カプール板のレスをコピペして鬱になるスレpart14

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881Mr.名無しさん:04/01/12 22:40
885 名前: 879 投稿日: 02/03/14 14:00

女は笑顔とは裏腹に事務的に事を進めていった。





当時そのあたりの店は、生尺→生本番が基本だったようだ。
「服脱いでそこに横になって」
女の言う通りに服を脱ぎ仰向けに寝た。女も裸になり、69の体勢になったとき、
「あら!」と女が言った。
きっとおれのティムポを見てそう言ったんだ。
そう思うと全身が熱くなり、初めて目前に見るマムコも何が何やら、
さっきまでの性的興奮がサーッとひき、
恥ずかしさとわけのわからぬ憤りの興奮に変わってゆくのを自覚した。
ティムポがみるみるしぼんでいった。(といっても大きさはあまり変わらない(涙)
女がおれのしおしおティムポを口に含んだ。
しおれたティムポは二度と起き上がることはなかったが、
女は執拗に舐め、吸い、キンタマを指で転がした。
だが、突然、
「う」という声とともに舐めるのをやめた女は、
「ちょっとごめん」と言うなり部屋を出て行った。

<続く>

長文スマソ
882Mr.名無しさん:04/01/12 22:40
829 :恋人は名無しさん :04/01/07 01:08
私も、今の彼氏に出会ってから「この人との子供がほしい」って
強く思うようになってきた。今までの彼氏では、そんなこと思わなかったのに。
前は「出産なんて怖い」って気持ちだけだったけど、今は怖さは薄れた。
それよりも彼との子供がほしい。
883Mr.名無しさん:04/01/12 22:40
>>215の中のアンカー、>>342と、
>>115の中のアンカー、>>356,358が、大変よろしい感じにリンクしております。

以上、今日はじめて毒男板にきた先天性毒男からの報告ですた
884Mr.名無しさん:04/01/12 22:40
895 名前: 879 投稿日: 02/03/14 17:34

続きを待ってくれたひとたち、どうもありがとう。

<続き>
しばらく経って、店に入るとき先輩が話をしていた婆が部屋に入ってきた。
婆の話では、女は急に体調を崩し、今日はもう上がるとのこと。
他の女もふさがっているので、悪いが○○という近くの店に行ってくれ。
話は通してあるから、とのことだった。

多分、女は888が言う通り吐いていたのだろう。
ちゃんと洗っていない真性包茎ティムポの臭さは凄まじいからな。

店を出たおれは婆の言う店に行く気にはならなかったので、
あらかじめ決めていた集合場所に向かった。
先輩たちと新入生数人がもうすでに待っていた。
先輩が笑いながら「どうだ?気持ちよかったか?」と聞いてきた。
「はい。ありがとうございました」と、おれは応えた。

この赤線での出来事が、寮のみんなにばれるんじゃなかろうか、と
(先輩たちの中にはこの店の常連もいたので)ずいぶんひやひやしたが、杞憂だった。
女が黙っていてくれたのか、婆が女に口止めしたのか、
先輩たちが知っていて黙っててくれたのか、
今となっては確かめるすべもないが・・・。
885Mr.名無しさん:04/01/12 22:41
896 名前: 879 投稿日: 02/03/14 17:35

その後の大学生活はわりと快適に過ごせた。




あれほど嫌だった髭も大学生ともなれば、薄かろうが濃かろうが誰も気にはしない。
最初は嫌だった寮生活も、慣れれば良いものに思えてきた。
同じ釜の飯を食えば自然と仲間意識が芽生える。
寮の中に友達がたくさんできた。
先輩にも可愛がってもらった。
それらのつながりで大学のなかでも友達が増えた。

だが、やはり、女はダメだった。
いつのまにか、普通に喋ることさえできなくなっていた。

合コンも2、3回行ったが、どうしても女とはうまく喋れないので、
おれの周りだけ盛り下ってしまう。
みんなの迷惑になるような気がして、合コンの誘いがあっても断るようにした。

