【李登輝】お兄ちゃん【連載再開】

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552中共工作員 ◆RPLwh/ddCk
すると、
そのとき運悪く俺のケータイが鳴った。
姉貴が尻にバイブをさしたまま凍りつく。
「だれ?だれかいるのっ?」
ヤバイ!
俺は咄嗟に機転をきかせた。
「にゃ〜お」
姉貴は猫だと思って安心したらしい。
再び2本のバイブの回転にあわせるかのように
白い尻を回転させはじめた。
と、そのとき、黒塗りの仏壇の中心部から
地響きのような音がしはじめた。
ずごごごごごご。
と見る見るうちに空間が裂けて虹色の光が溢れた。
そしてグロテスクな触手が何本も伸びて出してきて、
恐怖のあまり固まっている姉貴をからめとると
異次元空間にさらっていったのだ!
やがて空間の裂け目は消失した。
部屋は何事も無かったかのように静まり返っている。
幻でもみたのだろうか?
しかし現実に姉貴の脱ぎ捨てていたTバックがある。
俺はぼうぜんと立ち尽くした。
553中共工作員 ◆RPLwh/ddCk :05/01/27 14:43:39
と、そのとき玄関のドアを蹴破るように男が駆け込んできた。
「ちっ!間に合わなかったか!!」
「だ、だれだ、アンタは??」
「おれのコードネームはショウ」
「ショウ?ひょっとして姪の?」
「姪?そうか、君が『お兄ちゃん』なんだね。待っていたよ!さあ行こう!」
なんだか訳が分からない。
しかし家と工場を往復するだけの毒男人生から逃れるような気がした。
「よし、行こうっ!」
「待って、お兄ちゃん!私も行くっ」
振り返るとスケスケセーラー服の姪が立っていた。
そして俺たちの冒険が始まった。

第一部「蒼星編」完