小野不由美&十二国記その5

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369イラストに騙された名無しさん
願ったんではなくて、もう最初に天帝とかが作ってたのではないでしょうか。
もう卵や乳は、発生に必要なものではなくて人間が食べるためのものなんですね。

しかし図南の翼、自分には駄目です。
珠晶のキャラが好きなら楽しめるのでしょうが、自分は性格のきつい幼女萌えとかでは
ないので。

1. 結末が見えていた
他の話で名前もずばり出ているし(幼名と変わっているなどの工夫は無し)、途中
でも鳳の翼に乗っている、でしたっけ、言われているし。
結局この話は成功は保証されているわけで、未来の王様がちょっと冒険してみました
くらいの、有名人諸国漫遊、黄海の紹介(かつ新キャラ登場伏線張り)のために書か
れた本のように思えました。
起承転結の転がほとんどない。ただ危険が来るだけなのは転とはいいません。

2.主人公のキャラクターが未成熟
途中で自分より土地を良く知っている人間の指示に従わず却って危険に陥れて
おいて、反省した様子はわずかで開き直ってみせる。
最後の最後で麒麟を殴ったときの台詞ときたら、もしその通りに行動していれば
幼児のまま王様ですよ?また旅で経験したり、人と出会ったりした成長を完全に
ないがしろにしている発言でもあります。最悪です。

これは十二国記全般的に言える事だけど、キャラクターの性格が長い治世を経ても全
く変わっていないというのは異常。精神年齢は見かけに引きずられるなんて言い訳が
すぐ付きそうだけど、100年単位で過ごしていればそんなこと有り得ないでしょう。

3.社会システムに矛盾多し
流民であることに誇りを持ちつつ流民の国を持ちたがるといった部分の処理、前作
での「遺産などは国へ戻されて子供に継がせることは出来ない」という設定が繁栄し
ている国においても公然と無視されている部分。

たとえば、この矛盾を次作以降で「人間の本性がシステムと乖離を起しているんだ」
などと一言で済ませたら呆然とするだろうな...。