな虫などの営みがあることを感じた。

だが、彼にはそれがどういうことなのかまったくわからなかった。
どのように調べていけばいいのかも見当がつかなかった。
とりあえずは元の世界に戻れるかを試そうと思った。
妖刀を抜いてこの世界にこれたわけだから、またくることができると思った。
もしも戻れるならいろいろな準備ができると考えた。
それに祖父が心配してまっていることだろう。
時間はあるのだからあせることはなかったし、
何よりも何もないこの草原ではどうしようもなかった。
243 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/08/25(土) 11:51:22
シュトラウスは建物の中のくぼみを見つけた。
水の張っていない噴水の池のようだった。
祖父に話を聞いていたので、穴をさがすとすぐに見つかった。
確かに刀を納めるにはちょうどいいようだった。
彼は妖刀が抜けないままなので、聖剣をそこに突き刺した。
するとくぼみにはどこからともなく水があふれ出て、満たした。

彼は祖父の話を聞いていたので池の外にでた。
水が池を満たすと止まった。水面の波がなくなると鏡のように輝いていた。
彼はそれを覗き込んだが、何も映っていなかった。
それは不思議な感覚で、どこか別の世界に通じているようだった。
そしてその通りで元の世界へとつづく扉なのだ。

シュトラウスはその水の中に足を踏み入れると、
空間が歪んでいくのを感じた。
244 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/08/25(土) 11:52:44
シュトラウスが気がつくと元の世界に戻ってきた。
すぐに元の世界だとわかったのは、懐かしい感覚だったからだった。
実に鮮やかな世界で、日が沈みかけ、世界が紅く染まっていたが、
それでも彩りがあり、空気のにおいがあり、温度があった。
自分の五感が休んでいたかのように働きだし、
あたりの情報を押し寄せるようにシュトラウスの脳に伝えていった。

彼はそれらに心地よさと生きているという実感を感じた。
思考が回復するまではもう少しだけ時間を必要とした。
服装は元に戻っていて、刀は鞘に収まっていた。
あたりを見回して、そこが村の小さな山の中だとわかると降り始めた。
彼は子供が裏山から帰るような楽しさと寂しさを覚えた。
虫の音や木々のざわめきが彼を歓迎していた。

村のはずれの道からゆっくりとあたりを見渡して家へと歩いた。
見慣れた光景が懐かしく、ほんの数時間の冒険が彼を大きく変えていた。
そしてシュトラウスの家がみえ、家の前には祖父が立っていた。
シュトラウスは声をあげて大きく手をふった。

彼の冒険はまだはじまったばかりだった。
245Mr.名無しさん:2007/08/26(日) 00:21:51
旅の扉か・・・・・・。
開放式になってるなら、伝承が残っている家のレベル1の少女とかが
旅の扉開放を嗅ぎ付けて、虎の子の攻撃アイテムだけを引っさげて迷い込むかもしれませんね。
ダイ大の呪文契約の洞窟みたいに思ってて・・・という展開を期待。
246 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/08/27(月) 01:10:14
レスどうも^^;
書き終えたのここまでなんで、次未定です。
まったり続けたいけど、自分書き込みが不能になるときがありますので、
保守を協力してくれたらと思います。

旅の扉のアイデアは苦しいですが、のちのち違和感なくなるようにするつもりです。
他のメンバーの大まかな流れもできています。
ダイ大の洞窟は、ウイザードリィの世界観ですよね。
果てしなく地下に降りていく。そういう設定は僕も好きです。
利用する予定もあるのですが、ずいぶんと先なので、書いてるか不明です。

個人的にはアメリカ軍とか日本軍とかも登場させたいけど、
兵器の名前とかぜんぜんわからないんですw
そこらへんを訂正してもらいつつ、やっていこうと思ってます。
イラク派兵のアメリカの責任者はだれなのかとか
担当方面の役職のなまえとかね。

空母エンタープライズは知っていても、何人ぐらいのってるのとか、
最新の戦闘機は高度何メートルくらい飛べるのかとか。
戦車のハッチすら思い出せなかったので、ちょっと厳しいです。

