あぁ 俺ってもてないんだぁと思う瞬間 増刊号 Vol.8

>>125
ありがとう。君はいいやつだな。
お礼といってはなんだが、俺のモテないエピソードをもひとつ教えよう。

以前、バンドやってたことがあって、ライブハウスにもちょこちょこ出たりするようになった頃、
アマチュアバンドにありがちな『客からアンケートをとろう』って話になった。
ある日、練習後にファミレス行ってみんなでアンケートの内容を考えてたわけ。
『一番印象に残った曲は？』とか『よく聴くジャンルは？』とか『メールアドレス教えて』とか、
そう言うのをいろいろと。
で、ボーカルのやつが提案した質問。

『いちばんオシャレだったのは誰ですか？』

これは、なんとかまだわかる。まだ許せる。問題は次の質問。

『いちばんかっこよかったのは誰ですか？』

ほら出たこれーマジかいやーちょっと待ってくれよっていうかコレは明らかに俺に対する嫌が
らせちゃいますのんボケー、って思いつつも「まぁええんちゃう？」って、採用しちゃったわけ。
嫌な予感がしつつも、俺はこの質問を却下することができなかった。
このスレの住人ならばこの時の、却下出来ない俺の心境、がわかってもらえると思う。

で、ライブ当日。対バンは４バンド。
終了後にハコのオーナーと話をしたら、うちのバンドがダントツで客ウケがよかったらしい。
この調子なら大丈夫かも・・・と、少し期待をしつつ、回収したアンケートをその時に受け取った。

そして楽屋でアンケート確認。まず、数を数えたら150枚ちょっとあった。200枚バラ撒いたの
で、回収率は良いと言える。

で、『開票』。

誰もが例の質問のところしか見てなかった。

131 名前：名無しさんの初恋[sage] 投稿日：04/02/24(火) 23:29 ID:HdrcxeBY
続き

予感的中。
予感って言うか、予想。
予想って言うか、もはや『知っていた未来』。

案の定、俺のところに○（マル）は無かった。
俺は『150分の1』の可能性でさえ退けた。
他のメンバーもひいとった。
顔見たら『掛ける声無い』って感じやった。
メンバーの一人がトンって、無言で俺の肩叩いて軽くさすった。
別にモテたくてバンドを始めた訳じゃなかったけど、さすがに悔し涙出た。
で、「おれ明日の朝、地元の連れと夜釣り行かなあかんから先帰るわーお疲れ」って、
意味不明な言葉残して、俺だけ電車で帰ったった。
家までの約1時間半の間、確実にタマシイ抜けてた。
電車の揺れが、俺を慰めてくれてるように思えた。

えっ？俺？！ドラムだよ。
そのハコのステージって無駄に奥行きがあって、ドラムのとこ暗くて。
唯一の照明はボーカルのおこぼれのみ。原因はそれだけじゃないんだろうけどね。
そういえば対バンのドラマー同士で少し喋ったときに、やたらとスゴイスゴイ言われたのが救い
だったなぁ。自信はあったけど、やっぱり同じ楽器やってる人間から認められると嬉しいもので。

そのあと？！

音楽性の不一致で脱退したよ。