>>568 よし、俺がその妄想に応えて種死PHASE-36.5 「二人だけの逃亡」書いてみたぞ。↓
−激しい雨が機体を叩く音がコクピット内まで響いていた。
ジブラルタル基地を脱走してから数時間。
雷雨が吹き荒れる海上は暗く、モニターの視界は乱れ続けている。
長く続いた沈黙の時間を先に破ったのはアスランだった。
「すまない、メイリン。こんな事になってしまって」
「…もう、いいんです。あの時アスランさんについていかなければきっと撃たれていました」
「でも君の居場所もお姉さんもミネルバに…」
「もういいんです!レイも…私が居たのに…銃を…仲間だったのに…」
「それは…俺のせいだ。君が悪いんじゃない」
ふたたび続く沈黙。これから何処へ行けば良いんだろう?アスランは思う。
ザフトを脱走した今、自分達の向かう場所などありはしないだろう。
連合に投降など出来るはずもないし、今のオーブにはカガリは居ない。
アークエンジェルを探す、とメイリンには言ったが
あの状況で助かったかどうかは…そもそも消息不明な艦をどうやって探す?
押し潰されそうな絶望感を感じながらグフを操縦し続ける。
せめてメイリンだけでも安全な場所へやらなければならない。
何の罪も無い彼女を巻き込んでしまったのは自分なのだから。