まずは資料集めからってわかっていてるけども、なかなか時間がね。
あと気力か。

読んでる人には不自由させますが、協力してもらえればと思ってます。
247Mr.名無しさん:2007/08/27(月) 04:09:33
現代戦と張り合わせるより、上級モンスターでいっても同じだと思うけど。
単純に強い敵として使うなら。
現代戦の在り方を、ドラクエ式に革命して地球をダイ大のカール王国とか+現代兵器、
という状態にする設定ならともかく。
248Mr.名無しさん:2007/08/28(火) 12:33:44
ポップが弟子入りしたときに、アバンが子取りと間違われて指名手配になってたら
面白かっただろうな。ポップも育たないし、他の弟子たちも各地で白眼視の毎日。
夜這いが原因で性病&リンチでマァム&レイラもあぼーん、よくてもボロボロでスラム埋没。
戦力なんか半減以下だし、母子相互の護身以外では戦うわけがない。
パプニカでもアバンは居なかったことにされる。カールでもマトリフ状態で居場所が無い。
ヒュンケルも改心しない。アバン本人も、ハドラー出現の折に島に来ようとするかは微妙。
ランカークスがダイ大版ドラクエ世界の、命運の岐路だったと思う。
ブロキを含むロモス武闘会とかの面々でも、
堕ちたヒーローでペド認定のアバンを迎えに行こうとはしないだろうし。
ランカークスのIFを誰かに書いて欲しいな。
249Mr.名無しさん:2007/08/28(火) 12:40:18
ただ、ジャンクが王室を出た後だったら状況はましかも。
氷山の一角で自由民の子供1名だと知らされたなら、ほぼ全員は納得する。
カールに里子を朝貢貿易しようとするヤツとかも現れて、アバンが苦笑しながら固辞して
カラカラと笑いながら全員がスマイルになってエピソード終了、という展開になりそう。
でもまぁ、情報伝達の世界でのアバンの所業が、普通の富裕層や権力者のする範囲を
超えてたらやはりアウトかもな。
250Mr.名無しさん:2007/08/28(火) 13:18:28
つまらん話はダイ大スレでも立ててよそでやってくれw
251Mr.名無しさん:2007/08/29(水) 09:43:09
ロザリールビーで褌を作る、エンドール軍内務班くずれの尋問チームを率いる成金人間。
ロザリー自身に、そのファッションモデルを務めさせようとするも、
セキュリティの観点から中止。ルビーのふんどし、売れ残る。
252Mr.名無しさん:2007/08/30(木) 13:24:41
悩み多き人生age
253Mr.名無しさん:2007/09/02(日) 14:41:50
 
254 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/09/02(日) 14:59:37
G キリ、そして、それぞれ

 人が何故生まれ、生きるのか。そんな問いに答えはない。
だが、使命や宿命という観念を教育され、あるいは洗脳された場合、
彼(あるいは彼女)は、それが生きる目的だと考えるだろう。
同時に、その「現実」からの逃避もありえる。
「世界を救う」という勇者の使命は、彼が勇者たらしめるものであり、
それがないならば、彼の存在はまったく別のものになるし、生まれてこない。
そして、その「世界」とは邪悪なものの排除された一方的な正義であり、
完全な平和であり、彼をとりまくベストな世界にすぎず、
より本質的な世界の誕生の理由や、存続の解答にはなりえない。
ぐるぐると廻る天空。無限の光。

 「ねぇ、わたしはそんなに多くのことを望んではいないつもりなの。
わたしは、わたしに関係した人たちがささやかに生きていければいいの。
欲望は叶えきれることはないし、幸せすらきづけないこともあるわ。
それでも、小さな小さな自分の生きてきた証を残せたなら・・・
そんな望みですら、人を傷つけないわけにはいかない。
それが悲しい。」
アルネさんが哀しそうに微笑んでいる。
255 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/09/02(日) 15:00:28

