100 :
電車漢:
時間は前後しますが、取り調べ室に入る前に、別室に連れて行かれました。
写真を撮る部屋でした。
床にある線のところへ立たされ、正面を向くとソニーのデジカメがこちらを向いていました。
レンズが大きく、まるで一眼レフみたいに見えました。
正面だけでなく側面も撮られました。
撮影されている間、ああ、私は犯罪者になってしまった・・・という思いを実感する事になりました。
取り調べ室で、若い布袋寅泰に似たがっしりとして、身体だけでなく態度もでかい警官にも
いろいろ聞かれました、貯金は、山とか土地とか持ってるか、などでした。
私には何もありませんでした・・・、今思えば示談にして示談金が払えるかどうかを見定めて
いたのかもしれません、それから部屋へのガサ入れを匂わす事も言っていました。
私はもう人生終ったといった感じでしたし、何か出てきたとしても無臭性エロビデオ程度でした
ので、別にうろたえる事も無く、部屋が激しく散らかり放題な事を説明しました。
部屋が片付いて丁度いいかも知れないとすら思えました。