>>784ノシ
大晦日も仕事…('A`)人('A`)
>>779 おおっ、住吉飲んでみたですか。
一流かどうかはともかく、真っ正直に造った一つの酒というところですな。
こういうものもありでしょ?
ぎりぎり年内に間に合った?
みんな、今年はいろいろお世話になりました!
ハングちゃんは元気ですよ(w
>550
元気にしてるようで何より。
来年もまた気が向いたら書き込んでくれ。
『カラテマンとの闘い』 34
後の話はさておき、俺は長い時間解放してもらえなかった。
薄暗い廊下の隅、アドレナリンが出ていたせいで、体が極端に冷えてきた。部屋に帰りてえ。
寒い。脚が震えてきた。カラテマンはにやりともせず、それを無表情で見下ろしていた。
ああ、完璧に勘違いしてやがるな。でもどうでもいいや、早く離してくれよ。
もうこちらは言葉も出ずにむっつりと黙ったままだ。
カラテマンも言いたいことを言い尽くして、多少は気が済んだらしい。
相手が震えてるのでいい気分にもなったようだ。
その後もしばらく離してくれなかったが、やがて何かを言い残して部屋に入ってしまった。
俺はようやく自分の部屋に帰ることができた。今回は、完璧に負けだった。
ようやく体が温まってくると、あれやこれやと考えがぐるぐる回り出した。
俺はどうするべきか?
もうここまで来たら喧嘩は避けられない。いずれやる羽目になるだろう。
いや、カラテマンはやっぱり自分から手を出せないんだが、
こんな事を繰り返されたらこっちが参ってしまう。
もはやかわしきれない段階に来ているのだ。
カラテマンは「喧嘩をすること」に焦点を定めている。
俺をやっつければ、何かが変わって動き出せると信じている。
そして俺自身のためにも、俺は奴に付き合わなくてはならないのだ。
昔親父を殺そうと思ったとき、ああいった精神状態に陥ったことがある。
今度は立場を逆にして、俺は同じ世界と向き合わなくてはならないんだ。
自分の存在を賭けて、シンプルな喧嘩でぶつかる必要があるんだ。
駆け引きとは無縁の、対等な立場に立って。
それは俺自身の、忘れかけていたひそかな望みではなかったか?
そして具体的に闘うことを考え、気が滅入った。勝てそうにない('A`)
<つづく>
ハング氏はヨシとして550は元気かー?
結婚報告を待ってる、と1が言ってたぞ
小人一同も待ってるがなーw
ともかく良いお年を!
年末の挨拶に寄ったら
>>550 が来ていたのか。
来年も偶には来いよ〜。
>>1 今年も有り難う。来年も宜しく。
では、よいお年を >all
プライド男祭り見た後こんなの投下するのもアレだな('A`)
しかしヒョードルは相変わらずスゴイね。
昔はガードポジションでのパウンドなど通用しないつうのが常識だったんだけどな。
住吉は美味い。非常に綺麗な酒だ。
ああ、他のもいろいろ飲んでみたい所だなあ。
550は元気そうだね。うまく行ってそうで何より。
良かったら最近どうなってるか聞かせて栗田米(=゚ω゚)ノ
おお、もうじき年が明けるぜ
書けねえw
おまいら、あけおめ〜
今年もよろしくなぁ〜
軽くなったかな?
1からもあけおめことよろ(`・ω・´)
江戸時代のはやり言葉だってねこれ。
おまいらあけましておめでとうございます。
ことしもよろしくおねがいします。
今年もがんばるぜー!!
もう正月か…早いなホントに。今日は今年の抱負を考える一日にしよう。
漏れは今年の運勢とお年玉を占ってみる
まちがいた。お年玉はどうかな?
一発勝負の大吉!
ワガハイはこれを信じる(`・ω・´)シャキーン
おれも今年の運勢をば…
…なんだよ、だん吉って('A`)
おみくじ&お年玉の挑戦方法を教えていただきたく…
じゃわすも・・・・
名前欄に
!omikuji
で、おみくじ。
!dama
でお年玉。
確か元日だけ限定機能なんでお早めに
『カラテマンとの闘い』 35
喧嘩をするなら勝たなくてはならない。もし負けたら、ただ負けるだけでは済まない。
俺の力はカラテマンの妄想を肥大化させるために使われてしまうだろう。
脚が震えてしまったのがいい例だ。俺は否応なく、魔法の鏡になるのだ。
気をしっかり持ってれば済むというものではない。
人の精神は、本人の意志でどうにかできるほど甘いものではないのだ。
俺自身にその気がなくても、俺は奴に力を与えてしまうだろう。それは絶対に避けなくてはならない。
第一解決策が喧嘩しかないってのは、あまりにレベルが低すぎないか?
これまで俺がやってきたことも、何もかもが無意味になってしまわないか?
俺はあくまでも自分のスタイルを貫くべきではないか?
たとえ勝てたとしても、彼を救わずに叩きつぶすことが正しいのか?