 「すべてを壊して、自分もなくせばいい。そうすれば苦悩なんかない。」
君はだれ?そしてなにを望む。
心の奥に潜む魔物。竜の目が赤く光る。

 「あなたと2人でいるだけで、わたしは幸せだった。」
振り返った笑顔に曇りはなく、光の中に消えてしまった。
親友であり、恋人だったアミの声が耳に残った。

 キリはそこで目が覚めた。いつもの簡素な部屋と蛍光灯。
時間もわからないまま、ぼんやりとベットの上でまどろんでいた。

ーーーーーーーーーーーーー
256 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/09/02(日) 15:01:06
 肝臓が解毒?神経伝達物質?分厚い資料を山に、アミは混乱していた。
ホイミこそ覚えたが、それでも成功率は低い。イメージがわかないときがある。
キアリー(解毒)、キアリク(麻痺解除)を覚えようと儀式は呪文を覚えたものの、
まったく効果がなかった。そもそも対象相手をみつけることに困難を覚えていた。
ものごとの本質をさぐろうと、ない知恵をしぼって生物学や科学書を読んだ。
医学書に書いてあることなど、まったくもってさっぱりだ。
 手のつけようのない状況と、自分の知識の浅さを知り呆然としていた。
だが、それでも感覚が解答を与える。

 - はたして、人の体とは、生命とは、こんな風に還元できるものなのか? -

薬物の作用も、ウイルスの極小さも、ミクロの世界の作用ですら、
その存在の意義がまったくもって怪しい。
それら無数の細胞が、物質が、統制をとれるものだろうか。
もっと、もっと・・・単純な何かが存在しているのではないだろうか?

ホイミを唱えたときに、傷口をふさぐイメージはもっとマクロだった。
誰が血小板の血止めや、細胞分裂で傷口を埋めるイメージを持つだろうか。
もっと根源的な治療へのイメージがあった。
それは生命の再生にほかならない。

アミがこのような追いきれない学問を放棄し、原点に立ち返ったのは正解だった。
少なくとも彼女にはその方法があっていた。
圧倒的な魔力の前に科学の整然さ、無力に等しい。
生命の本質てきなイメージをつかめるようになると、
彼女は自然とキアリーやキアリクといった呪文を唱えることができた。
まだ気づいていない深遠な魂とのアクセスが可能になってきていた。
汎神論的な自己犠牲を示唆する。

純朴なる少女よ、何を願う?
257 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/09/02(日) 15:02:12
ソフィーは魔法の練習をがんばっていた。学校の勉強や既存のイデオロギーの
なんというくだらないことか。
人が生きる方法も目的も必要なかった。そんなものは目の前の事実にはかすんでみえた。

彼女が精霊フォボスとの会話が可能になると、ほとんど半身を別な世界においていた。
すくなくとも精神的にはそうであって、肉体がただ地上にあった。
それは別に魔法使いの血統ではめずらしいことではなかった。

祖父の魔法の講義は、難解な科学と簡潔なイメージの繰り返しであった。
基本は三つ、限定空間、エネルギーの交換、本質への追求

目の前の空間をはっきりと意識し、そこの物質へダイレクトに影響を与えていく。
平衡化した空間の物質のエネルギーを移し、加速していく。
それが無制限のエネルギーとなり、時に火のようになる。
メラがその基本。
ギラは空間の対象を移動する遠方のものへとする。これはイメージがしにくい。
そこに魔力を働きかけて、対象を燃えさせる。
複数への攻撃が可能になるには、もっと修練が必要だった。
258 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/09/02(日) 15:03:11
ヒャドの基礎は気化熱の理解からはじまり、物質のエネルギーを奪っていくことだった。
空気中にありふれた水を素材に、氷の矢を作り移動させることや、
あるいは対象そのものを冷却、あるいは崩壊させることも可能になっていく。

それらの一連の現象は科学的な観測も可能であり、条件を整えれば再現も可能だった。
すべての物質を還元し素粒子の世界でのイメージは有効で、
その目線からみたマクロな世界はまったくべつなものだった。

