好きな子が毎晩男とセックスしている現実を考える10
アパートの隣りに可愛い専門学校生が越して来た。
ブサイク毒男な俺にも笑顔であいさつしてくれる・・・・俺は30過ぎて初めて本気で恋をした。
ある日、アパートの前に見慣れぬ車(フルスモークのグロリア)が停まっていた。
嫌な予感がした・・・
自分の部屋の前に立つと、隣りから楽しそうな彼女の声、そして聞きなれない男の声が・・・
今夜は部屋にいたくない。いてはいけない、と思った。
あてもなく夜の街をさまようも、思うように時間は経ってくれない。
歩き疲れた俺は、仕方なくアパートに帰る事にした。
万年床にごろりと横たわる。「1時か・・・隣りももう寝たかな・・・」等と考えつつ
眠りに落ちそうになった刹那、床が小刻みに揺れているのを感じた。
「地震・・・じゃないよな」気持ちとは裏腹に耳を欹てる。
「あっあっあっ・・・マサユキ・・・だめだよ、お隣帰ってきちゃったよぉ・・・」
「かまやしねぇよ、聞きたきゃ聞かせてやろうぜ。気にしねぇでもっと声出せよ」
悔しい悔しい悔しい悔しい・・・・
こんなに悔しいのに右手が止まらねぇ。それが悔しい。