続きマダー?
深夜の保守
906 :
Mr.名無しさん:2005/10/19(水) 05:44:08
gege
保守
寝坊保守
保守
ちょっとした配慮は、人間関係を円滑に形作る上で最も重要な事由の一つであると思う。
一人にとって当然のことが、他人にとっても周知の事実とは限らない。
些細な誤解や無配慮、勘違いやすれ違いが、亀裂を作り出すことだってある。
前書きが長くなったけれど、これは全然関係ない、なんてことない五日間。
ある日のこと。
洗濯物を干そうと、洗濯機の中に手を突っ込んでいた時、背後に緊張感をもった声が聞こえた。
「何やってるの?」
どうしてそんなに硬い声なのか、正直心当たりがない。これは嫌な兆候だ。
「洗濯だけど……」
恐る恐る答える仕草は、まるで母親の顔色を窺う子供のようだと我ながら思う。三つ子の魂百まで。――違うか。
くだらないことに意識を割いていると、怒りを増した声がした。
「洗濯は私がやるって言ったじゃない!」
「でも、手が空いたから、やっておこうと……」
そのあまりの剣幕に、しどろもどろになってしまう。
「……本当にわかってないの?」
その様子を見た彼女は、溜息をつくように言う。呆れられたようだ。
「ねぇ、どうしてそんなに鈍感なの?」
頬を染め、軽く睨みつける彼女の様子に、ようやく合点がいく。
「あ! ごめん、後よろしく」
一息つき、首を縦に動かす彼女。――これは盲点だった。
またある日のこと。
突然のかん高い悲鳴に驚き、居間に向かうと、蒼白な表情で怯える彼女がいた。
声にならない声を出し、目を閉じて一方向を示す様子はただ事でない。
その指先に導かれるように、部屋の片隅に存在する元凶へと目を遣った。
そこにいたのは、四億年の古来より生き続ける遥かなる同胞であるところの仇敵。
どうしてこれほどまでに生理的な嫌悪感を抱かせるのか。実存に本質が先立つ、というのが適切な表現だと思う。
黒と異なり、茶はまた一段と気持ち悪い。二本の触覚が蠢き、こちらを観察しているようにさえ感じる。
殺虫剤が見当らないため、手持ちの武器は丸めた新聞紙。ヒノキの棒で旅立つ勇者の如き心もとなさだ。
対して、その敏捷な動きと秘められた生命力は脅威としか言いようがない。
飛ばれれば負け。本能的な恐怖ってやつ。
四度目の攻防で会心の一撃を命中させ、かろうじて死闘に勝利した勇者を待っていたのは、
姫君の口付け――ではなく、
「忘れて」
硬直した顔で詰め寄る彼女の姿だった。
「え? ……あ、ああ」
先の悲鳴か怯えた顔か、はてまた少し潤んだ目だろうか。けれど、そんなことはたいした問題じゃなかった。
「よろしい」
そう言うと、普段の怜悧な表情に戻り、
「ありがとうなんて、言わないから」
にやりと笑みを浮かべる。――報酬はそれだけで充分だった。
お、おおおおお
つっ続きをおおおおおおお
読んだそばから待ちきれん
大黒摩季を思い出した
それにしても、は、早く続きを!
実はゴキ○リがツンデレだったりね
・・・間違ってもデレないで欲しいが
デレマダー?
916 :
つんでれ?:2005/10/21(金) 00:16:20
上司:今日からうちで働く事になった〇美さんだ
みんなよろしく頼むよ
〇美:今日からこちらで働く事になりました〇美です
よろしくお願いします
■気:(随分大人しそうな子が入ったな)
新入社員が入ったという事で、さっそく歓迎会が行われる事となった
座席はくじ引きで、なんと彼女の隣になったwww
■気:〇美さんは何歳?
〇美:・・・失礼な人ね。人に聞く前に自己紹介くらいしたら?
■気:あ、ごめん。俺28歳、■気といいます。これでいい?
〇美:・・・私より年上なのね。26歳よ。
■気:年下か〜(ニヤニヤ)結婚してるの?
