ここで〆ま〜す。
今日はシリアス&自分でも予想してなかった衝撃の展開ですw
結構革命的に動きそうな学園祭編!
次回をお楽しみに〜ではノシ
221 :
Mr.名無しさん:2007/01/27(土) 16:09:27
おつか
ちょっとアゲ進行にしてみるか
怪物はよろめく。
威 「いける!」
怪物は左の前後の脚で立ち右の前後の脚を触手に変え一気に伸ばす。
美奈子 「回避して!北岡くん!」
軽薙は触手をかわす。
しかし、怪物は地面に刺さった触手を一気に縮め身体ごと軽薙に向かって飛んできた。
威 「…くっ!」
OC3は右の前後の脚で軽薙を攻撃。
軽薙は盾でうけとめる。
美奈子 「ナイスよ!北岡くん。」
軽薙は後ろに下がり再び発砲を始めた。
しかし怪物は素早く動きこれを避ける。
美奈子・威 「早い!」
すぐに感づく威。
威 「上か!」
すぐに感づく威。
威 「上か!」
怪物は軽薙のすぐ上にいた。左前後の脚で突きつける。
避けようとしたがかすかに当たり装甲が裂ける。
拓也 「右脚の装甲に軽度の裂け目。いけますよ…今回は。」
美奈子は拳を握る。
戦闘中。一台のバイクが向かう。
真一 「…。」
真一 「…Agitato」
真一の身体が光だす。
『ウォォォォォ…』
以前…現れた怪物が姿を現す。
美奈子「あれは…OC…2?
やっぱり生きていたの?」
威 「こ・こいつら!」
軽薙はOC2に銃を向ける。
美奈子はあわててマイクを取る。
美奈子 「北岡くん!止めて。彼は味方よ。」
北岡 「…味方?」
まったくの予感だ。
理論などまったくない。
美奈子 「一時下がりなさい。巻き込まれるわよ。」
威 「味方…って」
OC2は素早く動き、OC3を殴り飛ばす。
『ギィ!?』
OC3は後ろ両脚で立ち前両脚を触手にさせ突きだした。
それをOC2は腕でガードする。
北岡 「なんなんだ…これ?」
美奈子 「以前もあのOCが現れて怪物を倒したのよ…。」
OC3は素早くOC2の後ろ上方に回り込み斬りつける。
OC2は下に屈み避ける。
真一 「うわぁぁぁぁぁ!」
OC2は上方にいるOC3を殴り上げる。
『ギッ…ギギィ!?』
『ウォォォォォ…』
OC2の足が光出し、ボードが現れる。
真一 「あぁぁぁぁぁ!!」
『ウォォォォォ!!』
落ちてくるOC3を川に弾き飛ばした。
『ギャァァァァァァ!』
OC3は川の中で光になり前と同じように消えた。
OC2はOC3を倒すとどこかへ行った。
威 「あいつらは…一体?」
夜の中に消えるOC2を眺める。
美奈子 「私たちまだ見放されたわけじゃないのよ。
人間に…地球に…。」
翌日、OCの再来とOC2の事で話し合いがされた。
美奈子 「OC2は我々の味方です。
以後区別をつけるため名称を変更します。
OC2を『ドルチェ』。それ以外のOCを『アーク』と命名します。」
ざわつく会議室。
「本当に…信頼できるのかね。」
美奈子 「我々を2度も助けてくれました。」
「しかし…これで君たちの存在が益々不必要になったわけだな。」
「人間は生き方を選べるが死に方は選べない。」
美奈子 「ですが…我々もこのまま黙って死ぬわけにはいきません。
部の存続を願います。」
「…検討しよう。」
会議室をでる美奈子。
美奈子自身も迷っていた。
怪物同士の戦いに無理矢理入り込むことが正しいのか…。
みんなを巻き込み目的を果たす自分を受け入れては…。
部署の前に立ち美奈子。
美奈子 「私は…。」
ドアを開けると拓哉と威がいた。
拓哉 「あっ…ごくろうさまです。」
拓哉も威も笑顔で美奈子を迎える。
拓哉 「でも、今回は惜しかったですよね。OC2が現れなかったら我々の勝ちでしたよ。」
美奈子も笑顔になる。
美奈子 「そうね。次こそはやるわよ」
美奈子 「(私には仲間がいる。
少しの時間だけ…私に力をかして。)」