いや、これは結局逃げてるだけだろう。自分自身として生きたいなら、うだうだ考えずにやるしかない。
このままではじわじわ負けていくのと同じだ。キチガイに余計な力を与えてしまう。
闘わないと、俺は無意識のうちに奴におもねってしまうだろう。やるしかない。
そしてまた現実に勝てそうにないと感じて憂鬱になる。
堂々巡りだった。
とにかく、具体的に喧嘩になったときのプランだけは考えておかなくてはならない。
たとえ向こうも経験がなかったとしても、肉体のレベルが違いすぎる。
本人がその気になってるだけで、空手は素人レベルだってのはわかっていても、
ウエイト的に殴り合いでは全く分がないのだ。そもそも俺の手は細く、拳は小さいしな。
カラテマンにグラップリングの知識がまるでないことは、以前手首を掴んだことでわかっている。
勝ち目があるとしたら、やっぱり関節技だろう。
俺は考え始めた。が、そこは喧嘩童貞の哀しさ、ややもするとつい勝手な妄想に走ってしまい、
あまり現実的なプランは立てられなかった。
そしてこんな中途半端な状態のまま、突然対決の時を迎えることになる。
それはなま暖かい夜だった。
<つづく>
>>810 って何?と思ってググってみた。
ノラクロの仲間か…さすがにヤングなオレは知らねぇぞw
車だん吉ではなかったの(´・ω・`)?
…orz
>>813 間に合わなかったのだな。泣いてやろう(`;ω;´)
『カラテマンとの闘い』 36
暗くなって早い時間だった。玄関先で揉める声が聞こえてきた。カラテマンだ。
捕まってるのは誰だろう?
カラテマンの声は怒鳴り声になっていく。もう制御が効かないようだ。早い。
カラテマンの精神も限界に来ているのだ。
俺は出て行けなかった。次にコンタクトするときは喧嘩だと思っていたし、
こんなシチュは想定してなかったのだ。
自分から喧嘩を売りに行く気にはなれない。できれば避けたいことだし。
カラテマンは自分から手は出せないし、実害はないだろう?
俺はじっと二階で聞いていた。
やがて大家のおばあちゃんが出てきた。穏やかになだめにかかり、
カラテマンの声もおとなしくなった。やっぱりおばあちゃんには弱いようだ。
まあ、とにかくこれで一安心だな。
おばあちゃんが何かを言い、カラテマンは静かに受け答えしている。
近所の人も出てきているようだ。カラテマンはアパート内だけでなく、
隣近所にも迷惑をかけていたようなので、この機会に何かを言いたいらしい。
カラテマンはおとなしく聞いている。大丈夫かな?
突如、カラテマンは爆発した。
「いい加減にしろ糞ババア!!」
殺気をはらんだ怒鳴り声だった。
「お前もやっぱりぐるだったんだな!」
「ひゃあ、何を言い出すの○○さん!」
おばあちゃんはびっくりして裏声になっている。
「うるせえ! 人をさんざんコケにしやがって! 楽しいかおい、楽しいのかよ!」
やれやれ、行かなくちゃ。
気が重い。体も重い。頭が回らない。でも行かなくちゃ。
<つづく>
>>1氏乙
(;゚Д゚)アワワワワ、オバアチャンが…
俺は小心者なんで、この手の電波がリアルで自分のアパートにいたら激しくビビるなあ
気が重くても体も重くても頭が回らなくても揉め事の渦中に身を投じる
>>1氏を尊敬するよ
>>1乙
「心ならずも争いに身を投じる毒男」
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
正月から賑やかだな…
>>1乙
もう、すごいね。
世間じゃ、毎日の彼女からのメールとか楽しみにしてるんだろうケド、
この連載が毎日かなり楽しみです。すっかり毒男です。
ところで、これって、書き溜めしているのですかね?
>>819 書きためしてまつよ
細かな修正や後で思い出すエピソードなんかもあったりして、
ある程度書いてから投下しないとキビシイ(´・ω・`)
台詞等は当然正確なわけもなく、ウル覚えだけど、
当時の空気や場の流れ、それに考えていたこと感じていたことは、
できる限り正確に再現するよう気をつけてまつ。
乗って書いてると筆が滑って小さな嘘をつきそうになるねw
ま、それだけにあんまりドラマチックになんないわけなんだけども('A`)
『カラテマンとの闘い』 37
部屋の扉を開け、怒鳴り声の続く中庭へ。
機械的に一歩一歩階段を下りていった。夢の中にいるみたいだ。
カラテマンは足音に振り向き、俺の姿を見つけた。
「てめえ!」
目を血走らせて玄関に飛び込んでくる。階段を下りきらないうちに肩を掴まれ、
そのまま外に引きずり出された。やっぱパワーはあるな。
何の考えも浮かばない。肩を掴まれたときの対処法も知識としてはあるが、
腕の位置が高すぎてダメだなとぼんやり思う。
いや、どっちにしたって体は動かなかっただろうけど。
カラテマンは勢いのまま、俺の体を中庭に放り出した。
ダダッとよろけて、立ち止まったままの姿勢で、俺は動けない。
カラテマンに対して横を向いたまま、俺はぼんやり立っていた。
何しに来たんだ俺は?
