【誰もが】就寝前イメージランド 第1.9章【ヒーロー】

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731Mr.名無しさん:2005/09/21(水) 18:59:39
>>729ほいやっさ!
    
    (  ))  プヒン!
  ((  ⌒  ))__∧__∧___   モロン
 ((   (≡三(_( `・ω・ )__() ミヽ         
  (( ⌒ ))    (  ニつノ     ヾ   >>1
  (( )      ,‐(_  ̄l      旦 旦 旦 <コトッ コトッ コトッ
          し―(__)
732お茶汲み係:2005/09/21(水) 19:01:21
↑あげちゃた。スマソ
733Mr.名無しさん:2005/09/21(水) 19:19:25
>>726
そうだな。ラスボス前のセーブポイントで体力回復、の雰囲気でちょっと寂しい
734Mr.名無しさん:2005/09/23(金) 20:14:44
hoshu
735Mr.名無しさん:2005/09/24(土) 01:02:59
上昇
736Mr.名無しさん:2005/09/25(日) 21:16:29
上昇だ!
7371:2005/09/25(日) 21:43:00
次は恐らく明日。
7381:2005/09/25(日) 22:37:31
なんちゃって( ´,_ゝ`)プッ
739Mr.名無しさん:2005/09/25(日) 23:07:37
>>738
コメントしにくい。
740Mr.名無しさん:2005/09/26(月) 21:09:17
それで本当に今日なのかage
741Mr.名無しさん:2005/09/26(月) 21:12:35
クル━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
age
7421:2005/09/27(火) 00:15:27
第37話(前半)
俺は瞳を閉じた。
とても懐かしい匂いだ。俺の好きな金木犀に似た香り。この香りを最後に嗅いだのはいつだったか。そうだ。ラミハでの深田との
別れ以来だ。ゆっくりと瞳を開けると、香りの主がすぐ目の前に佇んでいる。
「深田さん」
俺は彼女の身体をこちらに引き寄せようと、腕をつかんだ。
その瞬間、
「つ〜かまえた〜」
ニタァと、深田は嗤った。同時に扉の外で感じたのと同じ凄まじく邪悪な気配が発生した。
「――――え?」
気づいた時には、こちらから腕をつかんだはずが、逆に彼女の両腕に身体をがっしりと抱き締められ、俺は全く身動きが取れなくな
っていた。
「ど、どういうことだ!?」
足掻くが、人外とも言える怪力での抱擁はびくともしない。
「ほんと馬鹿ですね〜。わたしはあなたの敵ですよ〜?」
「!?」
「わたしは望んでこの魔王軍に加わったんです。ラミハでの別れのシ〜ンを思い出して下さいよ〜」
俺はあの忌まわしい光景を思い起こした。確かに深田は、有田に誘われるまま自らすすんでゲートに消えていった。だが、俺はその
行動が彼女の本心でないことを信じてきた。“ホントの本心”を聞くまでは捨てることのできない、一縷の望みを抱いていた。しか
したった今、本人の口から真意が告げられた。すがっていた希望が、ガラガラと音を立てて崩壊していく。全身から力が抜け、いつ
しか俺は深田の抱擁に身を任せていた。
「深田さん、君は本当にまだ有田のことを?」
力なく問う俺に、
「はい。だって……」
そこまで言って、深田は言葉を止めた。まるで次の言葉を強調するかのように。
「ただ一人、私が愛している人ですから〜」
7431:2005/09/27(火) 00:16:38
ああ、この人も同じなんだ。恋する人が、また俺の手の届かない所に行ってしまった。いつもそうだ。一瞬、俺の脳裏に現実世界で
の赤川さんの姿がフラッシュバックした。
深田の抱きしめる力は次第に強くなっていき、俺の筋肉と骨が軋んで音を立てる。
「おにいちゃん!」
業を煮やした甜歌が、魔術を発動させるべく詠唱を始めた。それを平井が遮る。
「駄目だ!術を使えば彼にも当たってしまう」
「でも!」
「甜歌、機を待ちなさい。今は見守るしかないわ」
カエラが甜歌の肩に手を置いた。その表情は固く、彼女もまたはやる気持ちを懸命に抑えている。
死の抱擁に身を預けながら、我知らず俺の口から忍び笑いがこぼれてきた。
「ほんと俺って馬鹿だよなぁ。己の分を知れっての」
「はい?」
きょとんとする深田をよそに、俺は独白するように続ける。
「最初から分かってたことじゃないか。自分じゃ深田さんと釣り合わないって。それがちょっと一緒に旅をしたくらいで好きになった
りして。ははは、笑っちゃうよな」
うつむく俺の頬を伝って、幾筋かの水滴が落ちていった。
「笑いながら泣いてるんですかぁ?」
不思議そうに問う深田。
「ああ、おかしいだろう」
涙をぼろぼろ流しながら、俺は自嘲的な笑顔を浮かべている。それをなおも興味深げに見つめていた深田は、
「大分堪えてるみたいですねぇ〜。可哀想だから死ぬ前に教えてあげちゃおっかなぁ」
不意に彼女の両腕から力が抜けた。自由を得たものの、俺は立ち続ける力を保てず、その場に座り込んだ。
深田はのほほんとした顔でこう言った。
「ボクはお母さんじゃないよ」
………ボク?………お母さん?
「お、お母さんって、どういうことだ?」
俺は耳を疑った。一体彼女は何を言っているのだ。気が触れているのか。皆目意味が分からない。
「ボクは魔王」
7441:2005/09/27(火) 00:17:42
理解できず俺はただただ唖然として、呆けたように彼女の姿を見つめる。深田は……いや今の内容から判断すると“深田”ではなく、
