【8歩】長期膠着戦線8【前進】

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289珈琲 ◆kHoWdesPxQ
このスレで誰かが予想してた通りの展開ですね…すみません。
でも、ほんとのことなんで。

もうまともに相手の顔も見れなくなった俺は、ずっと下を向いて正座してました。
母親と、娘で交互に事情を説明している様子…。
と、父親がおれのほうを向いて口を開きました。

「珈琲くんとか言ったね。帰って早々、何事かと驚いたよ」
「は、はぁ…どうもお騒がせしまして」
「まぁ、硬くなるな。彼女の父親と対面した気持ちはわかってるつもりだよ」

なんか…思ったより話せる人みたいです。

「しかし、珈琲くん。娘はまだ若い。正直な話、娘を取られる父親の気持ちもわかって欲しい」
「はい、そ、それは承知しているつもりです」
「でもなかなかできる行動ではないよ。普通なら、娘を家に帰すにしても
君の家に行ったことを隠せば、事を荒立てないで済んだはずだからね」
「あ、えと、そういうのって、なんか隠れてこそこそしてるみたいで嫌だったんです。
俺は、やましい事はしていないつもりなので(キスのことはスルーしてください)」

母親は相変わらず俺を睨みつけている、が、親父さんの手前か何も言ってこない。