【毒鬱】あいつらには朝日がさんさん〜54

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観覧車も結構混んでて、それなりの時間並んだ。
ようやく順番がまわってきた。その前に記念撮影とかいって写真を撮られた。少し恥ずかしい。
乗り込んで一息つく、中には音楽が流れてて、曲を選曲できる機能もついてたけどめんどくさいのでそのままにしといた。
僕とトミ子は隣り合わせに座った。
観覧車がちょっと進んだところでトミ子が口を開いた。
トミ子「実はね、私が本屋で働きだして暫くしたくらいの時、私とガックンは一回話してるんだよ」
漏れ「え?」
そんな覚えは全くない、というかそんなことがあればトミ子の顔はすくなからず覚えているはず。
間違いじゃないのかなと思ったけど、どうやら違うみたいだった。
トミ子「覚えてないかなぁ、もう1年とちょっと前のことだし。あの時私は髪短かったしね」
漏れ「うーん…ごめん覚えてないかも」
トミ子「あはは、仕方ないねー。でも本当にお話したんだよ?」
漏れ「どんなこと話したっけ」
トミ子「私が本の品出しと整理してるときに、場所がどこだかわからなくなって、本を出し入れしてるときに
ガックンが「それはそこら辺ですよ」って教えてくれたの」
そういえばそんなこともあったような気がしたので、脳みその奥深くにあると思われる記憶を思い出そうとしてみた。
漏れ「あー……一昨年の12月くらいのことでしたっけ」
トミ子「そうそう、思い出した?」
漏れ「うーん、それとなくだけど」
トミ子「それに、(ネトゲの名前)でもかなり前にお世話になってたんだよー?」
そっちは完全に覚えがないので「それは記憶に全然ないや」と答えた。
トミ子の話によれば、トミ子のキャラ(支援職)がレベル上げをしてるときに声をかけてきて
「よければ手伝いますよー」と言って転職まで手伝ってくれたことがある、とのこと。
トミ子「あの子は1stだから中々レベル上がらなくて、長い時間もできないし」
漏れ「支援職はそうですよね」
トミ子「そういう時だったから、手伝ってくれて凄く嬉しかったの」
でも相変わらず記憶にない漏れ_| ̄|○