〇美:・・・まだよ。どうせ年増ですから!ほっといて
■気:そういう事は自分で言わない方がいいよ
〇美:うるさいわね
917 :
つんでれ?2:2005/10/21(金) 00:17:07
■気:(ちょっといじめちゃおうかな〜)
・・・転職した理由って、前の会社人間関係うまく
いかなかったんじゃないの?もしかして
〇美:っ!!(傷ついた表情をする)
■気:ごめん図星か、きつい事言い過ぎた
〇美:・・・別に。本当の事だし・・
■気:気にするなって。前の会社は前の会社。
これから仲良くしよう〜ね
〇美:ふ、ふん!少しだけならね。
■気:(本当に素直じゃないな〜^^;)ほら飲んで飲んで
〇美:・・・(顔が少し赤くなる)
■気:ところで、携帯のメルアド聞いていいかな?
〇美:え!?(警戒の眼差しで見ている)
■気:仕事状みんなに教えあってるんだよ、うちの職場は
・・・それでもダメかな?
〇美:・・・ごめんなさい。自意識過剰で。
これ・・・私の携帯のアドレスだから(名刺をくれた)
■気:それじゃこれ俺のだからw(名刺をわたす)
918 :
つんでれ?3:2005/10/21(金) 00:17:44
そんなこんなで時間はあっという間に過ぎていき・・・
3次会の場所へ移動しようという話しになった
同僚:次行くぞ〜〜!!
〇美:・・・(頭がフラフラする)
■気:(顔が青い?大丈夫かな・・・)大丈夫??送ろうか?
〇美:ほっといて。次の会場に移動するんでしょ!?
私は一人で帰れるわ(言った瞬間にフラつく)
■気:あぶなっ!やっぱりついてくよ
〇美:あなたってお人よしね。ほっとけばいいのに
■気:家はどっち方向かな?俺の車で送るよ
〇美:・・・ごめんなさい。△△にお願い
■気:さぁ乗って。
〇美:ありがと
■気:家に近くになったら起こすから寝てなよ
具合悪いんじゃないか?顔色悪いよ
〇美:そんなに悪い?(少し気になるらしい)
■気:気にするほどでもないよ
それじゃ行こうか
919 :
つんでれ?4:2005/10/21(金) 00:18:48
〇美の自宅付近に着いた
■気:着いたよ〜・・・あれ?寝てるw無防備だなぁ
〇美:う・・・ん(ドライバー側に寝返りをうつ)
■気:〇美さん着いたよ
〇美:(眠りが深いのか起きない)
■気:・・・(ちょっといたずら心で、あごを持ち上げてみた)
〇美:ん・・・
■気:(ドキッ)(・・・焦った。それにしても唇ぽってりしてて可愛いな)
〇美:(少し口元がゆるむ)
■気:(まいったな・・・据え膳食わぬは男の恥というわけで)
■気は〇美が寝ている間に、そっとキスをした
その数十分後におきた〇美につれそって、近くまで送った
〇美:今日はありがと(少し照れているように見える)
■気:(?)いいや、それじゃおやすみ
後日俺の携帯に〇美からメールが届いた
「この間はありがと、でも寝込みは襲わないでね」だってさ^^;
(完)
920 :
Mr.名無しさん:2005/10/21(金) 00:21:48
妄想馬鹿?
921 :
Mr.名無しさん:2005/10/21(金) 00:22:40
こんな馬鹿な大人共がいるから世の中がグチャグチャなんだな…
922 :
Mr.名無しさん:2005/10/21(金) 00:23:34
こんな奴等の親の顔が見てみたい。
923 :
Mr.名無しさん:2005/10/21(金) 00:24:35
きっとまぬけ面してるんだろぉな。
どんな親なんだろ?
924 :
Mr.名無しさん:2005/10/21(金) 00:25:35
ここまで自分の子供が妄想酷いとなると…
親はタメ息の連続なんだろぉな…
925 :
Mr.名無しさん:2005/10/21(金) 00:26:28
ここに居る奴ってほとんどが電車男のマネやヲタクなんだろ?