由衣の学校でも2度目の怪物の出現は噂となっていた。
佳奈「おはよう!由衣ちゃん!」
佳奈・真弓・瞳がやってきた。
瞳 「聞いた?また怪物が現れたんだって…。」
佳奈 「ほんとほんと…こわいよねぇ」
瞳 「…んっ?」
瞳は由衣の机の上にある参考書に気づく
瞳 「あんたこんな時でも勉強してんの?」
由衣はニコッと笑う。
由衣 「こんな時だから勉強するんだよ。」
瞳 「かぁ〜あんたってコわぁ〜」
瞳と佳奈は席に戻る。
真弓 「ずいぶん前向きになったね…。」
由衣 「…うん。ねぇ、今日古着屋寄っていかない?」
真弓 「わかった…わかった…。
付き合ってあげるよ。」
<由衣>
怪物が現れて少し刺激に惑わされたと思ったら案外『普通』だ。
でも私はこの普通の生活を大切に送りたいと思う。
大切な友達・家族のために…私はできるだけ笑って生きていきたいと思う。
弱々しい強がりだけど私にとってはそれが大切なことなのだ。
231 :
さくさく:2007/01/28(日) 11:15:33
最近思ったことは、
魅力的な悪役がいないなぁって思います。
話って主人公よりも脇役や悪役できまるのかななんておもいます
あげ
ほ
さく先生お疲れ様で〜す。
そうですね〜、話の中でも脇役は重要なポジションですね。
なんというか作者の伝えたいコトを通せるからだと思いますね。
>>221age進行でいいですかね?
ではレスの最後にageるコトにします。
では続きで〜す。
「え・・・・・・」
沙奈は驚いた様子だった。
そして、その想いは涙となって溢れ出した。
「やっと・・・やっと・・・届いた」
沙奈は俺の腕の中にいた。
本当に小さい。だが俺なんかよりもよっぽど大きい生き方をしてる。
俺よりもよっぽどコイツは強い。
だが、俺は必死で守るよ。ふがいなくたって、泥かぶたって、
命を懸けて・・・
その時脳裏によぎったのは誰かの悲しい姿だった。
「なんで・・・」
だが俺はすぐさまそれを消し去った。
今の俺には必要のない思考。
今はコイツの事だけを考えてやりたかった。
沙奈は泣きつかれたのか俺に身を任せたまま話しかけてきた。
「ごめん、あまりに嬉しかったから・・・」
「ああ」
「ボク達ずっと一緒だよね?」
「ああ、ずうっと一緒だ」
「どこにもいかないで、ずっとボクを見てね?」
「ああ、約束だ」
すっと沙奈は手を出す。
そして俺の手をとった。
「指きり」
その時また脳裏によぎる映像。それは遠い俺の記憶でもあるようだった。
「約束だよ。指きり」
その少女の笑顔は確かに俺を照らしていた。
現実に引き戻される。
俺の目の前には俺の見たモノと違う少女がいる。
「針千本の〜ます、指切った」
少女の笑顔はまた俺を照らしてくれていた。
なんだろう、初めて見る。笑顔だけでこんなに落ち着くなんて・・・
俺はその感覚で自分自身改めて納得してみる。
(これでよかったんだよな・・・葵)
俺の脳裏によぎったあの時の少女は紛れもなく葵の姿だった。
その後俺と沙奈はしばらくいろんな事を話した。
これまでの想い、世間話や笑えるような話なんでもよかった。
今この瞬間を一秒でも共に過ごせることが嬉しかった。
そんな時の時間は早く、もう日が暮れかかっていた。
「もうそろそろ帰ろっか」
「おっと、ああ、そうだな」
二人で歩くいつもの帰り道は何か新鮮だった。
いつもの帰り道は姿を変える。風は夕風はこんなにも気持ちよく吹き抜けていく。
沙奈んの髪を押さえるしぐさや、俺に微笑みかける様まで
一つ一つ全てが愛くるしかった。
「今思うとなんで俺は気づかなかったんだろうな」
「?」
沙奈はわからないような表情をして次の俺の言葉を待っている。
「こんなに可愛いヤツが俺の隣にいたのにな」
沙奈は恥ずかしいのか顔を手で必死に隠している。
そんな姿が可愛くって頭をそっと撫でてやる。
