・ネットには子どもを狙う悪質な性犯罪者がうごめいている―。米大手テレビのNBCが、
スタートさせた告発シリーズ番組「性犯罪者を捕まえろ」(仮訳)が、高い視聴率を誇っている。
共和党のフリスト上院院内総務や、米司法長官も観ているといわれ、国民的人気を集めている。
番組に協力しているのが、性犯罪者から子どもを守る活動をしている団体「性犯罪者への
裁き」。ネット上を徘徊している性犯罪者を見つけ出すために、同団体のスタッフが、子どもに
なりすまして、性犯罪者とチャットして知り合う手法がとられている。
この段階では、本当の性犯罪者かはわからない。しかし、お互いが会う約束をすれば
事情が異なる。NBCが、性犯罪者たちが訪れてくる家を映画さながらにセッティング。
室内には隠しカメラが設置されている。外には私服警官も配備され、テレビ局と警察が
協力したおとり捜査にもなっている。
訪問者の男たちは、間隔をあけてそれぞれに約束された時間に期待満々で顔をみせる。
鍵のかかっていないドアから家に入ると、室内から子どもの声を装って、少し待つようにとの
声がかかるので、男たちは、すっかり信用してしまう。気が先走って、裸になってしまった
男もおり、隠しカメラがそれを詳細に撮影していた。一呼吸すると、隠れていた記者が突然
姿を現し、隠し撮りを告白するパターン。狼狽する者や、あきらめ顔の者など表情は様々だ。
1月に米カリフォルニア州で実施されたおとり捜査では51人が逮捕された。
高校の数学教師(43)は記者から隠し撮りを告げられると、すっかり観念していた。12歳の
少女と思い、家を訪問したという。結婚しており、子どももいたが、翌2月に教師を辞職。
現在は裁判を待つ身だ。有罪になれば、最高で8年の禁固刑になる。
テレビ局が、おとり捜査の片棒を担ぎ、しかも潜在的な性犯罪者に対し全国テレビで大恥を
かかせることには、批判の声も上がっている。しかし、性犯罪者による事件が多発している
だけに、性犯罪者あぶり出しを支持する声も多い。(一部略)
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2075065/detail?rd