大学で好きな女も何人かできた。
でも自分の気持ちが盛り上がる前に諦めるという癖がついていた。
あの厨房の時の出来事がトラウマとなり、
「片思い」さえ途中で勝手にブレーキをかけてしまう自分がいた。
886Mr.名無しさん:04/01/12 22:42
>>879
外(娑婆)はもっと危険だ!
衛生兵っ!衛生兵はおらんかぁ!!!!
887Mr.名無しさん:04/01/12 22:42
897 名前: 879 投稿日: 02/03/14 17:36

「このままでいいはずはない」





おれは努力することにした。
とにかく出来ることから始めよう。
まずバイト代と仕送りの中からこつこつ貯金をし、
包茎手術を受けた。
術前に医者が言っていた通り、包茎は治ったがティムポが大きくなることはなかった。
でも、ひとまず真性包茎というコンプレックスは消えた。
ティムポが小さいのは、これはもうどうしようもない。
生殖能力がないのではないのだから、恥ずかしがる必要はない。
寮の風呂に堂々と前を隠さず入るようにした。
「おまえのティムポ小さいなー」先輩が言った。
「小さすぎるー」同じ学年の奴が言った。
「・・・・・・」後輩は何も言わなかった。
おれは、爽やかな気分だった。
みんなの言葉に悪意は微塵も含まれていなかった。
堂々と風呂に入るということはなんとすばらしいことか!

スマンが<続く>
888Mr.名無しさん:04/01/12 22:43
          .__
          |風| ・・・ 早足すること風の如し (で、キモがられる)
          |林| ・・・ 静かなること林の如し (特に女の前では)
          |火| ・・・ 逆上すること火の如し (普段静かな分いろいろたまってる)
          |山| ・・・ 動かざること山の如し (ていうか、動けない。女に対して)
  _∧ .∧(oノヘ| ̄
 (_・ |/(゚Д゚ )|\   我等毒男騎馬軍団、いざ参る。
    |\Ю ⊂)_|√ヽ  カプール板を完膚なきまで蹴散らすのだ!
   (  ̄ ~∪ )^)ノ  毒男菩薩よ、ご照覧あれ!
    ||` || ( | ( |
    '~ ~ '~ '~
889Mr.名無しさん:04/01/12 22:43
918 名前: 879 投稿日: 02/03/14 20:16

次に何が出来るだろう?
何か出来ることはないか?
コンプレックスをひとつ克服したおれは次を探した。
やはりルックスか。

ルックスが良くなれば女の方から声をかけてくるはず
→喋れないおれでも女の方から喋りかけてくる回数が増えれば、
そのうち普通に喋れるようになるかも

顔や体型は変えられないにしても服装なら何とかなる。
思えばおれはファッションに無頓着すぎた。
おれは寮のなかで最もおしゃれと思われる先輩の部屋を訪ねた。
そして恥を忍んで女性恐怖症であることを打ち明け、
ファッションについてのアドバイスを乞うた。

先輩はいらなくなった服をくれ、いろんな店の名前と場所を教えてくれた。
そして、「髭を伸ばせ。髪を短く切れ」とアドバイスをくれた。
三回生になっていたおれは、もう、額がかなり上がっていた。
で、その禿げ上がり気味の額を隠すように髪を伸ばしていた。
「それがダメなんだ!」と先輩は言った。
「コンプレックスを隠そうとすればするほどコンプレックスは肥大していくんだ!」
890Mr.名無しさん:04/01/12 22:44
919 名前: 879 投稿日: 02/03/14 20:17

髭を伸ばし髪を短くしたおれは鏡を覗いた。





自身あり気な男に見えた。

先輩は正しかった。
が、時代が悪かった。
当時、DCブランド全盛期。当然、先輩にもらった服も全てDCブランド。
全くおれには似合わなかった。と、いまになって思う。
(その時はそうは思わなかった。)

おれはその服装で大学に行った。
ゼミの女の子が話しかけてきた。
いきなり作戦成功かー!!

