もう二度としません。ごめんなさい。
短編のタイトルと以下の描写部分で「緑の我が家」との関連が取り
ざたされているのだと思います。
>>446 このウチに引っ越してきたのは二年近く前だ。OLのおねえさんが
言ってたみたいに、ぼーさんがお金持ちなんじゃない。ここは家賃
も電気代も全部只なんだ。これにはちょっとした事情がある。
ここには霊がいたんだ、とぼーさんは言う。すごく悪い霊がいて、
ここに入ってた会社では悪いことが続いた。自殺した人もいっぱい
いたし、 病気になった人もいっぱいいた。最悪なのはここで人殺し
があったことだ。会社の偉い人が二人でOLを殺して細切れにして
トイレに流そうとした。それも霊のせいなんだって。それを除霊し
たのがぼーさんだ。
(中略)
ただ住んでるだけじゃない。このビルはもともと古くて、悪いこ
とがいっぱいあった。それで中を作り直したんだけど、それでもやっ
ぱり悪いことは減らなかった。特に十二階ではそんなふうに本当に
悪いことが続いていたわけ。これは地下に霊が噴き出してくる穴が
あるからなんだって。
(中略)
結局ぼくは、ぼーさんがいればごきげんなんだよね。我ながら単
純だけど。だってぼくはぼーさんが大好きなんだから、しかたない。
そうだな、点数をつけたら九十九点かな。
たまにぼくを「サトル」って呼び間違えるから、マイナス一点。