深田の姿をした“それ”は喋り続ける。
「母胎にいる時、ボクは四六時中思案していた。このまま産まれるべきなのかってね。生まれ落ちた瞬間、自分は“ただの魔王”にな
ってしまう。でもただの魔王なんて今時ダサイし芸がない。何か特殊な存在になりたかった。唯一無二、前例のない存在」
魔王は空を見上げた。陽はほとんど沈み、辺りは夜の闇に包まれていく。
「そして思いついた。ボクがいるのは異世界人の胎内じゃないか。そもそも異世界人が魔王を宿すなんて前代未聞。この機会を棒に振
ることはないってね」
これ以上にないくらい最悪な事実。事態を少しずつ飲み込むにつれ、俺は眩暈を覚え、締め付けられるような頭痛に苛まれた。
「それでお前は……」
「そう。これは実験なんだ。魔王が異世界人と融合したらどうなるのか試してみたくなった。だから、ボクは産まれることをやめた。
異世界人という特異なお母さんの身体にとどまり、ボクという魔王の魂の容器にしたのさ」
「そんな。それじゃ深田さんは!!」
「ボクの意識の奥底に沈めた。もう二度と浮かび上がってこれないだろうな」
「このっ……!?」
俺の中で何かが暴発した。俺専用異世界人専用聖剣を握りしめ、俺は深田の身体を纏った魔王に斬りかかった。しかし攻撃は紙一重ど
ころか、相当な余裕を持ってかわされる。
「何故ボクはお母さんの意識を殺さずに生かしているか、教えてあげようか?」
そう言って手招きをして挑発する魔王に、俺は瞬速の連撃を繰り出す。
「君の剣術の師はお母さんだ。故にこの人の意識を生かしておくことで、君の攻撃パターンはみんな……」
全ての攻撃はかすりもせず、確実に捌かれていく。
「ボクにはお見通しというわけ♪」
不意を突いてたった一撃、魔王は俺の胸を異世界人用ロングソードの剣把で打った。凄まじい衝撃に弾き飛ばされ、俺は地に足をつけた。
軽く打っただけのはずなのに、俺は激痛に血反吐を吐きながらもがいた。
「取るに足らない君みたいな相手でも、tanasinnソードを持つ以上は魔族にとって侮れないからねぇ」
魔王は異世界人用ロングソードを鞘に収める。魔族の王が、魔族特効武器を使うとは悪い冗談にしか思えない。
7451:2005/09/27(火) 00:18:30
「えなりさぁん!!もういいっすよ!いい加減出てきて」
魔王が叫んだ。すると松明に照らされて、暗がりから2つの人影が出現した。
「魔王様の芝居、なかなか楽しませてもらいましたよ」
拍手しながら出てきたのはえなりだ。そしてその斜め後ろには有田が控えている。今まで消していた邪気を解放したようで、彼らから発
せられる強烈な圧迫感は今にも俺達を押し潰さんばかりだ。立ち上がれずにいる俺を守るように、平井とカエラが前に出た。
「ラミハ以来だね。また会えるとは僕も嬉しいよ」
えなりはピエロのような戯けた大仰な動作で一礼した。
「魔王様やえなり様の手を煩わせるまでもない。こいつらはオレにやらせて下さい」
有田が進み出た。ニヤニヤと笑う顔は、自信の表れ以外のなにものでもない。彼の視線は平井とカエラの間を通り抜けて、俺の目に一直
線に向けられている。
「お前、恭子の身体を知らないんだろ?」
「な!?」
俺は身体を硬直させた。
「教えてやろうか」
「やめなさい!」
カエラがハルバートを構えて有田に突進をかける。彼は背中のクレイモアを抜き、ハルバートを受け止めた。カエラの強烈な攻撃を受け
ながらも、有田は俺から目を離さない。そして目を見開いてこう吐いた。
「最高だったぜ」
                                    続  く
746Mr.名無しさん:2005/09/27(火) 00:35:52
>>1乙。
超乙。
747Mr.名無しさん:2005/09/27(火) 00:38:35
>>1
   最 高 だ っ た ぜ
748Mr.名無しさん:2005/09/27(火) 00:40:23
>>1乙かれ。
なにこの普通に面白い展開
749Mr.名無しさん:2005/09/27(火) 00:41:07
深キョンは救ってやってくれよ。現実世界に二人で戻ってほしい
750Mr.名無しさん:2005/09/27(火) 00:48:33
金木犀気に入った。イケメソな表現でつね
751Mr.名無しさん:2005/09/27(火) 00:51:58
腸乙
7521:2005/09/27(火) 01:03:02
今日はここまで。
753Mr.名無しさん:2005/09/27(火) 01:17:21
おつ。おやすみ。
754Mr.名無しさん:2005/09/27(火) 01:54:20
しかしよくここまでドラマティックに妄想出来るもんだ
>>1はスゲーな!
755Mr.名無しさん:2005/09/27(火) 03:43:12
>>1
蝶乙。誰かアニメ化してくれないかな('A`)
756Mr.名無しさん:2005/09/28(水) 00:52:46
俺は実写がいいな。
757Mr.名無しさん:2005/09/28(水) 01:59:35
おもれえええええGJ!!
758Mr.名無しさん:2005/09/28(水) 16:21:40
やばい、有田が嫌いになりそうだ。
759お茶汲み係:2005/09/28(水) 19:51:31
        ∫∫∫ 
    .__  旦旦旦   
    |. ● | (,,・∀・) がんばれニッポン
     ̄ ̄| ( O┬O
  〜〜  ◎-ヽJ┴◎
760Mr.名無しさん:2005/09/29(木) 21:27:16
堂本兄弟 深田とえなりがレギュラーになるんだな
761Mr.名無しさん:2005/09/30(金) 23:57:00
妄想最強乙
762Mr.名無しさん:2005/10/01(土) 17:49:37