>>916-919 作品投下はありがたいが、このスレはsage進行だから。
次からはそうしてくれ。
保守
ほっしゅ
そんな頻繁に保守しなくてもいいと思うが
2〜3日に1レスでも平気じゃ?
>>930 そんなことわかってるわよ
べ、別に毎日しないと不安とかそういうわけじゃないんだからねっ
お願いだ!保守させてくれ!
>>861 明人の携帯が留守電になっては切り、そしてかけ直す。だが、明人は電話に出なくてまた留守電になる。
もう何十回それを繰り返しただろう。気がつくと待ち合わせのファミレスがある駅に着いた。
扉をこじ開けるように電車から降り、改札をすり抜ける聡美。
そして一目散にファミレスへ向かった。
聡美がファミレスの前に着いたとき、時計は23時をすこし過ぎていた。
扉が壊れてしまうかというぐらいの勢いで店内に入る聡美。
その勢いと涙でグシャグシャになった顔を見て、店員は声をかける事を忘れてしまった。
(まだ、、まだいるの?!!)
右から左へ店内を見渡す聡美の目に、のんびりとコーヒーを飲んでいる明人がいた。
自分をずっとみつめてる聡美を見つけ明人は話しかける。
「おっそいよー、聡姉〜。何時間待たせるんだっての!」
聡美は明人の元へ駆け寄り、抱きつき、明人の胸でただずっと泣き続けた。
明人は泣きじゃくる聡美の肩を優しく抱きかかえるようにファミレスを出て
あの公園に連れて行った。公園のベンチに二人並んで座り、ずっと聡美を肩を抱いている。
「聡姉、いいかげん泣き止んでくれよ」
「……」
「なって」
「・・んぱい・・・っ・・たんだから・・・」
涙声で精一杯しぼりだすような声で話しだす聡美。
「えっ?何?」
「心配・・・だった・・の・・・」
「何が?」
「だって・・何度も・・・・・たのに・・」
「何度も?何したの?」
ようやく落ち着いてきた聡美の言葉がはっきりと明人に聞こえるようになってきた。
「何度も、あっくんに電話したのに・・まったく出ないから・・・」
「えっ?電話?」
手ぶらの明人は慌ててズボンのポケットや上着の内ポケットをあさる。
「あ、あれ?携帯がないぞ?」
「えっ?」
両手をポンッと叩き明人が独り言を言い出す。
「そうだ!携帯の電池が切れそうだったから会社で充電してそのままだ!」
「そ、そうなの?」
「しまったー、明日会社よらなきゃなー。面倒くさー」
明日、転勤先に出発するというのに携帯を会社に置いてきたちょっと抜けてる明人に
聡美はいつものペースを取り戻した。
「まったくいくつになってもあっくんはあっくんだね」
「え、何が?」
「変わってないって事よ。小学校の遠足の時だってお弁当忘れた事あったじゃない」
「そうだっけ?」
「高校受験の時だって受験票忘れて届けたのは誰だったっけ?」
「うーん、そんな事もあったっけな?」
とぼけようとする明人の耳を引っ張る聡美。
「あっくんが困った時にいつも助けてあげたのは誰で・す・か〜?」
「イタタタ、聡姉です。全部聡姉です!」
引っ張っていた手を離す聡美。
「まったく、、、こんなんじゃ転勤先でのあっくんが心配だわ」
聡美の言葉に小さなため息をもらし、うつむきながらボソっと話す明人。
「うん、俺もちょっと不安なんだ・・・」
「…あっくん?」
数秒間、上を向き、目をつぶって、そして意を決して聡美を見つめ話し出す明人。
「俺、高田さんに振られた後、考えてたんだ」
「な、何を?」
話し始めたかと思えば黙り込んでしまう明人。
「な、何で黙るのよ…」
「え、あ、うん…」
言いようのない重苦しい空気が聡美と明人の間に流れる。
「俺、、もしかしたらさ…」
「だ、だから、、何?」
一言話すとまた黙る明人。聡美は明人が何を言い出すか気が気でなかった。
「なんていうか…その…い、今さらなんだけどさ…」
あきらかに様子がヘンな明人を見て聡美は胸の鼓動が早まってきた。
(ま、まさか、、あっくん、、、う、ううん。そんなハズは…)
急にベンチから立ち上がり、聡美の両肩をガシッとつかむ明人。
