『か、か、彼氏って、いつ……』
『んと、正確には昨日かな。』
体中から血の気が引く。
漏れの不安は危惧ではなかった……
やっぱり、やっぱりそういうことか……
『じゃ、相手は…』
『池面Aさんだよ』
は??池面A??池面@じゃなくて??
『あそこのHP関係でさ、みんなで仲良くしてたでしょ。
F1さんだけ知らないでいるのも悪いかなって思って。
ビックリした??』
ビックリしてます……
池面Aってことにも更にビックリしてます……
うろたえて、言葉もなくおどおどしてる漏れとは対照的に、
始終笑顔のクーペ。
幸 せ な ん だ ね …
『そっか…。よかったね。おめでとう…』
それだけ言った時に、A子が電話を終えて戻ってきた。
クーペと何かこそこそっとしゃべってたけど、
漏れは放心状態で固まっていた。