「なんか無理してるーって感じー」

その言葉に悪意は感じられなかった、だが、、、へこんだ。
891Mr.名無しさん:04/01/12 22:45
920 名前: 879 投稿日: 02/03/14 20:17

先輩には悪いと思ったが、DCブランドの服を着るのはやめた。





四回生になっていた。
相変わらず女とは普通に喋れない。
緊張してヘドモドして、相手の目さえまともに直視できない。
そのみっともなさは自分自身でも情けなく、
ますます女を避けるようになり、ゼミも女の少ないところに無理矢理移った。

結局、努力も糞もなく、女とまともに会話もできぬまま、卒業、そして就職した。

おれにしてはまあまあと思われる企業に就職できた。まあ時代が時代だったけど。

おれは環境が変わると心が弾む。
何か変われるんじゃないか、と、いつも勘違いしてしまう。
社会人になったおれは、あるはずのない期待に胸を膨らませていた。

<続く>

スマソ。退社しなくてはいけない。
家にPCはない。<続き>は明日になる。
892衛生兵:04/01/12 22:45
>>886
はっ!ただいまここに!!
みなさん、まずは傷口を消毒しましょう!!
重症の方から軍医の診察を受けてください。
893Mr.名無しさん:04/01/12 22:46
76 名前: 3-879 投稿日: 02/03/15 13:01

「道は1つではない」か・・・。

>>1
お疲れでした。
またまた長文レスでスレを汚しますが、
スレ趣旨にのっとったレスということで何卒ご容赦を。

<前スレからの続き>
社会人になったおれは、あてのない期待に胸を膨らませていた。

そして、ちっぽけな努力を決意した。
それは、ひとことで言えば「身だしなみに気をつけよう!」ってことだ。

センスのないおれにおしゃれは無理だ。
また、おしゃれしても似合わないことは実践済みだ。

だが、清潔にすることはちょっとした努力でできる。

Yシャツを毎日とりかえること。
Yシャツはクリーニングに出すか自分でアイロン掛けをし、いつもパリッとさせておく。
スーツも安物でいいから数を揃え、毎日同じスーツを着ない。
ズボンの折り目もパリッとさせておく。
靴も最低二足は揃え、かわるがわる履く。そしていつも磨いておく。
風呂に毎日入り下着は必ず取り換える。
朝晩必ず歯磨きし鼻毛の処理もきちんとする。
月に一度は散髪に行く。
894Mr.名無しさん:04/01/12 22:46
地下通路を北へ進めばオーステンデから海軍の病院船を利用できます
・・軽く500kmはありますが
895Mr.名無しさん:04/01/12 22:46
77 名前: 3-879 投稿日: 02/03/15 13:02

これらの決まりごとを自分に課し、実践した。




ちなみに、これはいまもそうしている。
効果のほどは、わからん。
というのも、女子社員から「神経質そう」とか
「とっちゃん坊や」などと言われることがたまにあるからだ。

自分としては、努力しようのない部分(容貌)で、
相手に不快感を与えるのを少しでも緩衝するためにそうしているのだが、
裏目に出ているのかもしれない。

ともあれ、出社初日だ。
今日から二週間は本社で研修だ。
研修が行われる広い会議室には長机が並べられ、長机には名前の書かれた紙が貼られていた。
どういう順番なのかわからなかったが、おれの席はいちばん後ろのはしっこ、
皆二人ずつ座っているのに、おれだけひとりだった。

指導官が入ってきた。
新入社員は皆着席していたのだが、
ひとりだけ自分の名前を探してうろうろしている女の子がいた。
手違いで彼女の席が漏れていた。指導官は彼女に、空いているおれの隣に座るよう言った。
運命の出会い(?)だった。
896Mr.名無しさん:04/01/12 22:47
78 名前: 3-879 投稿日: 02/03/15 13:03

彼女の名前はA子としておく。





A子とおれは隣り合わせの席で二週間研修を受けた。
夢のような二週間だった。
A子は短大卒なのでおれより二つ年下。少しだけ子供っぽい、よく喋る明るい子だった。
A子はおれにもよく話しかけてきた。
例によって、おれが、へどもど、おっかなびっくり受け答えすると
くすくす笑った。
そして、さらにいろいろ話かけてきて、
おろおろしながら受け答えするおれを見て、また笑った。

