小野不由美&十二国記その2

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>>578
 そういう作者の七転八倒の産物を、可愛がってくださる読者がおられるというのは、奇蹟のような気がします。「面白かったです」と言っていただけば、ああ、良かったと思う反面、こう言ってもらったのだから、次作で期待を裏切ることは売る去れないのだぞ、ジサクでこそは、この好意に報いることができる、と胸を張って出せるようなものを書かなくてはならないのだぞ、などと思って、誉められても貶されても、やっぱり泥沼にはまりこんでしまうのですから、ひょっとしたら何のかんのと言いながら、実は泥沼が好きなのかもしれません。嫌だなあ
 ……などというようなことを考え、あぶあぶと浮き沈みを繰り返しているのが、近年来の趣味のようです。あんまり趣味というほど楽しくはないと自分では思うのですが、考えることを止められないので、一番興味があることではあるのでしょう。