あぁ 俺ってもてないんだぁと思う瞬間。 Part305

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884Mr.名無しさん
15の時ハンターライセンスを取る為に流星街を出た、
試験会場までの道のりは思ったほど遠くなかった。
試験会場には俺より若い者はいなかったようだ。
一次試験は体力テストのような事をやらされた、
「こんな物か…」拍子抜けしたが3分の2は落とされたようだ。
二次試験、残った者から番号が隣の者との一対一の対戦、つまり半分落とされる訳だ。
俺の相手は20代位の男だった、試合開始直後に俺の後ろに回ろうとした「悪いなボウズ」と言い放った。
相手の胴に手刀を入れた、背骨を砕き血を吐きながら倒れた。
「175番の勝利」 そいつがどうなったかは知らない、即死する程には入れなかったが。
次の会場は離れた島だった、飛行船の中で俺は本を読んでいた。
すると「君は何歳かな?」老人が聞いた、誰かが近寄ってくるのは分かっていた、だが殆ど気配を感じさせなかった、試験会場にいた奴等なら分からなかっただろう。
「15です、あなたは?」 
名はネテロと言った、ハンター協会の会長らしい。
「君の若さでこれほどの威圧感を持った者は珍しくての、ワシが来ているのも感づいていたろう?」
「一応、、いつも受験者はこのレベルですか?」
「それは一概には言えんの、君がハンターライセンスを取る目的はなにかな?」
「難関と言われているハンター試験がどれ位の物なのか知りたかったんですよ。」
「それで今の感想はどうかの?」
「全て終わった訳ではないが、思った程では。」
「君ならそうかもしれんな、念も使えるようだしの。」
「あなたもかなりの者ですね?これまでに殺した人数は相当な数でしょう?」
「ホッホホ。(恐ろしい少年じゃの、ワシの方が動揺しとるわ。)」
次の試験会場に着いた、体育館のようだ。
地面にかなりの広さの正方形のラインが引いてある。
「これで最終試験になります、残り受験者27名で一斉に戦い最後まで残った者。
 その方が今回のハンター試験の合格者になります、つまり今回の合格者は一名です。」
「ルールは自由、複数が一人を攻撃するのも有りです。とにかく最後まで残れば合格です。
 質問はありませんか?」
「今、この場で皆殺しにすれば合格ですか?」 クロロが言った。
試験官が戸惑いネテロの方を見る、ネテロがうなずいた。
「最終試験開始。」
885Mr.名無しさん:04/06/27 22:29
「175番 クロロ・ルシルフルさん。」
「おめでとうございます、これがハンターライセンスになります。」

「あっけないという顔じゃの。」ネテロが言った。
「君はいつも、あんなやり方なのかね?」
「あんな、、とは?」
「先ほど確認が終わったところじゃ、26人全員死んだ、邪魔者は全て排除するという。」
「あの中の大抵の者は殺意がありましたよ。」
「確かにの、、残った受験者は決してレベルは低くなかった、二人程飛び抜けた者がいたと思ったがの。」
「いましたね、俺に攻撃が届いた、わずかに服にかすった程度ですが。」

破れた左腕の袖の中から、肘の斜め上あたりに悪魔か死神かどちらとも取れるような黒いタトゥーが見えた。

「よかったらワシの所へ来んかね?」
クロロは笑みを浮かべ
「俺の能力がどういう方向に向くか気になりますか?」
「ん… それもあるが、君の能力は貴重だ。」
「せっかくですが…。」
「そうかね、、これは仕方がないな。」

「一つ 聞きたい事が。」
「何かね?」
「俺とあなた、戦ったらどっちが勝ちますか。」
さっきまでの少年の目と違う
「・・それはやってみないとわからんな。」
クロロの口元が、かすかに笑った。
「これで、失礼します。」
「これからの目的は何かね?」
「大きい物を… 壊していきます。」
数年後、幻影旅団という9名の最強と言われる盗賊集団が世界に名を轟かせる。
現在は13名、団員はナンバー入りの蜘蛛のタトゥーを入れている。
リーダーのみ蜘蛛では無いタトゥーが左腕に。。