【毒鬱】あいつらには朝日がさんさん〜54

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漏れ「さっき言ったことも、今まで僕と話して感じたことも全部含めて、嫌なとこも悪いとこもあると思います。
それを全部貴方に受け止めて欲しい」
トミ子「ん」
漏れ「まどろっこしい言い方ですいません、でも僕は」
トミ子「それ以上言わなくてもいいよ、判ったから」
漏れ「ううん、言わせてください。貴方が好きです、本当に」
トミ子は頷いて、それから言った。
トミ子「私もだよ?だからこれからも、ううん、これからはもっとよろしくね」
そういうとトミ子が顔を近づけてきた。突然のことだったから、僕は目開けたままだった。
軽く唇が触れた。それからトミ子が少し目を開いて「目は閉じるものだよ?」と少し笑った。
言われたとおりに目を閉じた。トミ子が体を少し回して腕を回してきたので、僕も腕を回した。
トミ子が舌で歯をノックしてきた。口を少し開けるとトミ子の舌と僕の舌が触れた。
キスなんてやり方(?)を知らなかったけど、適当に頑張ってみた。
舌と舌を絡ませてみたり、吸ってみたり。
何分そうしてたかわからないけど、お互い顔を離したときは観覧車は既に3時の位置まで降りてきていた。
トミ子は「大好き」と言ってもう一度唇を重ねてきた。軽くキスをして、なんか照れてしまったので顔を離した。

観覧車を降りてから、ちょっと口数が少なかった。お互い照れていたのだと思う。
そろそろ帰ろうか?と聞くと「今日は記念日だから、一日一緒にいよう?」と言って来た。
家にはお袋がいるのでどう言い訳してやろうかと考えたが、いい考えが思い浮かばなかった。
漏れ「でもどこに行きます?遊園地は殆ど回ってしまったし」
トミ子「うーん、それじゃあ家にくる?ちょっと汚いかもだけどw」
漏れ「いや…さすがに悪いかと…」
トミ子「君は私の大好きな人なんだから、遠慮なんてしないの。いい?」
漏れ「ハイ・・・」
やっぱりトミ子には一生勝てる気がしません。というか一生勝てないと悟りました。