小野不由美&十二国記その4

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作者−読者のレベルではつっこみを期待されている気がするが、
物語の中では「しっかりものとはいえ、予想を越えたことに
出会って動転した12歳の女の子が、自分でもよくわかってない
ことをなんだか口走ってしまった」でいいんでは?

もっとも、この台詞

「王はいつ王になるのか」
「『王のためにある』『王といることがうれしい』麒麟が、
なぜ王気が見える=王がそこにあることを知りつつ、ただ座して
待っていられるのか」
「しかもその間、昇山の者といい国の民といい、多くの人が
死んでいくのに、慈悲の獣である麒麟はそのことを意に介さない
ように見える。それはなぜか」

……とか、システム自体への疑問をいろいろ湧き起こす重要な
一言だという気がする。珠晶自身は、システムへの疑問はおいて、
いま民に何が出来るかをまず考えるという風にも見えるけど。