763Mr.名無しさん:2005/10/01(土) 18:20:49
1は随分と顔出してないな
7641:2005/10/01(土) 21:46:55
次は恐らく火曜日。







カラオケで"Look back again"のPV見て、かなり鬱になったよ・・・
765Mr.名無しさん:2005/10/01(土) 22:20:26
>>764
オレハマッテルゼ
766Mr.名無しさん:2005/10/02(日) 01:04:27
>>764
詳細たのむ
767Mr.名無しさん:2005/10/02(日) 22:17:47
poshu
7681:2005/10/03(月) 00:45:51
>>766
矢井田のふとした表情が赤川さんに激似だから。最初に会った時の髪型と同じだし。
769Mr.名無しさん:2005/10/03(月) 05:10:43
その悲しみも妄想の糧になる
強くなるんだ1よ
770お茶汲み係:2005/10/03(月) 19:26:34


|  | ソ〜〜
|  |∧_∧
|_|´;ω;`)  ドゾ〜
|愛| o ヽ旦 コトッ      >>1
| ̄|―u' 
771Mr.名無しさん:2005/10/04(火) 02:20:54
これが赤川さんなのか
ttp://49uper.com:8080/html/img-s/85765.jpg
7721:2005/10/04(火) 22:14:32
スマソ。ちょっと延期。今日は仕事が思った以上にきつかった・・・

>>771
それ違う。
773Mr.名無しさん:2005/10/05(水) 00:04:53
>>771
怖いよ
774Mr.名無しさん:2005/10/05(水) 20:00:51
>>乙。ぼちぼち年末商戦が見えてきたかもしれんが、家電店は何を目玉にするつもりなの?
やっぱプラズマTVですか
775774:2005/10/05(水) 20:34:16
ごめん、アンカー付け間違い
7761:2005/10/05(水) 22:20:08
次は恐らく土曜日。





>>774
年末商戦もあるんだが、とりあえずプリンタ新製品と年賀状ソフト関係で
忙しい。
777Mr.名無しさん:2005/10/05(水) 22:31:48
>>776
もーそんな時期か・・・
778Mr.名無しさん:2005/10/06(木) 20:14:14
ほしゅ
779お茶汲み係:2005/10/06(木) 22:46:34
/||ミ 
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 |:::::::::::::::||  ガチャッ 
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 |:::::::::::::::||´・ω・`)  皆さん、お茶が入りましたよ・・・。
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    \||彡
780Mr.名無しさん
そうだな 
もう年末商戦とかなんだなぁ
じゃあ俺が>>1に年賀状出してやるよ