「ちょ、ちょっと、、ど、どうしたの?」
時計は既に0時をまわっていた。近所迷惑になりかねない程の大声で明人は叫んだ。
「俺は佐山聡美が好きです!!」
自分が言おうとしていた事を明人に言われあっけにとられる聡美。
「えっ、、ちょっと、、ど、どうしたのよ」
尋ねる聡美の声が聞こえないのか、明人はさらに大きい声で言葉を続ける。
「ずっと、ずっと気づかないフリをしてた!」
「ちょっと、やめてって…」
何とか明人を落ち着かせようとするが明人はさらに大声を出そうとした。
聡美は考えるよりも先に体が動いた。
「あっくん、落ち着いて」
まるで子供を諭すような優しい声で明人に話しかける。
両手で明人のホホを包むように優しくなで、そして片手を首の後ろに回す。
じっと明人の瞳をみつめ、明人も聡美を見つめる。
次の瞬間、聡美は明人の唇に自分の唇を重ねた。
数秒間、二人の唇が重なっていた。聡美は自分の唇を明人から離す。
「さ、聡姉…」
ポカンとした表情で聡美に話しかける明人。
「か、勘違いしないでね!あ、あっくんったらどんどん大声だすから…」
「で、でも…今のは…聡姉と俺、キスしたよね」
「だ、だから!声を出させないようにするためだったのよ!」
そう言った聡美のホホは真っ赤だった。それを隠すようにうつむく聡美。
「な、なあ、、聡姉は…俺の事どう思ってる?」
「ど、どうって…あっくんは…私の…」
「私の…?な、何?」
聡美の答えは決まっている。”私の好きな人”これが聡美の本心だ。
しかし、聡美は明人にこう答えた。
「私の…た、大切な弟に、き、決まってるじゃないの」
(もう!なんで、なんで言えないの?あっくんが好きだって…)
聡美は少し、いや、大いに素直になれない自分がイヤになった。
この状況でも素直になれない自分に。しかし明人は何故か嬉しそうに話し出す。
「やっぱおばさんが言った通りだ」
「な、何?」
「俺、相談したんだよ、聡姉のお母さんに」
「お、おかあさんに?何を?」
「俺が聡姉の事、好きかもしれないって相談したらさ」
「そんなこと相談したの?!まったく、、そ、それで…お、おかあさん、何て?」
「きっとあの子は好きとは言わない、弟だって答えるだろうって」
さっきよりも胸がドキドキしている聡美。
「ふ、ふーん、そ、それで?」
「俺の事を好きならば、弟って言葉の前に一言付け加えるだろうって」
「一言?」
「そ、一言。それでさっきの聡姉の返事の中にその一言が入ってたんだ」
「……!!」
母にすべてを見透かされていた聡美。恥ずかしくていてもたってもいられなくなった。
「もう!知らない!!あっくんも、お母さんも!!!」
恥ずかしさのあまり、思わず大きな声で叫ぶ聡美。
すると明人は聡美を抱き寄せ、両手で聡美のホホを包む。
「さっきはこうしてくれたよね?」
「え、あ、ちょ…」
聡美がしたように今度は明人から聡美にキスをする。
さっきよりも長いキス。聡美は明人に身を委ねていた。
唇を離し、聡美の顔を自分の胸にうずめながら明人は耳元でささやく。
「遅くなってゴメン。俺は聡姉が好きです。」
「あっくん…」
ギュッと抱きしめる明人。それに答えるように聡美も抱きしめかえす。
「俺、聡姉がそばにいないと駄目みたいだからさ…」
「…」
「ずっとそばにいて欲しいんだ。これからずっと」
その言葉を聞いて泣き出しそうになる聡美。するとすっと明人の腕の中から離れる。
「さ、聡姉?」
「ほら、早く帰るわよ」
「えっ…」
「明日、出発なんでしょ?私も荷物用意しないと」
「聡姉?」
「携帯も忘れるような人を一人で引越しさせる訳にいかないから、私も行くっていってるの!」
「一緒に来てくれるの?」
「週末は行ってあげるわよ。どうせ掃除も出来ないんでしょ?」
「ホント!嬉しいよ!聡姉」
後ろから聡美に抱きつく明人。首にまわってる明人の腕に唇を当てる聡美。
明人の優しさに包まれた聡美は幸せを感じていて、心の中で叫んでいた。
(私は…あっくんが大好き!!)