「手・・・繋いでいい?」
沙奈は何故か緊張しながらも手を差し出す。
俺も無論手をとる。
「そんなコト聞かなくてもいいよ。俺達は恋人なんだぞ」
自分でも恥ずかしい台詞が出てくるわ出てくるわ、でも
今日だけは優しく、喜ばせてやりたかった。
いつもの別れ道にさしかかる。
一緒に過ごせる時間が終わるとき。
また明日も明後日もいられるのに、とても寂しく感じた。
俺は沙奈をそっと抱き寄せた。
「ど、どっどっどどうしたの?」
突然のことに沙奈は少し驚いた。
「急に抱きしめてやりたくなった・・・じゃダメか?」
「嬉しいよ、空。そしてありがとう。今日は一番幸せな日になったよ」
「ああ、俺もだ」
ず〜っとこうしてお互いを感じていたかった。
だが、別れを悟って俺はそっと手をほどく。
沙奈は少し残念そうな顔をして離れて大きく手を振っていた。
俺はその姿が夕闇に消えるまで眺めていた。
239 :
◆ROM7FNz6Kg :2007/01/31(水) 05:09:18
今日はこのへんで〆です。
この編も大分長くなりそうです。
なんとか来年くらいまでにSTEP!?完結できるように頑張ろうかなと。
ではでは〜ノシシ
来年か…長編大作になるんですね!
ほし
242 :
Mr.名無しさん:2007/02/02(金) 21:39:27
如月age
保守
244 :
Mr.名無しさん:2007/02/04(日) 16:53:43
立春age
245 :
さくさく:2007/02/06(火) 19:31:15
人すくないと書く気でるかも…
描いていいですか?
いいんでなーい
由衣 「はぁ〜。」
由衣はため息をついた。机の上に広げてあるプリントには『進路希望』と題があった。
由衣 「考えられないよ〜。」
先生 「いいかぁ!今週中に提出な。」
全員、あいまいな声で返事をする。
瞳 「由衣!あんたどこの大学いくの?」
由衣は自身なさげな表情をだす。
由衣 「う〜ん。迷ってるんだけど…
お父さんの大学がいいんだけど…
あたしじゃ難しくて…なんて書こうかな。」
真弓 「ハハハッ…あと一年あるって!」
楽天的に考える真弓に対して、慎重な由衣。
プリントに書くだけなのに緊張している。
そんなときオドオドとした佳奈がやってきた。
佳奈 「由衣ちゃん…ちょっといい?」
由衣 「えっ…」
由衣 「えっ!好きな人ができたぁ?」
由衣に相談しているのは甘え上手な佳奈。
佳奈 「…うん。実は…」
佳奈の目に映る1人の男。友達と談笑をしているその男は金田葉という。
由衣 「えっ?金田君?」
佳奈 「…うん。」
由衣 「なんで?」
佳奈 「話ていたらだんだん…みたいなぁ
なんか好きなんだよねぇ〜。
何でも10位以内って人。」
由衣はもう一度、葉を見る。
由衣 「(あっなるほど)」
葉はそこそこ勉強もできてスポーツもやるほうだ。いたって普通の高校生。
といった感じだ。
佳奈 「明日にでも告白しようかな…って」
由衣 「えっ!そんな急に…」
佳奈 「だって、だって…すぐ告白しないと他のコと付き合っちゃうかもしれないし…」
慌てる佳奈。
由衣 「大丈夫だよ。佳奈なら絶対OKしてくれるって…自信持ちな。」
由衣が励ますと佳奈は明るく笑った。
佳奈 「うん。なんか元気でたぁ!ありがとう。由衣ちゃん。」
由衣に抱きつく佳奈。
自宅に戻って、ベッドに倒れ込み枕を抱く由衣。
由衣 「『自信持ちな。』…かぁ。
他人事だと前向きになれるんだ。
あたしって嫌なコ…。」
夕食の時間。久々3人揃っての夕食だ。
悟 「…真一くん。」
悟はテーブルに学校のパンフレットを広げた。
真一 「(…う゛っ)」
箸を噛む真一。月に一度は求人票や学校のパンフレットを持ってきては真一に見せる。
悟 「目を通しておきなさい。」
真一 「俺…今で充分満足してますって…。」