そんなことは初めての経験だった。
A子の表情から軽蔑感だとか悪意だとか、
そういう、おれに対する侮蔑的感情は、どうしても読み取ることが出来なかった。
おれはただ、その無邪気な笑顔に、心が溶けて吸い込まれていくのを感じるだけだった。

研修が終わるころには、おれはすっかり恋に落ちていた。
大学時代、片思いさえままならなかったのが嘘のようだった。
897Mr.名無しさん:04/01/12 22:48
79 名前: 3-879 投稿日: 02/03/15 13:03

研修最終日に配属が知らされる。






なんと!おれはA子と同じ支社へ配属されることになった。
(A子は短大卒なので始めからそこに行くことは決まっている)

おれは、心の中で神に感謝を捧げた。
そして、いままで神を呪ってばかりいたことを懺悔した。

「これからもよろしく」A子が笑いながら言った。
「ど、どうも」
あぁ!こんなときにもっと気の利いたセリフが言えたなら!
瞬時に激しく後悔したが、A子はさも可笑しそうに声を出して笑っていた。
おれは、心が、何か温かなもので満たされていくのを感じた。

支社では、A子は営業事務、おれは総務、
フロアが違うので喋る機会はほとんどなかったが、
営業に配属になった同期の男たちが音頭をとり、月一のペースで同期会が開かれた。
それは飲み会だったりバーベQだったりドライブだったりe.t.c.
898Mr.名無しさん:04/01/12 22:48
82 名前: 3-879 投稿日: 02/03/15 14:26

月一の同期会。
おれには声が掛からないのじゃないかと思っていたが、ちゃんと毎回誘ってくれた。

その頃のおれは、その同期会だけを楽しみに、毎日を過ごしていた。
同期会のメンバーは男4人、女4人の合計8人。
男たちはみんな気のいい奴ばかりですぐに打ち解けることが出来た。
女の子とは相変わらずうまくは喋れなかったが、
みんな、そんなやつがひとりくらいいてもいいだろうというような感じで、
気にしている様子はなかった。

A子はいつでも気をつかってくれ、おれに構い、おれを笑わせ、おれを笑った。
899Mr.名無しさん:04/01/12 22:49
84 名前: 3-879 投稿日: 02/03/15 14:26

夏が過ぎていた。

おれのA子に対する思いは日に日に増大し、溢れ出る思いを持て余すようになった。
残業して、フロアに誰もいなくなった隙にA子の履歴書をコピーし、家に持ち帰った。
そして、履歴書に記された彼女の筆跡を飽くことなく眺め、
オナニーし(文字でオナニーしたことのある男はそうざらにいないだろう)、住所を地図で調べた。
休日に電車を乗り継ぎ、彼女の住んでいる町に行って、彼女の家を見つけ、
ドキドキしながら家の前を通りすぎ、彼女が毎日利用している駅のあたりをぶらぶら歩いた。
(その頃ストーカーという言葉は無かった。)

同期会の時に撮った写真のなかで、おれとA子のツーショットの写真を定期券の中に忍ばせた。
そして、たびたびそれを取り出しては、ぼんやり眺めた。
写真の中には眩しい笑顔を浮かべた彼女がいる。
その横にはラクダのような間の抜けた男の顔が。

とてもじゃないが、つり合わないな。
そう考えると、ため息が出る。

彼女の話から、彼女は恋愛経験豊富とはいかないまでも、
そこそこの、年相応の恋愛はしてきてるようだ。
では、おれはどうだ?
恋愛経験どころか、気軽に声をかけてくれるA子とすらまともに話も出来ない。
そして童貞。おまけにティムポは極小サイズ。
なーんにも良いところの無い駄目な男。