シスターが精神への扉をひらく魔法なら、
ウィザードのそれは物質への本質的なイメージの魔法である。

ソフィーはひとつづつ課題をこなしながら、魔法を習得していった。
フォボスからのアドバイスや、あるいは存在そのものがこと容易にしていた。
それでも彼女がギラを完全に操れるようになるのはまだ先であり、
ヒャドのような逆の作業は、初歩的な結露にとどまっていた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー
259 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/09/02(日) 15:05:11
シュトラウスは何度かこっちとあっちの世界を往復していた。
その中でルールをさぐり、少しづつ力をつけていった。
もともと剣士としての才能があり、幼少からの訓練が役立っていた。
祖父からの聖剣は、刃が欠けたり、さびるようなことがなかった。
すくなくともあっちの世界ではそのような影響がほとんどなかった。
日本刀の切れ味は、反面としてもろさを示していたが、
その弱点が克服され、小回りきく鋭利な武器としては理想的であった。

 こっちの世界から持ち込めるものは少なく、ほとんどなかった。
装備、医薬品、電化製品・・・役立ちそうなものはまず持ちこない。
それがどのような理由で、システムでそうなるのかはわからなかったが、
現在のところ、道着と2本の刀だけだった。

 むこうの世界のものをこっち持ち込むことも無理だった。
彼があっちもどると、その世界で手に入れたゴールドや薬草は元にもどった。
彼は薬草をすこしづつためて、建物の中においておいたが、
なくなったり、効果がうすれることはなかった。
頼れるものがない危険な世界では、大切な薬草だった。
260 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/09/02(日) 15:06:21
それから、刀を挿して水が満たされ旅の扉が開放された状態では、
建物とその周りの広場だけは明るくなり、敵もでなくなっていた。
建物の上からは、まっすぐに光が伸びていて、かなり遠くからでも見ることが
できそうだった。
このような仕掛けがどのような意味をもつのか、あるいはエネルギー源はなんなのか。
そういうことはあいかわら不明であった。
それでも彼にとっては、少しだけ進展していることがわかった。

 広場には特にかわったこともなく、薬草がたまったので、森への探索を考えていた。
そして数メートル先はみえないようなうっそうとした森が危険であることはわかっていた。
おそらく敵に襲われるだろうし、広い平野のようには戦いにくいだろう。
それでも進むためには入っていくしかないわけで、
シュトラウスは自らの腕前を信じて、一歩進む決意をした。

