小野不由美&十二国記その4

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516イラストに騙された名無しさん
>>514
それは遠甫先生が陽子に言ってたとおり、血統がからむと良い国が作れない
場合が多いからと天は考えたようだね。
誰かに王を継がせることができるのなら、人間の心情として、やっぱり自分の
血筋の者に継がせたいと思うだろうし。できれば自分の血を引く子どもに。
子どもが優秀だったらいいけど、ぼんくらだったら目も当てられないことに
なるが、一般的にバカな子ほどかわいいと言うしねー。

まぁ、いくら王の素質があるとはいえ、王の重責や政治のしくみについて右も
左もわからない一般市民をイキナリ王に任命するより、多少素質は劣っても
王の仕事を身近で見て育ち、場合によってはそのための英才教育を受けた
子どもが次王になったほうがよほどいい国になる場合もあると思うが。
実際、数百年続く王朝のほうが少なくて、多くの国は数十年単位で王が
たおれているパターンのほうが多いみたいだし、それくらいのサイクルなら
血統によって君主が受け継がれるシステムとそう大差ないもんなぁ。
天は単純に「良さげな王を選んで、不老不死にしちゃえば問題ないじゃーん」
と考えていたかもしれないけど、さまざまな理由により王という責務をまっとう
できない人間心理の複雑さ・弱さはちょっと計算外だったのかも。
それとも、人間にできる範囲は限りがあることなど天は計算ずみで、数百年
でも続く国がいくらかでも作られればそれで良し、と考えたのか。