諦めるしかないか・・・。
900Mr.名無しさん:04/01/12 22:49
85 名前: 3-879 投稿日: 02/03/15 14:27

「待て!」と、頭の中で声が聞こえた。




「おまえに何度もチャンスが巡ってくると思っているのか?
いままでA子のようにおまえに話しかけてくれる子がいたか?
これはチャンスじゃないのか?
千万一隅のチャンスじゃないのか?
ああ。そりゃあ、ふられるよ。ふられるに決まってる。
だが、それがどうした!
おまえは変わりたいんだろう。
考えるばかりで何一つ行動に移そうとしないじゃないか。
トラウマ?おまえはいつまで厨房時代を引きずれば気が済むんだ?
努力してるだと!
身だしなみ?
そんなことは誰もがしていることなんだよ。
童貞なんていつでも捨てられる機会があっただろう!
そうだよ。風俗に行きゃあいいんだよ。
それがなんだ!たった一度、立たなかっただけで、びびりやがって!
いいか!本当に変わりたいなら、彼女に当たって砕けてこい!
そうだよ。ふられてくるんだよ。
だが、それでおまえは変わることができるんだ!」
901Mr.名無しさん:04/01/12 22:49
110 名前: 3-879 投稿日: 02/03/16 10:41

<続き>

おれはA子に告白する決意を固めた。

トラウマを払拭するよい機会だと考えるようにした。

万が一にもうまくいくなんてことは思わなかった。
おれは恋に恋をしているだけだったから。
それは自覚していたつもりだ。

A子には悪いが彼女の気持ちを思いやる余裕は持ち合わせてなかった。

告白してふられる。だが、彼女のことだ。
おれを傷つけるようなことは言わないだろう。
そして、おれはトラウマから解放される。
楽しみにしている月一の同期会への参加も出来なくなるだろう。
だけど、それでいいじゃないか。変わることが出来るんだから。
そう考えるようにした。
902Mr.名無しさん:04/01/12 22:50
111 名前: 3-879 投稿日: 02/03/16 10:42

でも実際どうだったろう?





支離滅裂だが、おれの頭の中はA子でいっぱいで、
毎日苦しくて、その恋(といっても片思い)の苦しみから解放されたかっただけかもしれない。

決意は固めたものの、告白するチャンスがなかなか訪れてはくれなかった。
できれば電話などではなく、直接二人きりで会って告白したかった。
それも自然なカタチで。
だが、社内で顔を会わせることはほとんどないし、同期会ではなかなか二人きりにならない。
きっと恋愛経験豊富な奴ならこんなことに悩むこともないのだろう。

なすすべなく、おれは、ただ悶々としながらその機会を待っていた。
そんなある日。
たまたま、おれひとりで昼食をとることになった。
(いつもは同じ部署のひとたちと食べに行く)
おれは、隣のビルにある、食堂へ行った。
そこは、ある団体の職員用食堂なのだが、一般にも開放していて、
メニューが豊富なのと、安いのとで、おれの会社の社員もよく利用していた。
もちろんA子たちもよく行っていた。
だだっ広いだけの、何の変哲もない社員食堂といった感じのところではあるが、
広い分、他の店が混みあってる時間帯でも、そこに行けば必ず座れるので、みんな重宝していた。
903Mr.名無しさん:04/01/12 22:50
113 名前: 3-879 投稿日: 02/03/16 10:42

おれはカウンターでうどんと丼のセットを受け取ると、
空いているテーブルを目指し歩き出した。
ふと気がつくと、その空いているテーブルの隣のテーブルに、
A子の他、同期会のメンバーの女の子たちが座っていた。
誰かが、おれに気がついて声を掛けてくれるだろう、と思っていたのだが、
いくら近づいて行っても、彼女等はお喋りに夢中で誰も気づいてくれない。
おれから声をかけるのも気が引けて、とうとうおれは席に着いてしまった。

女 女
「 ̄ ̄ ̄|
|___」
女 A

○ オレ
「 ̄ ̄ ̄|
|___」
○ ○

↑これで位置関係がわかるだろうか・・・。ずれなければいいが。
904Mr.名無しさん:04/01/12 22:51
114 名前: 3-879 投稿日: 02/03/16 10:43