ーーーーーーーーーーー
261Mr.名無しさん:2007/09/02(日) 15:06:52
>>253 サンキュ
262Mr.名無しさん:2007/09/02(日) 17:31:11
真女神転生っぽくしてください><
263Mr.名無しさん:2007/09/03(月) 08:39:06
ドラクエスレで昔から頻出してきた疑問点だが、勇者と町人などの違いって、氏からの蘇生の巧拙だけじゃないか?
全滅しても、勇者と一緒に居れば玉座前や教会等でセカンドチャンスを自動的に掴める。
町内にはハカもあるけど、勇者の仲間なら教会で「いきかえらせる」ことができる。
ザオリクと同じパワーなのかどうかはともかく、自然氏以外の大抵の氏因で氏んでも生き返れる。
これは凄い違いだと思う。ドラクエ3のサイモンだって、流刑地で氏んだんだし。
氏ねないという点でルビスとかマスタードラゴン等の呪いみたいな感じだが、この差は大きいよ。
よく話題になるフィールド上やダンジョン内の人間、ゴッドなんちゃらの住人も、レーベの石運びの奴も実は
レベル等に大きな差はない。少人数で旅に出て氏んだらそれまでか否か、の違い。
それによって、勇者は勇者に相応の働きができてているだけ。城や街が健在なのも説明がつく。
住人の中ではレベルがピンキリなのかもしれないが、住人全体の力としてはVのラダトームやWのゴッドなんちゃらと、
Tのラダトームに大きな差はない。
264Mr.名無しさん:2007/09/03(月) 08:39:43
ドラクエ世界の住人で、明確な職業のある奴は凄いと思う。それが遊び人でも同様。
ジョブの無い奴が大半だろう。賢者の材料でしかない遊び人レベル20でも、デスノのニアぐらいあると思う。
物理法則の中に呪文が組み込んでない世界でも、ザラキーマ級の特技か何かを揮うパーマン野郎を追い込むという
芸当が可能。この調子で考えると、武闘家レベル1でも、対モンスターの拳術や他の武術に長けた職ということになる。
装備できる武器を装備して攻撃力が下がるのは武闘家。これは好例。冒険者は特別な技術を持ち、それに生きると同時に、
一般人には出来ない城外街外での戦いを含む冒険をする存在。レベル1でも職の技術だけで戦う姿は、
バキのユリーチャコフスキーの対花山戦に似ている。でもそれをするからこそ、経験値に応じた成長が可能。
これは一般人にはメリットが薄いが、ダーマ神殿付近を歩くレベル1の賢者にはメリットが大きい。
一般人と冒険者の違いは、勇者の特性と職業への心身の信奉、この2つに尽きると考えます。
265Mr.名無しさん:2007/09/04(火) 17:41:57
3Dマップが苦手な僕に、真女神転生の大まかな流れというか、主題を教えてください。
266Mr.名無しさん:2007/09/05(水) 00:33:35
次回からちょっとドラクエちっくな話からさらにかけ離れます。
267Mr.名無しさん:2007/09/06(木) 13:43:06
268Mr.名無しさん:2007/09/08(土) 14:17:45
 
269 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/09/09(日) 15:22:03
H 仲間・・・それとも同僚?

丸イスとつながったテーブルが並んでいる食堂に、キリはいた。
施設はまだ新しくシンプルなデザインは清潔感があった。
人影がまばらなのは決まった休憩時間がないためだろう。
テーブルに伏して寝ているものも数人いる。
それはどこの社員食堂にも見受けられる光景だった。
そんな中、キリは日替わり定食を食べながらぼんやりとしていた。

「ここいいかしら?」

いつも忙しそうに働いているアルネが目の前に立っていた。
キリはこくりとうなずくと、彼女は対面に座った。
手に持っているのはキリと同じ日替わり定食だった。
「どう、だいぶ慣れてきた?」
キリがこの施設に来て一ヶ月以上がたっていた。
娯楽施設は利用せず、サトウとの訓練と部屋の往復だけだった。
「慣れるというか、現実味がないです。」
生涯のうちで何度も腕や足を切り落とされ、瀕死になる体験をしているのだ。
感覚が麻痺してきても仕方がないのかもしれない。
「こないだまで仲間と学校でバカやっていただけなのに。」
なんでもないありふれた日常こそが疑わしくなっていた。
「そうよね。ほんと・・・」
アルネにしてみれば、できるだけ血などはみたくないのだ。
「体は治してあげられるけど、こんなこと続けていると心がもたないわ。」
心配そうに見つめる瞳はやさしかった。
270 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/09/09(日) 15:22:37
「まったく・・・。」
キリもうなずいた。この非現実的な生活に適応しそうな・・・
あるいは、快適さすら覚えつつある自分が怖くもあった。
ありきたりな高校生だと思っていた自分、覚醒しつつあるもう1人の自分がいた。

「そうだ、休暇とって遊びにいきましょうよ?」
少しの間をおいて、アルネは自分の発言に顔を赤らめた。
「休暇?そういえば世間は夏休みでしたっけ。」
「あはは、もう九月よ。」
「もうそんなにたつんだ・・・。」
「あんまり訓練ばっかやっていても、バカになるわよ。」

アルネにしてみれば、キリを気遣う提案だったが、
自分自身の息抜きを兼ねる意味でも休暇がほしかった。
もともと特殊な立場なのだから、そこらへんは自由がきいた。
2人が少し遅れた夏休みについて、わいわいと話をしていると、

