「……えーと、それはそうと、土曜日に呑みに行ったこととか、明日花火行く
約束したとか、なぜかうちの人たちが知ってたんだけどさ。何か心当たりある?
たとえば仲の良い同期や先輩に話したとか」
「えっ……えーと……」
「うん?」
「あります……」
やっぱりこっちのルートか、とちょっと安心してしまった。
「……そうか。まあ誰に言ったとか、そういうことまで訊く気はないんだ。ただ、
うちのノリは知ってるだろうけど、あの人たちに伝わったってことは、ちょっと
ややこしいことになるかも知れないからさ」
「うちも似たようなノリですよw それよりすみません、迷惑をかけてしまって」
「いや、迷惑とかじゃないんだ。えーとね……どっちかというとお前の方が」
「噂は噂ですから、気にしませんよ」
「そっか、分かった。じゃあこの話はこれで終わり。ところで明日の待ち合わせ
なんだけど、3時に■◇駅でいい?」
「いいですよ。でも仮病さんって人混み平気なんですか? ずっと前、死ぬほど
嫌いだって言ってたような気がしますけど」
確かに言った。でもよく覚えてるなそんなこと。
「花火は好きだ」
「w じゃあまた明日。呑みすぎて寝坊しないでくださいよ」
「今夜は予定ないし、いくらなんでもそんな時間までは寝てないよw」
というわけで、明日また何か進展があったら報告します。