川上稔と都市シリーズ・The 2nd City

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巴里について盛り上がっているところ悪いけど……。

 伯林は相当別格としても、都市シリーズにおける人物の身体部品喪失率は甚だしく高い
と思われ。
 都市世界自体が「体がちょっと欠けても儀体で補完できる」世界であり、「そういう戦闘が
ばちばち起きる」世界であるせいかも知れないけど。
 自動人形もある意味では「生身でなくなった人間」とも言えん事も無いし。
 ううむ。
 主人公格の人間に、誰も身体的欠損が無かったのは、「都市シリーズがまだ、
都市シリーズでなかった」あの二冊くらいか?
 それから、「片目ヒロイン+片腕主人公」って、大阪で既出やんね。それを伯林で
もう一度やっちまったつーのはどうなんだろう?

 ちなみに、
 巴里の人間も都市の中にいる限りにおいては、詞認筆や加詞筆を文字として認識
することは無いと思われ。それらを巴里の外部に取り出そうとすると、文字の形に
するしかない、というところだと思う。なんと言っても、都市自体の性格を文字でしか
表現できない場所であるので。

 個人的には、文字で作られた世界の内部に、文字が存在するというのは大いに問題
があると感じる。それだと永遠の入れ子状態が生じるから。まあそこらへんは川上氏の
問題だから仕方がないのだけど。