真一は時々バイトもしていて小遣いには困っていない。
悟 「…でも、いつまでも家に留まるのももったいないだろ。気晴らしにでも目を通してない。」
251 :
Mr.名無しさん:2007/02/08(木) 21:29:07
期待age
さく先生お疲れ様です。
>>240長編大作なんて大袈裟な^^;
でも、今のトコ考えている内容ではそれぐらいになるかもです。
さて今回は結構STEP!?の中で重要なトコなのでいろいろ悩んでます。
波に乗れるまで更新遅くなると思いますがご了承くださいな。
では続きです
沙奈の小さな姿がやがて夕焼けに消える。
くるりと背を向け3歩歩き、もう一度振り返る。
もう一度見えた夕日はとてもまぶしかった。
「ありがとな・・・沙奈」
そう一言だけつぶやき俺は帰り道へ歩を進めた。
今日のことが走馬灯のように頭を駆け巡る。
今日まで幼馴染で友達だったヤツが今は恋人か・・・
人生なにがあるかわかんねぇなぁなんて思ったりもする。
そんなこんなで家に着いたわけだが・・・
どうも足が進まない。
自分の家なのに、バカみたいじゃないか・・・
でもこの扉の向こうにきっと・・・
葵は・・・いる
いつもどうりにおかえりって返事してきっと今日あった
たわいもない話や愚痴を聞かされることだろう。
それの何がいけない。別に怒られるわけじゃない。
でも、俺の体は意思は明らかに拒んでいた。
「沙奈のこと・・・話すべきなのか」
葵はどう思うだろう・・・
笑うかな?喜んでくれるかな?悲しむかな?怒るかな?
なぜかそれを気にしてしまう俺がいた。
なんで葵の顔色伺う必要がある?
さっきまであんなに沙奈の事を想っていたのに・・・
パン!と頬をたたいて体を強制起動させる。
いつもどうりでいいんだ。いつものように・・・
扉に手をかけての第一声
「たっだいま〜」
「おかえり〜、遅かったじゃない」
「え、いや、あ。まぁな」
葵の顔を見るとすぐにいつもの俺に戻れた気がした。
「今日はテストも終わって明日から学校というわけで残暑も吹っ飛ぶ
腕によりをかけた料理を作ってるから楽しみにしててね〜」
「ははは、期待しないで待っとくよ」
「も〜、ビックリさせてやるんだから〜」
葵の頭をワシワシと乱暴になでて笑ってやる。
葵は少し怒るふりをしながらも笑っていた。
いつもの俺達。いつもの我が家。
これでいいよな、これで。
結局俺は言い出すこともできずに心の中に秘めた。
いつか分かるときはくる。
なら、それまで待ってもいいよな。
そんな俺たちの新学期は幕を開けていった。
今日はここで〆です。
ではまた次回に〜ノシ
部屋に戻った真一は机にパンフレットを並べ頭を抱える。
真一 「まいったなぁ〜」
その時、由衣が部屋に入ってくる。
由衣 「おっ!さっそく見てたんだ。」
真一 「あっ由衣ちゃん」
由衣 「どこか好きな所あったの?」
真一 「いやぁ〜なんかさ『新しい事』するって抵抗があるっていうか…いまいち踏み込めないっていうか。」
由衣 「分かるけど…。『一歩』踏み込めばそれから先は平気だって…」
それだけ言うと由衣は自分の部屋に戻った。
由衣 「…最低だね。私…。」
警察署では…
威が軽薙のコクピットに座りシミュレーション訓練をしていた。
美奈子 「じゃ映像流すわよ。北岡くん。」
威 「お願いします。」
軽薙のコクピットの画面には作られた映像が移る。
映された映像を次々と打つ威。
威 「…くっ。」
10分後…コクピットから降りる威。
拓哉 「お疲れ様です。」
美奈子 「お疲れ…北岡くん。」
威 「67パーセント…まだまだですね。」
落ち込む威。
美奈子「…徐々に命中率はだけど上がっていってるわ。30分後…もう一度やってみましょう。」
威 「これじゃ…実践では役にたたない。
もっと…もっと」
翌日…。
佳奈 「おはよう!由衣ちゃん!」
由衣 「おはよう。」