「その話、のった!」

っと、隣のテーブルで寝ていたショートカットの女が立ち上がった。
グレーの柔らかい髪が印象的で、みるからに利発そうな瞳は
輝いていた。
「あっ、ミューちゃん。いたんだ。」
アルネが少し困った顔を少しだけしたが、すぐに平静にもどった。
271Mr.名無しさん:2007/09/09(日) 15:23:14
「えっと・・・だれ・・・?」
キリは驚いてみていた。
「よぉ。噂の竜くん。はじめましてぇ〜。」
初対面とは思えない明るいテンションに戸惑いを隠せない。
「はじめまして。キリです。」
「かたくならないでいいよ。わたしはミュー。よろしくね。」
「はい。」

ミューはキリの食器が空なのを見て、すぐに行動を起こした。
「じゃあ、アーちゃん、手続きしてくるから、この子借りるねぇ〜」
言うやいなや、キリをつかんで食堂から出て行ってしまった。
アルネは相変わらずの性格についていけず、取り残されていた。

ところかわって秘密基地事務所。
何人かの従業員がまったりと働いている。
ミューは部屋にはいるなり、事務所の偉い人と思われる席までつかつかと歩いていった。
キリは小さくなりながら、小さな声で「コンチワ」とか言いながらついていく。
「今日から、ミュー、アルネ、キリ、クマゴロー。以上4名。
 研修旅行のため外出しますので許可を。」
「え?」
「許可を。」
問答無用にことを進め、一応事務上の手続きを進めていく。
「研修旅行先は?」
「ん〜。どこにしよ。」
「・・・」
「海にでもしておいて頂戴。」
「・・・」
「あと、くまごろーは相変わらず地下?」
「ええ。仕事ですから。」
「まったく。じゃあ誰か変わりをお願いね。すぐ連れて行くんで。」
「・・・」
272 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/09/09(日) 15:23:49
「えっと・・・だれ・・・?」
キリは驚いてみていた。
「よぉ。噂の竜くん。はじめましてぇ〜。」
初対面とは思えない明るいテンションに戸惑いを隠せない。
「はじめまして。キリです。」
「かたくならないでいいよ。わたしはミュー。よろしくね。」
「はい。」

ミューはキリの食器が空なのを見て、すぐに行動を起こした。
「じゃあ、アーちゃん、手続きしてくるから、この子借りるねぇ〜」
言うやいなや、キリをつかんで食堂から出て行ってしまった。
アルネは相変わらずの性格についていけず、取り残されていた。

ところかわって秘密基地事務所。
何人かの従業員がまったりと働いている。
ミューは部屋にはいるなり、事務所の偉い人と思われる席までつかつかと歩いていった。
キリは小さくなりながら、小さな声で「コンチワ」とか言いながらついていく。
「今日から、ミュー、アルネ、キリ、クマゴロー。以上4名。
 研修旅行のため外出しますので許可を。」
「え?」
「許可を。」
問答無用にことを進め、一応事務上の手続きを進めていく。
「研修旅行先は?」
「ん〜。どこにしよ。」
「・・・」
「海にでもしておいて頂戴。」
「・・・」
「あと、くまごろーは相変わらず地下?」
「ええ。仕事ですから。」
「まったく。じゃあ誰か変わりをお願いね。すぐ連れて行くんで。」
「・・・」
273Mr.名無しさん:2007/09/09(日) 15:24:20
トリとさげ忘れた欝。
274Mr.名無しさん:2007/09/12(水) 13:56:08
275 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/09/12(水) 23:24:08

一連の流れに申し訳なくって、キリだけがペコペコと周りに頭を下げた。
「なーにペコペコしてんの。男ならシャッキとしなさい。いくよ!」
踵を返して、ツカツカと部屋からでていった。
キリはすっかりミューのペースにはまっていた。