「あっ、でもさ…」
「何?」
「布団、シングルなんだけど二人で寝るのは狭いよね?」
その言葉を聞いた聡美は思いっきり明人の腕を指でつねり、真っ赤な顔で叫んだ。
「あっくんのスケベ!!」
帰り道、二人は手をつないでじゃれあいながら帰っていった。
その光景は翌日も次の週も、翌年も続いていくだろう。
〜 終 〜
ようやく終わらせられました。
このスレも気がついたらもうすぐ終わりそうだったので
何とかこのスレ中でと思って最後は連投になってしまって。
最後の方、飛び飛びですみません。
本当は定期的に書ければよかったんですけど。
次、何か書く気になれば気をつけます。
ネタはあるんですけど話が作れないんですよね…
ちなみにこんなネタです。
@ツンデレ留学生が鈍感男に恋をする話
A大学の研究所でツンデレ薬を作る研究をする話
B中途採用の面接官(人事部)がツンデレ
次スレがあればどれかを投下出切ればと思います。
”ツンツンした彼女” ヤバイっすね。イイですね。
早く続きがみたいです!!がんばって下さい。楽しみにしてます。
それでは新作を書く気があればまたこのコテで現れますので。
長々とありがとうございました。
rア @ツンデレ留学生が鈍感男に恋をする話
rア A大学の研究所でツンデレ薬を作る研究をする話
rア B中途採用の面接官(人事部)がツンデレ
ピピピッ
941 :
Mr.名無しさん:2005/10/24(月) 04:05:01
>>535 乙!!!!!!!
GJ!!!!!!!!!
>>939 激しく乙だった。いや、萌えさせてもらったよ。次回作も期待してるZE
つーか次スレでもコテは535なのかい?
ほしゅ
>>943 どうしましょうか?
次スレも535ってのもヘンですよね…
じゃあ鳥は同じでコテだけなんかテキトーに考えておきまつw
ktkr!!ktkr!!
いやぁ実にいいね。うむ。GJ!!
迎えた金曜の午後。親たちの帰宅に備えて、買出しに出かけた。長いようで、あっという間だった五日間。
何事も起こることなく、日常の延長が、いつもとほんの少し違った形で展開された日々。
懸念された彼女との関係もすこぶる良好といえる。当初からすれば恐るべき進歩だ。
何と言っても、こうしている今、二人で買出ししているのだから。
駅前のスーパーで、肉や野菜を購入し終え、帰途に着く。
傍らには、ビニール袋を提げた彼女。しかし、その格好はやはり似合わない。
家庭的な姿は全部似合わないんじゃなかろうか、と思わせる。
色素の薄い彼女の髪は、夕日に照らされ、緋に彩られている。
幻想的な色合いとなったそれは、美貌の顔立ちによく映えていて。
今更ながら、その美しさを再認識した。周囲からの好奇の視線がそれに拍車をかけている。
無遠慮に注がれる視線の雨、その標的はすべからく彼女だ。
隣を歩いている身としては、どうにも居心地が悪い。
対する彼女はといえば、毎度のことなのか気にも留めずに歩き続けている。
自分が注目されていることに気付いているのかさえ疑問だ。
ちぐはぐな二人はどのように見えるだろう。
兄弟姉妹、親戚――似ていないから却下。恋人、若夫婦――非現実的かつ不釣合い。
ふと考えてはみたが、そんなことはどうでもよかった。
何も考えずに、ただ二人ぼんやりと歩きたかった。
吹き付ける秋風は涼しげで、紅葉は街並みに花を添える。
途切れた会話と無言の間も何処か心地よい。
