俺は慌てて目をそらした。よかった。有希は気付いてないみたいだ。
見つかっていたら何をされたかわかったもんじゃない。
でも気になる。俺は気付かれないようにもう一度見た。
大きさは普通?形はいい。
気付かれるのが怖かったので俺はわざと別の方向を向いて、できるだけ平常心で話し掛けた。
「なぁ有希。なんでテニス部に入ったの?」
「あんた前にもそれ聞いたわよ?」
「別に意味なんかないわよ」
少しがっくりした。昨日はその事を考えていたので眠れなかったからだ
もしかして有希は俺の事好きなのかもしれない。でも…
考えが色々駆け巡る。現実に引き戻したのは、やはり有希の言葉だった。