「えっと、地下いったことある?」
「ありません。」
「じゃあ、案内するわ、いずれあなたにも関係するとこだから。」
「はい。お願いします。」
「礼儀正しいわね?」
「いちおう。」
「もっとくだけていいわよ。わたしきにしないから。」
「はい。」
ぎこちない会話がつづく。

ミューはいくつかの扉を開けて、エレベーターに乗った。
途中にセキュリティーロックがいくつかかっていた。
「ずいぶんと鍵がかかってますね?」
「まぁ、危ない可能性があるからね。」
276 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/09/12(水) 23:24:41
エレベーターは耳が痛くなるほどの高速で地下へと降りていった。
途中に止まる階はなく、ただ地下の目的を目指してた。
エレベーターを起きると、またいくつかの扉があった。
それはどれも大げさなほど分厚い、まるで金庫の扉のようだった。
「こういうのって、テレビでくらいしか見ません。」
「普通はそうかもね。ただ、ここが普通じゃないってだけ。」
「何があるんです?」
「まだ、何もないわ。」
キリには何をいっているのかよくわからなかった。

やがて部屋にでた。
数人の軍人が銃を構えて立っていて、ミューの顔を確認するなり敬礼をした。
ミューの指示から大きな何重もの分厚い扉が重々しく開いていった。
そこを過ぎると大きなドーム状の場所になった。
その空洞にはほとんど何もなく、照明だけが適度に光っていた。

1人の大きな男が立っている。
古い時代を思わせる重厚な鎧を身にまとい、
手には巨大な金属の塊のような槌をもっていた。

「おーい。くまごろー。いくぞー。」
277 ◆MfDHJaUtZ2 :2007/09/12(水) 23:25:13
ずしーん。っと槌を地面に置くと、大男はこっちに歩いてきた。
堂々たる体躯はまさに熊を思わせた。
「ぬぅお?」
くまごろーがキリを楽々と抱えあげ、キリは変な声をだした。
「キリ、くまごろーなり歓迎のあいさつだ。」
「・・・はぁ」
くまごろーはそれからキリを下ろした。

そこに軍人が駆け寄ってきて報告をした。
「ただいま、ウォルフ様が到着いたしますのでお待ちください。」
「はいよー。」
ミューが気さくに答える。
「ウォルフって誰ですか?」
「サトウのことだよ。正式名はウォルフ。」
「知らなかった・・・」
「地上での活動が多いとそれなりの名前が必要だからね。」
「なるほど・・・」
「くまごろーは、本当はミゼルっていうんだけど、ぴんとこないでしょ?」
「そうですね・・・。でもくまごろーもどうかと思いますよ?」
「いいのよ、本人は気に入っているんだから。」
くまごろーはずっと無口なままだった。

ほどなくして、サトウが到着する。
軽装とはいえ、しっかりと装備を整えていた。
まさにこれから戦闘がいつ始まってもおかしくない様子だった。
そして、明らかに急な命令に機嫌が悪そうだった。

サトウを視界にとらえると、ミューたちは文句を言われる前に立ち去った。
「おい、こら、まて。」
サトウの声が後ろに響くが無視をして元きた長い道をもどっていった。
278Mr.名無しさん:2007/09/13(木) 11:23:09
そういえば、グリズリーってベギラマを乱発する鬼畜人間と同等の強さなんだったよな。
覆面パンツとオノの山賊みたいなのとも同等。
グリズリーはアラスカにも棲息していて、44マグナムとかで退治されてもいる。
水を差すようで悪いけど、ドラクエ世界で通用する強さって、現代社会から見たらあんまり大したことなくないか?
「数人の軍人」を「2名の警備員」に改変しても丁度いいぐらいだと思う。
279Mr.名無しさん:2007/09/14(金) 00:59:49
そんなこといったら、100人にも満たない規模で国家だからなぁ〜
280Mr.名無しさん:2007/09/14(金) 11:38:13
ダイ大のテランなら、国なのに人口50人。
281Mr.名無しさん:2007/09/16(日) 00:45:59
 
282Mr.名無しさん
3人ぐらいいるんっすかねw