【毒鬱】あいつらには朝日もさんさん〜56

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何がなんだかわからなかった。わからないまま、俺は部屋に立っていた。
「直球、そこにいて。こっち見て」
その声に振り返るとA子が怖いくらいに真剣な顔で立っていた。
「本当に、何も覚えてないの?」
「・・・うん。覚えてない」
「何をしたかも?何を言ったかも?」
俺は、黙ってただうなづいた。この場で土下座しろって言われたらすぐに出来そうな、そんな雰囲気だった。
A子は一回大きなため息をつくと、いきなり自分の着ていた服を脱ぎ始めた。
「あwdrftgyふじこ、lp。;・@:!!!!」
上に着ていたキャミソールを床に落として、呆然としてる俺の目の前で今度はスカートに手を掛ける。
「A子!止めろよ!!」
「黙って!」
止めようと手を伸ばすより先に、A子のスカートが床に落ちる方が早かった。
俺は完全にパニックを起こしていた。
なんでこんなことになってるかわからなかった。
目の前に立っているA子は下着しか身に着けてないから俺は慌てて目をそらす。
なのに、A子の手が俺の顔にかかってまたA子の方を向かせられた。