おれとA子は背中合わせで座っている。




○のところは空席で、反対側に座れば誰かに気づいてもらえるはずなのに、
なぜかこの席に座ってしまった。

彼女等の喋る内容がはっきり聞こえてくる。
おれはドキドキしてきた。
他の席に移ろうか?いや、それも変だ。ああ、どうしよう?
逡巡しながらも、おれは飯を口に運んだ。まさに砂を噛むような感じだった。

悪い予感がした。そしてそれは的中した。

彼女等の話題が同期会のメンバーの話に移ったのだ。

「どうでもいいけどさー、なんであいつメンバーにはいってるの?」
「しょうがないよ。男の子たちが呼ぶんだもん」
「あいつもあいつだよ。何で参加するかなー」
「そりゃAちゃん目当てに決まってるじゃん」
A子「やめてよー」

おれは、いたたまれなくなって、席を立とうとした。
だが、立てなかった。ブルブル震えてきた。
905Mr.名無しさん:04/01/12 22:52
115 名前: 3-879 投稿日: 02/03/16 10:43

「でも、B君(同期会のメンバー)も人が悪いよね」




「そうそう。Aちゃんと付きあってること言ってあげればいいのにねー」
「それだったら、みんな悪いじゃん。別にB君じゃなくても誰かが言えばいいんだから」
「そりゃそうだー」
「キャハハー」
A子「あのね。ちゃんと見たわけじゃないんだけどね・・・」
「なになにー?」
A子「この前の日曜日に、うちの近所であいつを見たのよー」
「なにそれー。どーゆーこと?」
A子「車の中からだったから、私ははっきり顔を見たわけじゃないんだけど」
A子「B君がね、絶対あいつだったーって」
「あいつ家どこよ?」
「確か○○のはず」
「だったら全然関係ない場所じゃん」
「うわっ。キモチワルー」
906Mr.名無しさん:04/01/12 22:52
116 名前: 3-879 投稿日: 02/03/16 10:44

おれは胃が突き上げられるのを感じた。




次の瞬間、たった今食べたばかりのものをテーブルの上に吐き戻していた。
彼女等がおれの存在に気がついた気配がした。
逃げよう。
とにかくこの場から立ち去ろう。
おれは立ち上がった。
が、大きくよろめいた。
A子と目が合った。
彼女の顔は恐怖でひきつっていた。
おれは息が出来なくなった。
目の前が少し暗くなった。
倒れそうだった。
手を泳がせ、何かに掴まろうとした。
彼女の肩に手が触れたその瞬間、
彼女は悲鳴を上げ、おれの腕を振り払った。
おれは意識を失い、倒れた。
テーブルに頭をぶつけたのは覚えている。

気がついたのは救急車の中だった。
涙がとめどもなく流れてきた。
「どこが痛みますか?」
救急隊員が何度もそう聞いてきた。
907Mr.名無しさん:04/01/12 22:53
117 名前: 3-879 投稿日: 02/03/16 10:44

それからすぐ、おれは会社を辞めた。

別の会社に就職し、そこの上司にソープに連れて行かれた。
やはり立たなくて出来なかった。

三十半ばで、また恋(片思い)をした。
これについては、機会があれば、また書きたいと思うが、
いまはまだ書く気になれない。
ただ、年齢に比例して失恋の打撃が大きくなる、いうことはわかった。

恋愛はとっくの昔に諦めている、と、一番最初に書いた。
諦めてはいるのだが、
もちろん、諦めてはいるが、ほんの幽かな期待さえもない、といえば嘘になる。
パンドラの箱ではないが、希望がないと生きて行けぬ。
諦めと希望。この二つが同居しているのは矛盾だろうか。
希望とは夢。決して叶わぬ夢。


最後に
おれの稚拙な書き込みを待っていてくれたひとたち、どうもありがとう。
最近見つけて心に染み入った左千夫の歌を贈ります。


海やまの 鳥けものすら 子を生みて
みな生きの世を たのしむものを
908Mr.名無しさん:04/01/12 22:56
あづさ弓 ひけどひかねどむかしより こころは君に よりしものを
909Mr.名無しさん:04/01/12 22:57
手が震える
910衛生兵:04/01/12 22:57
な、涙涙です。
あああああああ。

