白うんこ

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619Mr.名無しさん
(漏れはいつも彼女の後ろを歩いていたのだが
ある時は信号にわざとつっかえて漏れを待ってみたり、
ある時は階段をゆっくり上って漏れを待ってみたり、
ある時は電車の時刻表を眺めて漏れを待ってみたり、
そんな時彼女はとても可愛かった。しかし漏れはいつも素通りしてしまった。
漏れはチキンだった。
620Mr.名無しさん:04/06/09 19:13
何やってんだ?どうして話しかけなかった?
漏れは後悔ばかりしていた。
明日は話しかけるぞ!
しかし、漏れは行動に移れなかった。
621Mr.名無しさん:04/06/09 19:15
そしていつの頃からか、彼女に会う日が徐々に減っていった。
2日おき、3日おき、週1、2週間に1回・・・
622Mr.名無しさん:04/06/09 19:16
いつもの電車に乗ってるのに何でいないんだ?
理由は分かっている。漏れに愛想を尽かしたのだ。
623Mr.名無しさん:04/06/09 19:17
しかしそれでも漏れは彼女を忘れることが出来なかった。
・・・いや嘘だ。正直一時期忘れたこともあった。
彼女を忘れたというより、漏れが男を捨てていたのだ。
624Mr.名無しさん:04/06/09 19:21
しかし3週間に1回位の割合で彼女に会う度、
彼女は決まって漏れを待ってくれた。
彼女は漏れを忘れてはいない。
そんな希望が漏れに彼女を思い出させた。
625Mr.名無しさん:04/06/09 19:22
そして年が変わり、周りの環境が変わったとき、
漏れも確実に変わっていた。男を再び取り戻したのだ。
626Mr.名無しさん:04/06/09 19:23
漏れが変わったのを彼女も気付いたのかもしれない。
彼女に会う回数が再び増加しだした。
627Mr.名無しさん:04/06/09 19:25
月1から3週間に1回、2週間に1回、週1、3日おき、
そして今ではほとんど毎日会っている。
628Mr.名無しさん:04/06/09 19:26
しかし、今までとは少し環境が違う。
一つは、会うのが夕方の電車から朝の電車になったということ。
もう一つは、彼女の友達も一緒だということだ。
629Mr.名無しさん:04/06/09 19:29
彼女の友達もいることによって、彼女と目を合わせることが出来なくなった。
しかし、彼女との距離は、1メートルほどに縮まった。
漏れの後ろで彼女がしゃべるようになった。
630Mr.名無しさん:04/06/09 19:30
彼女たちの会話を覚えているわけではない。
ほとんど雑談なので、軽く聞き流していた。
631Mr.名無しさん:04/06/09 19:33
しかし中には聞き流せないものもあった。
彼女がタバコを吸ってみたらしいという話。(これは友達の方から語り出した
彼女が朝までオールしたという話。(これは彼女の方が語った
632Mr.名無しさん:04/06/09 19:34
タバコの話をするときは、彼女はほとんど相槌しか打たなかった。
もしかしたら漏れに聞かれたくないのかもしれない、
そんな期待も抱いてみたりした。
633Mr.名無しさん:04/06/09 19:36
ここで一旦会話のことから離れよう。
年が変わった後、もう一つ、変わったことがあった。
634Mr.名無しさん:04/06/09 19:38
漏れはそれまで彼女の友達の存在はほとんど意識しなかった。
幾度か、彼女が友達と一歩に帰っていたことがあったから、
一応存在は知っていた。
そしておそらく漏れのことも、彼女から聞いていたであろう事も・・・
635Mr.名無しさん:04/06/09 19:39
友達は漏れの心を動かすことはなかった。
漏れは彼女に夢中だったからだ。
636Mr.名無しさん:04/06/09 19:44

しかしあるとき、それはつまり
漏れが男を捨てていた時期、それは彼女に月1しか会っていなかった時期でもある。
彼女が朝漏れと同じ電車の同じ車両に乗るようになった。
637Mr.名無しさん:04/06/09 19:46
彼女が漏れと目を合わすことは無かった。
いつも携帯をいじっていた。
おかげで漏れは彼女の顔を観察することが出来た。
638Mr.名無しさん:04/06/09 19:49
可愛く、男を引きつけるような彼女の顔に比べ、
友達の方は控えめな顔立ちだった。
639Mr.名無しさん:04/06/09 19:51
あんまり可愛くないな・・・中の中くらいか?
メイクも控えめだ。
そういえば雰囲気が誰か芸能人に似てるな・・・誰だっけ?
あ、モー娘の紺野あさみだ。
メイクの薄い彼女の頬は赤かった。
640Mr.名無しさん:04/06/09 19:54
ちなみに漏れは友達の名前を知らない。彼女の方は会話で姓まで聞いていた。
しかし気が付くと、漏れは友達を意識していた。
641Mr.名無しさん:04/06/09 19:55
意識していたといっても、彼女ほどではない。
彼女の半分程度なものだ。
642Mr.名無しさん:04/06/09 19:58
先にも述べたが、彼女と会う回数が減っているときに、
その友達の方から漏れに近づいてきたのだ。
正直に言おう。
漏れは、友達が漏れに気があるのではないか?
そう思い始めていた。
643Mr.名無しさん:04/06/09 20:01
朝の電車で友達に会うようになってからしばらくすると、
彼女も朝の電車で漏れに会うようになった。
しかし、彼女は降りる駅が早いため、
漏れと友達が二人で乗っている時間の方が多かった。
644Mr.名無しさん:04/06/09 20:02
しかし、友達は携帯ばかりいじって、
漏れと目を合わせてくれることは無かった。