小野不由美&十二国記その2

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>>577
 読者は多様で、読者の嗜好はなお多様です。せめて筆が早ければ、多様な期待に対して個別に応えていくこともできるのでしょうが、つい余計なことを考えてしまうので、結果として遅々として進まず、そうなると今書いている一作で、なんとか最大限の読者の嗜好に応じられなければならないという気がしてしまって、なのにこれでいいのだろうかと悩んだ挙句、「この商売、根本的に向いてないのじゃないか」と思ったりして、いっそひと思いに辞めてしまおうかと脳裏をよぎらないでもないのですけど、辞めてどうするかと言うと、勤務時間のハッキリした職場を探して余暇で小説を書こうと思っているあたり、そもそも業が深いです。