99 :
Mr.名無しさん:
山形県内の工務店に勤めていた女性社員が、
精神的苦痛により会社を辞めざるをえなくなったのは、
同僚の男性社員からの執拗なセクハラ行為が原因だったとして、
同男性と会社を相手に損害賠償を求めていた裁判で、
8日、山形地方裁判所は、この女性元社員の訴えを全面的に認め、
この男性と会社に併せて185万円の損害賠償を支払うよう命じる判決を言い渡した。
2年前、この工務店に勤めていたこの女性(当時26歳)は、
同じ職場に勤務していた男性社員(32)が「気持ち悪い」として、
同じ部屋で一緒の空気を吸うことさえも不快に感じ、
ついにはその精神的苦痛に耐え切れなくなったことから、
退職せざるを得なくなったという。
山形地裁の遠藤俊宏裁判長は、
「セクシュアル・ハラスメントは、
相手方に対して性的に不快な印象を与える言動をさす」として、
「不快であるかどうかの判断は、必ずしも加害者の意図とは関係なく、
受け手の主観が重要な要素を占める」と、
今回の件では、女性が「この男性の存在」に対して明らかに不快感を抱いていたことは
客観的にも明らかだと、原告女性の訴えを全面的に認めた。
今回のセクハラ訴訟に関して、専門家からは、
「男性の存在そのものがセクハラと認定されてしまったのは異常なことだといえる。
ドラえもんで有名な『のび太のくせに生意気だ』というセリフに匹敵するほどの人権放棄ぶりだ」と、
今回の判決を危険視する見方を強くしている。
100 :
Mr.名無しさん:03/02/26 16:01
原告女性の弁護団の話によれば、「雇用主にはセクハラ防止の義務があるにもかかわらず、女性の苦痛を事前に察知できなかった会社側の責任は大きい。
早期に被告男性を他の部署へ移動させるとか、解雇処分にするなどの適切な処置をとっていれば、女性は退職せずに済んだはず。
勝訴はしたものの、賠償額が少ないのは、女性の人権がまだ充分に認められていないという点で不満が残る。
セクハラの認定が認められたことについては満足している。」と語り、更に「今後、この判決が女性労働者が安心して働ける環境を目指す第一歩となることを期待する。」と語った。
この判決についてある女性団体の代表は「職場でのセクハラに悩む女性は依然として数多く存在する。これは女性の心理がより敏感であるということが
まだ社会的に認知されていないことの現れでもある。加害者男性に対しては、民事的な制裁だけでは不充分で、刑事罰も与えるよう法改正に向けて運動していくと共に、
男性の女性に対する接し方に関する対人教育を徹底するよう働きかけていきたい。」と話している