佳奈 「…由衣ちゃん。今日、告白してみるね」
由衣は笑って
由衣 「うん。がんばってね」
チラリと葉を見る。
自宅では真一が掃除をしていた。
その時…
真一 「うっ!」
身体に悪寒が走る。
真一 「…あいつだ!」
それと同時に美奈子のパソコンにも反応があった。
拓哉 「今までとは違い…突然空中に現れましたね。」
美奈子 「肉眼で確認後に反応…」
目に映るのは空中浮かぶ巨体…その巨体を囲い浮かぶ2つの球体。
拓哉 「無人ヘリを飛ばし観測したところ球体から出た光線で破壊されました。」
美奈子 「アーク本体から1キロ以内のモノは狙撃される…か
それなら長距離射撃で撃つしかないわね。
準備はいい?北岡くん」
威 「はい!」
軽薙は巨大なライフルをアークに向け構えていた。
美奈子 「アークが住宅街を抜けたら一撃で仕留めなさい。」
ブレる標準を定め、息を飲む威。
そして…
美奈子 「今よ!」
威はトリガーを弾く。
ほす
263 :
Mr.名無しさん:2007/02/13(火) 22:14:10
衝突age
さく先生お疲れ様です。
皆さんは今年のバレンタインはどうでしたでしょうか?w
寂しい僕はな〜んもなかったですけど・・・。
さて、今回から茜のサイドエピソードに入ります。
ではど〜ぞ〜。
笑うこと、人を幸せにすること。
笑顔それは人の一番素敵な顔。
笑ってほしい、皆に。
微笑んでいて欲しい、あの人に。
そのために私は何ができるのだろう?
「よしっ!」
鏡の前にはいつもよりお洒落な格好の私がいる。
今からでも緊張でドキドキする。
別にデートってわけでもない・・・とは思ってるんだけど
あの人はどう思ってるのかな?
それは新学期が始まって数日たった日のこと・・・
「え?日曜?あ、え〜と、うん。予定ないよ」
「よかったぁ、遅くなっちゃったけど合宿終わったら打ち上げしようってコト
思い出してさ。なんか皆予定あるみたいで俺と2人なんだけどさ。
迷惑じゃなかったらどう?」
「そそ、そんな迷惑なんて、嬉しいよ、空君覚えててくれたなんて」
「そっか、よかった、じゃぁ日曜に期待してろよ」
「うん。期待して待ってる」・・・
な〜んてお誘いがあったわけで、今日は約束の日。
楽しみだなぁ。
集合時間より1時間も早く来てしまった・・・
ちょっと張り切りすぎたかな。
天気はとてもよくて出かけるにはいい陽気だった。
「ふわぁ〜、昨日はよく眠れなかったからなぁ」
恥ずかしいコトに男の子と2人で出かけるなんて初めてで全然眠れなかったのだ。
日曜の朝早くから子供達は元気よく遊んでいる。
そんな微笑ましい姿が私の見た最後の光景だった。
「よっ、よっよっと、そら行くぞ」
ボールをける音、子供たちの声、そんな声が私の耳に響いた。
「え、わぁぁぁぁぁ!!」
「お、起きた、起きた」
そこには子供たちとサッカーをしている空君がいた。
やっぱり私服だと少し雰囲気が違うとても爽やかで格好よく思えた。
「ねぇ、ねぇお兄ちゃん。その人が待ってた人?彼女?」
「あはは、最近のガキはマセたこと言うなぁ。残念ながら違うんだよぉ」
私は少しの間放心状態になってたと思う。先に待って寝てたなんて・・・
空君は子供達に手を振って別れを告げていた。
「おはよ、ごめんね。待たせちゃったかな?」
「ううん、あの、私こそごめん。昨日よく眠れなくて・・・その」
「いや〜あんまり気持ちよさそうに寝てるから起こせなくてな〜、
さ、行くか」
多分真っ赤になってたんじゃないかな私・・・。
寝ちゃってたなんて最悪だよぉ。
「その服似合ってるよ。いつもと雰囲気違くていいじゃん」
「え、あ、その、ありがと」
この言葉には救われたんじゃないかな。
そうして私の長い一日が始まるのであった。
269 :
◆ROM7FNz6Kg :
今日はここで〆です〜。
ではまた〜ノシ