「ウィザーズ・ブレイン」盗作疑惑

このエントリーをはてなブックマークに追加
104ペンネームC
>103
 そう、登場人物が自分の意志で動かず、
「こういうテーマを表現したい。だからその通り動け」という作者の
命令電波を受信している、という側面はある。
 甘っちょろいっていうか、想像力の不足を感じもした。覚悟の不足でもある。
私は、祐一と錬には、
「自分のやっていることが人を殺す」と、頭だけでなくほんとうに理解した上で、
それらすべての人々の痛みを自分の物のようにわかった上で、それでもなお
自分の出した答のために戦って欲しかった。どちらか片方の考えが足りなかった
だけ、というのでは、そいつに感情移入して読んでいる読者がやりきれない
気持ちになる。
 しかし山ほど欠点があってもいいじゃないか。
 それらを帳消しに出来る美点が少なくとも二つ三つはある。
プロローグの美しさ、魔法の設定、全体のために少数を犠牲にすることは許されるか、
というテーマ。少なくとも私は、祐一が錬に向かって「ではお前は、
すべての人を助けられると言うのか!?」叫んだあのシーンには圧倒された。
 まあ今後には期待できると思う。