いつしか人影もなくなり、よく見知った住宅街へと差し掛かる。
ようやく見えた我が家。――事の発端はすぐそこにあった。
「何処行ってたの? 待ちくたびれちゃった」
眩しいくらいの夕焼けを背に、玄関前、ひとり幸枝が立っていた。
「同居始めたって聞いたから。どうしてそんな大事なこと、私に言わないかなあ?」
忘れてたわけじゃない。言いにくいことってあるじゃないか。
「いや、そのうち言おうとは思ってたんだけど……」
「本当にー?」
疑いの目で見る幸枝。こうなると手がつけられない。
不意に、服の裾を引っ張られた。目を遣ると、そこには目配せしてくる彼女。何だろう。
意思疎通が出来ていないとみたか、直接言葉で問うてくる。
「ねえ、こちらは……?」
ああ、そうかと納得していると、向き直った幸枝がじっと彼女の顔を見つめ、
「どんな関係に見えますか? お義姉さま」
含みのある笑みを浮かべて言った。
「おーい。帰ったぞー」
ちょうどその時、両親たちが帰ってくる。すっかり忘却の彼方だった。ごめんなさいお義母さん。
この組み合わせを見回し、過剰なまでの動作で驚きを表現し、親父は言った。
「おっ、幸枝ちゃん! 久しぶりだねー」
「お久しぶりです。おじさま」
澄まして言う幸枝。親父がその響きが好きなことを知った上での挨拶だ。
「どうだい、ご飯でも?」
「家に用意があるので、お気持ちだけ。今日はこれで失礼します」
帰り際、他の誰にも聞こえない位の声量で、幸枝が耳元に囁いた。
「明日、朝十時。駅前の喫茶に来て」
キテル-------------!!!
950 :
拾い物:2005/10/25(火) 21:56:04
イキモノ「うおッ…寒ッ…」
ツンドラ「寒くてトーゼンでしょ?そういう気候なんだから」
イキモノ「なぁ、ちょっとだけ暖かくしてくんない?」
ツンドラ「バッカじゃない!?何でアタシがアンタなんかのために温度上げなきゃなんないのよ!!我慢しなさいよね!これくらい」
イキモノ「ケチ」
ツンドラ「フンッ!どーせアタシはケチな気候ですよーだ!!」
イキモノ「……ヤバ…なんか寒さで意識が朦朧として…」
ツンドラ「えっ!?アンタなに言って…」
イキモノ「モ、モウ……うごけな………ス…………」
ツンドラ「ちょ、ちょっと!?ウソ…!?」
イキモノ「………」
ツンドラ「ねえ!!起きなさいよッ!!ねえってば!!」
イキモノ「………」
ツンドラ「ねえ!なんとか言ってよ!!もっと暖かくしたげるから!だから…!だから起きてよ…
……しんじゃ…しんじゃやだよぉ………」
ツンドラ「グスッ…アタシのせいだ……ア、アタシが、こんなに…寒くしすぎたから……ウウッ…ヒック…」
ツンドラ「ゴメンね……ヒック…ゴメン…グスッ…」
イキモノ「………ふあぁぁぁ………ん?なんかちょっと暖かくなってんな、地面も融けてるし…」
ツンドラ「ヒック…グスッ…………って、ア?アレッ?アンタなんで動いて……!?」
イキモノ「へ?いや、冬眠してただけだけど…?」
ツンドラ「とッ、冬み……なっ!?なによソレ!!?」
イキモノ「そりゃ、あんだけ寒けりゃ冬眠くらい……ってオマエ、泣いて…」
ツンドラ「ウ…ウルサイウルサイっ!!もう、あんたなんか知らないんだから!!」
イキモノ「わ、ちょっ!!また寒ッ!寒いって!!」
ツンドラ「ふんッ!!」
>>947-948 (゚д゚)ウ-(゚Д゚)マー(゚A゚)イ-…ヽ(゚∀゚)ノ…ゾォォォォォ!!!!