おばあちゃんに、近所の爺さんと奥さんもいる。何か言ってるようだ。
カラテマンは興奮しきっている。何か言葉を投げつけながら、俺の脚を蹴ってきた。
ローキックなんていう技術的なもんじゃない。ただ蹴っただけだ。
腰の入ってない、牽制程度のケリ。脚を上げて防御することもできない。反射神経が閉じている。
まだだ、まだ来ない。まだだ。俺はぼんやりと待っていた。
そしてカラテマンは殴ってきた。
ゴッ!!
これも正拳突きとはほど遠い。ただ体重を乗せ、力任せにぶん殴ってきただけだ。
だが本気の一撃だった。これを待っていた。
カラテマンから見ればそこが正面。耳の後ろを殴られ、俺は体ごと後ろに吹っ飛ばされた。
ウエイトが違うからな。
周りから悲鳴が上がった。
<つづく>
>>315 久しぶりにここにきて、なんで
>>1がカラテマンとの闘いになったのか気になって過去スレをみてたら
なんと、うすね正俊ネタでちょっと一言。
むかーーし、ジャンプでライダーものの漫画やってたよな?
小さい子供みたいな子が主役だったよね?
オレうすね正俊結構好きだったから、昔よくみてた。
たしか、素人のときに入選した漫画がジャンプにのってたのをみてすごく気にいったんだよなー
タイトルとか内容わすれたけど・・・・
っていうか
>>1は、この内容を本にだすとおもしろくねー?
オレぜってい買うよ。
いやまじで。
>>822 そりは「キラーBOY」かな?
デビュー作はシラン
うすね先生は一階の東南角部屋にいたモヨリ
すでに何年も前の話になってたけど。
本にする気ならこんなトコに書かずに直接売り込むよw
>>823 そうそう。キラーBOYだ!!
なんかなつかすぃーなー。
ってもしかして
>>1?
だとしたら、たしかにこんなところに書かないよなw
でカラテマンの続きがめちゃ気になる
>>824 続きはまた明日|ω・´)フフフ…
毎日ちょっとずつ。おはようこどもショーの「冒険少年シャダー」のような感覚だろうか?
知らんかw
>>825 そっか。楽しみだ。ワクワク
冒険少年シェダーはすまん。知らん。
>>1乙
格好良いぜ、
>>1よ。「でもいかなくちゃ」はいつか使ってみたい名セリフだぞw
ところで、でんの初詣はどうなったんだ?
828 :
Mr.名無しさん:05/01/04 00:33:51
>>825 冒険少年シェダーって、昭和42年放映だぞw
×シェダー
○シャダー
>825
おまい、漏れと同世代かも。
しかし、「冒険少年シャダー」は覚えてない。
子供ショーは見てたんだけど、ロバ君の愛川欣也。
>>831 ロバ君途中から小さくなっちゃったよねえ(´・ω・`)
『カラテマンとの闘い』 38
いや大丈夫。体が動いた場合は衝撃が運動エネルギーに転化されるんで、
見た目ほど効いてないんですよ。
だがそんなことを解説してる場合ではない。
倒れはしなかったがダダダッと何歩か後退することになり、距離が開いた。
はは、とうとうやっちゃったよこのバカ。
正当防衛? 言い訳なんかできないよ、これでお前はただのチンピラだ。
ようやくスイッチが入った。
頭が回り出す。体が動き出す。
ボクを殴ったね?
叩きのめそうという気持ちには相変わらずなれないが、やるしかないのだ。
いくらへタレでも、さすがに殴られて黙っているほど、俺はお人好しではない。
スタンスを広げてカラテマンと向かい合った。
重心をやや前に掛け、腰を落とし、背中を緩める。やっと足が地に着いた。バネの効く姿勢だ。
構えたわけではなく、自然とこうなってしまったんだが。これが喧嘩腰ってやつか?
真正面から睨み合い、とうとうその気を見せたことで、カラテマンの興奮は頂点に達したようだ。
「やるかコラぁ!!」
夜の住宅街に轟く怒号を上げ、鬼の形相で大股に迫ってきた。
おお、待たせたね、相手したるわ。
ちょっとだけ楽しい気分になってきたか?
もう後手を踏む気はない。殴らせるつもりもない。
圧力を押し返すような感覚で、こちらも足を踏み出した。
一気に距離が詰まる。
<つづく>
(゚д゚;) 手に汗握るなぁ...
>>1乙。うぉおお盛りあがってきたーーーー!
悔しいほどに格好良いぜ!
>ボクを殴ったね?
アムロレイ?
相変わらずだな。巨人の星並みな引っ張り上手。
毎日ワクテカしちまうじゃねーか!