【毒】爆撃本スレpart66【鬱】

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432仮病 ◆3vkC49FsGY
「え?」
「そっちの都合も聞かず、突然でごめん」
「いえ、わたしも暇だったし。気を遣ってくれてありがとうございます」
「俺は人に気を遣ったりしない――って、これはお前に言われたことなんだがw」
「そうでしたっけ?w じゃあどこにしましょうか」
「いいの?」
「はい。この前と同じじゃダメですか?」
「この前って?」
「あ、ひどい。この前花火見に行ったじゃないですか」
 ああ、あれか。
 でも、考えてみるとこいつと仕事以外でふたりで会ったのなんて、先々週の呑みと
先週の花火大会だけだったな。
「花火大会やってた場所? それとも待ち合わせた場所?」
「花火の場所なんて平日は何もないですよw 駅の方です」
「わかった。何時くらいがいい?」
「えーと、仮病さんまだ会社ですか?」
「うん、てか今出たところ」
「よかった。じゃあ3時くらいでいいですか?」
 会社からその駅までの所用時間を考えると、あまり待つこともなさそうだ。
「3時か。うん、ちょうどいい時間だと思う。あ、そういえば時間もこの前と同じだな」
「記念ですからw」
 記念?何の?偶然じゃなくて?少しドギマギする俺。
 とにかく何かにつけ相手の方が上手だと感じる今日この頃。
「じゃあこれから向かうよ。けど無理すんなよ?」
「体の方は大丈夫ですよ。てゆーかもう元気になったかもw」
「w じゃあ、また後でな」