どうか、どうか、ゆっくりとベットで休んでください。
911Mr.名無しさん:04/01/12 22:59
スレ違い




ナイタ・・・
912Mr.名無しさん:04/01/12 23:00
凄まじい(つД`)
オレなんてヒヨッコだ・・・
913Mr.名無しさん:04/01/12 23:00
……なんか笑っていられなくなった。
914Mr.名無しさん:04/01/12 23:03
決戦兵器かよ…
915Mr.名無しさん:04/01/12 23:04
壮絶な毒男の最後であった…



・゚・(つД`)・゚・
916Mr.名無しさん:04/01/12 23:06
リロードの瞬間、ディスプレイが真空状態の様に感じられた。
全てが死に絶えたように静まり返った。
そして猛烈に冷たいコピペ。
僕はとっさに手で身体を覆った。
だがまるでアクシズが落とされたように、世界は寒さと静寂に包まれていた。
その後大音響と共にスレが激しく振動した。
Open Janeを閉じても轟音が響き、頭が破裂しそうだった。
空を見上げると黄色い黒死蝶がちょうど僕達の真上を舞っていた。
現実を思い知らされるまで僕は健康的で無邪気な32歳の童貞だった。
しかしリロードの瞬間、僕は悪魔の存在を想い以前の自分では無くなってしまった。
2ちゃんねるは死の世界と幸福の世界からできている。それらは薄い膜で隔てられている。
しかし毒男は永久に死の世界から出ることはできないのに、
幸福の世界からはこの瞬間も何千何万という人々が毒男の世界に落ちてきているのだ。

僕達はリロードの後前進し、強い鬱の中に入っていった。
この演習からまもなくして、僕のモノは勃たなくなっていった。

                          〜コピペ鬱スレ最後の戦闘に参加した毒男の回想より
917Mr.名無しさん:04/01/12 23:06
なんという数奇な運命!
なんという生き様!!!

これが極限を極めた毒男なのか・・・・・!!!!!
918875:04/01/12 23:06
>>911
スレ違いスマソ
みんながカプール板の爆撃に苦しんでるようだったから貼ったんだが
逆効果だったか?
919Mr.名無しさん:04/01/12 23:08
もてないんだなあスレからかな?
あそこのは、こことはまた違った意味で鬱になる。
920衛生兵:04/01/12 23:08
>>915
いえ、最後ではありません。
彼はまだ、彼はまだ戦う意思をもっております!

我々は、それを全力でささえましょう!
921Mr.名無しさん:04/01/12 23:08
彼こそ真の英雄ッ!
922Mr.名無しさん:04/01/12 23:09
涙でにじんで画面が見えないや。・゚・(ノД`)・゚・。
923Mr.名無しさん:04/01/12 23:11
俺はまだ幸せだったんだ・・・・。
924Mr.名無しさん:04/01/12 23:11
なぜ……そこまで努力をしたのに……
             この……仕打ち…………
925Mr.名無しさん:04/01/12 23:11
彼は彼なりに、俺も俺なりに
ただ戦うまで
926Mr.名無しさん:04/01/12 23:15
スレ違いウザ
927Mr.名無しさん:04/01/12 23:16
彼は戦っているッ!
熾烈を極める戦場でたった1人ぼっちで戦っているッ!
何度も死にかけて、それでも諦めずに戦っているんだッ!!!

俺達だって戦えるッ!
俺達も逃げず戦おうッ!!
死ぬ時は戦場で笑いながら死んでいこうッ!!!
928Mr.名無しさん:04/01/12 23:16
>>918
良いネタだと思うけど、それ専用のスレがあるから、基本的にはそっちでやるほうがいいと思う。
929Mr.名無しさん:04/01/12 23:19
>875
グッジョブ!
兵士たちよ、よくやった!!

>916
映像の世紀?
930Mr.名無しさん
>>883
ウホッ、毒男の執念が見せた小さな奇跡だな。